今日は、悲しい気持ちになった出来事を
文字にしたいと思います
ナイーブな内容になりますので
ご注意ください
先日、父さんと親交のあった
隣町に住んでいる男性が
亡くなりました
少し前にも
野球つながりで親交のあった方の奥様が
お亡くなりになったばかりです。
コロナ禍になってから
行き来が減り
最近はほとんど
会うこともなかったそうなんやけど
父さんとは長い付き合いの方で
若いころはよく一緒に
キャッチボールをしたそうです
以前は野球チームが
複数個あって
時々、隣町のチームと
草野球をしていたと
父さんが教えてくれました
訃報は我が家まで届かず
新聞のお悔みで見かけて
父さんが仲の良いおっちゃんと
連絡を取り合い
周知の事実となったようです
お通夜の日程がわかったので
父さんとおっちゃん、
あと数人の友人たちが
駆け付けたそうなんやけど
そこでさらにショックな出来事が
起こったようで
亡くなられた方の奥さんが
認知症のような症状で
以前から顔見知りだった人にあっても
誰かわからず
夫のこともわからんくなっていたそうです
そのため、
ご主人が他界されたことを
友人に知らせるのも難しかったと。
喪主の長男さんがいろいろと
話してくれたそうなんやけど
大変なことやな、と思います
そのことを聞いた我が家の母さんが
しばらく黙ってしまいました
母さんも、その奥さんと
少し交流があったみたいです
翌日の夜
お茶を飲んでいる時に母さんが
「わたしは父さんのことが
わからんくなるまえに
お迎えに来て欲しい。
俊ちゃんやひーちゃんが
わからんくなるまえに
お迎えに来て欲しい。」
どういう意味なのか
すぐにわかりました
父さんはびっくりしたみたいで
でも茶化したり
誤魔化したりせず
黙ってうんうんと聞いていました
わたしはいま
施設で勤務しています
認知症になっても
穏やかに過ごしている高齢の方が
たくさんおられる
そやけど、
母さんには母さんの価値観とか
思いがあるから
わたしの物差しで
なんやかんや言うことはできん
生きてて欲しいと思うし
たとえ体が言うこときかんくなっても
ずっとずっと
側にいて欲しいと思ってしまう
誰だって
好んで認知症になるわけではないし
予防したり
薬で症状の進行を抑えたりして
過ごしているわけやけど
母さんの言葉が
めっちゃ胸に刺さって
苦しくなりました
特に“お迎え”という言葉が
あまりにも重くて辛い
そんな日なんて
来なくていいわって
言いたくなった
「ずっと元気でおってくれんと」
と返そうとして
それも憚られました
元気ではなくても
側にいて欲しいと思ったから
それはそれで
母さんの望む生活の質とは
異なるんかもしれんし
どんな言葉を発しても
わたし本位のものになってしまいそうで
言葉が見つかりません
「母さんとずっと一緒にいたいです」
それだけ伝えました。
こんな時
気の利いた言葉が
すぐに返せる人に
なれたらいいなと思う
わたしは一番大事な時に
何も言えないタイプです
人生の終わりは
いつ来るかわからんけど
大切な人と
少しでも長くいられますように
母の日
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