好きなものを好き
嫌いなものを嫌い
正しいことは正しい
違うことは違う
そう言えたなら
本当ことを言い合える
それがあるべき友の姿だと思い描いていた
だから自分に素直でいたかった
自分に素直になるほど
周りから人がいなくなった
望んでなった独りだから
むしろ大歓迎のはずだった
だけどそこには何もなかった
それが寂しいってことだと知ったのは
ずいぶん後になってから
自分を押さえて愛想笑い
相手にあわせて流される
だけどその分楽だった
何も考えなくてよかったから
何でもよかった
何かでいっぱいにしたかった
その甘い陶酔も
気づくともとの空っぽで
初めてそこで気づいたんだ
これも寂しいってことだと
いろいろある寂しさが
僕らを強くする
それを知るのも
ずいぶん後になってから