町田市環境審議会(12/21)の傍聴報告 | 農に学ぶ。

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町田市の環境審議会を初めて傍聴してきましたので、その様子と結果を報告します。

<本日の議題>
1.第2次町田市環境マスタープラン パブリックコメントの回答案について
2.アクションプラン(案)について 他

先月、町田市の今後10年の環境政策の方向性を決める
第2次町田市環境マスタープランに対して町田市が市民に意見を求めており、
その市民からの意見を審議するというもの。

市民からの意見は、16名と1団体から84件の意見があった模様。

それらの市民からの意見は事前に事務局側で以下の3段階に区分されていた。

A:意見をマスタープラン、アクションプランに反映する
B:意見に対して環境審議会の考え方を記載
C:意見を環境審議会から町田市へ伝達

84件のうち、

A 6件
B 36件
C 39件

という結果で、つまり9割は簡単に言うと「不採用」ということ。

町田市環境資源部の事務局からの説明のあと、11人の審議委員が意見、質問を
述べるという形式で進められていたが、なんとわずか10分で審議終了。

そもそも市民の意見に対して、意見の評定を思わせる
A~Cランクを付けてしまっては、BやCランクの意見は
ほとんど注目されないのではないか。

途中、委員長が町田市長への答申となるので、
もう少し審議をという促しがあったものの、あっけなく終了。

私の出した8意見は、
A(当選)1件、B(落選)1件、C(落選)6件
の結果であった。

それでも、私の出した意見でAランクを付けた「エコファーマー」に関する意見で、
エコファーマーというキーワードから、
委員の中で町田市の農業政策についての議論が盛り上がり、

・市民農園への申し込みがかなり多い
・町田市民は農業をやってみたい人が多い

という我が農に学ぶ。にとっては嬉しい方向の話となり、

最終的には、町田市行政に対して、市民農園や体験農園をもっと市民に
広報してほしい、という意見にまとまった。

ただ、物足りなかったのは町田市の農業政策は農業政策課という別のセクションが
担当しており、委員から出た町田市の農業についての質問についても、
歯切れの悪い回答しかできておらず、委員の方も納得はされていなかった。
今後は他の関連部署についても同席が求められる。

思わず、代表して町田の農業の状況、特に耕作放棄地や自然農について
説明をしたい場面があったが、傍聴人にはその権利はなく、
黙って審議の行方を見守った。
(ただ、傍聴人には「意見提出用紙」というものが別途渡されており、
会議中意見できない代わりにこの用紙で意見表明ができます)

全体的な印象とすれば、出だしの30分は委員の方も
ウォーミングアップが出来ておらず、なかなか発言が出なかったが、

議題2の「アクションプラン」(案)に関する審議に入った途端、

・新聞で取り上げられていた話題
・委員が住んでいる周囲の田畑の状況
・新しい環境関連の広報誌ECOまちだの話 など

会話がしやすい内容を話すなかで活気が出てきていた。

市民の立場からすれば、ひとつひとつの市民からの意見を審議してもらいたいが、
そこは委員の方も人間である。やはりご自身の関心、世間の話題性など
他の要素がかなり影響を与える。

意見の出し手としても、

・わかりやすい表現をつかう
・取り上げられるように、別のところで話題を盛り上げておく
・同じ意見を色んな人から出す
 (同一意見の件数も表示されますので、多いと委員の中で話題になります)

ということに心がけるなど戦略をもつべきだと思った。

そうすることで、自分の意見を取り上げてもらえるか確率が高くなる。

世の中、正論を主張するだけではだめ。
事前の準備が必要だと言うことがよくわかった。勉強になる2時間でした。

<今後のスケジュール>

1/11     今回の意見結果公表と第2次マスタープランの発表
1/11~2/3 アクションプラン(案) 意見募集
2/13     環境審議会

今回のマスタープランは少数の意見しか出せませんでしたが、
ごみ処理施設に関しては、別途このブログでもご連絡している通り
皆さんの多数の意見で行政を動かせました。

三輪に対する 意見の『数』

が圧倒的に有利に働きました。意見の質より数が武器になります。

次回アクションプランの意見募集については
また皆さんの積極的な意見提出をお願いします。

また近くなりましたらお知らせします!


(文責:杉田豊樹)