「坊主を見たら頭を下げとけ」
私が先輩に教わった中でも
かなり重要な言葉です
納棺の仕事では
関わる人が何人かいます
まず故人様、御葬家様、フューネラルディレクター、お寺さん(or宗派の先生)
祭壇の花屋さんや、他の業者も入れると
さらに多くの人と関わることになりますが
とりあえずこのぐらいです
で、
この中に優先順位があります
一般的に考えたら
1 故人様
2 お寺さん
3 御葬家様
4 フューネラルディレクター
ぐらいかなとは思いますが
実際の順位としては
1 お寺さん
2 故人様
3 フューネラルディレクター
4 御葬家様
となっている印象です
※葬儀社ごとに変動はあります
お寺さんは本当に別格の扱いです
お寺さんが白だと言えば
カラスも白く、
お寺さんが歩く道は
まるで海が割れるごとく
人が避けていきます
そんな無敵のお寺さんとは
たまに納棺の都合でバチバチになることがあります
「女性の方にしか触って欲しくないです」
今回は故人様への思い入れの強い
娘さんが喪主様である
「男性に触って欲しくない」
これ自体は若い女性の故人様の場合などで
ちょこちょこある話なのだが
80過ぎのおばあちゃんで
触るなというのは
稀な話であった
そう言われては私の出る幕は無いので
湯灌と着替えは女性スタッフに任せて
荷物の搬入出や
納棺の準備など裏方に回っていた
そんなこんなをしていると
ディレクターから
「お寺さんが
『時間が出来たから納棺に立ち会う』
と言われてるので
後は任せた」と
連絡をいただいた
少し面倒だなと思いつつ
不承不承、到着したお寺さんを部屋へご案内させていただく
部屋では女性の活躍のおかげで
年齢より若く見える故人様と
ご満悦の御葬家様が
面会していた
少し話がずれるが
着物などの合わせは
死んだ場合、左前と言って
生前とは逆の着付けになることが多い
この時も着物を左前に着付けて
御葬家様にも説明は終えていた
「これはどういうことだ!!
お前らは何もわかってないな!!!」
お寺さんが吼えた
どうやら足袋を左右反対に履かせてないことに
怒り心頭らしい
「失礼いたします、指示がない場合は
足袋に関しては普通の履き方をしていただくことが
多くなっております。
すぐに左右履き替えさせていただき、」
「口答えをするな!!
左右反対にするのが常識だろう!
そんなこともわからず
こんな仕事をしているのか!!」
激おこである
お寺さんは怒り狂い
女性スタッフは怒られて涙ぐみ
いつのまにか入室していたディレクターは苦笑いを浮かべ
カオスである
御葬家様も不安そうな顔をしてらっしゃる
「大変失礼致しました。
次回から◯◯寺様の時は徹底いたします。
他にも何かございましたら、
ご指導、もしくは先に指示をいただ、」
「うるさい!言い訳をするなと言っている!!
お前の名前はなんだ!!!」
大変激おこである
御葬家様とディレクターが間に入り
なんとか宥めていただく
出来れば私の名前を聞かれる前に
宥めていただきたかった、、
その後、
目を光らせるお寺さんを横に
滞りなく納棺を終える
御葬家様に仲裁の感謝を述べ
お寺さんに心のこもらない謝罪をさせていただいた
後日お寺さんから指名でクレームが入り
反省文を提出させられたので
現在進行形で◯◯寺は嫌いである
お寺さんはわりと気が短い印象です
もちろん人によると言ったら
そうなんですが、、
きちんと対応するための情報も与えられず
一方的に怒られて、、、
なかなかままならない世の中だなと
感じながら
サラリーマンは今日も頑張ります