子どもたちを連れて
散歩に行ったときのこと
蜘蛛の巣に
トンボが引っかかっているのを
子どもたちが見つけました
わたしはそういうんが
ほんまに苦手で
出来れば一生スルーしていきたいタイプ
虫は苦手やし
命の取り合い系とか
勘弁してくれーって思う
怖いし
残酷やし
現実やし・・
ズルい大人やなって思うけど
目をそらしたい
そして見てない振りして
逃げてしまいたい
そんな風に
のらりくらりと
生きていきたい
でも子どもたちは
まっすぐで
しっかり目を見開いて
現実を見てる
見たものを
みなかったことにはしないから
「なんで」「なんで」が
止まらない
その疑問に
無理やり蓋をしてしまったら
考える機会や
気づく機会を
奪ってしまう気がする
幼いながらに
一応納得できるような
答えや返事ができたらいいなと思うし
答えがないものなら
考えるきっかけになればいいと思う
でも虫系は
嫌やねんな
ほんっまに
こういうときは
夫が近くにいてくれたらって思う
もう適材適所やん？
おにぎりは私が作るから
夫は虫担当になって欲しいわ
（思考がすでに無理やりやな）
「ママー
クモととんぼが戦ってる！」
あぁ・・ほんまやな
てか、クモでかいやん・・・・・
見るのも嫌や
「ママ！みて！」
あぁ・・うん
そやけどママ、苦手やし・・・・
「ママ！
トンボ負けそう？
ママトンボとれる？」
えぇ
さすがに届かへんわ
「仁が棒さがしてくるわ！」
えー
棒でつんつんするん？
嫌やー
ここで
思わぬ展開に発展
2人の子どもの間で
意見が割れました
仁は「とんぼがかわいそう」といい
俊は「くもがお腹すかせて泣いてる」という
子どもたちは
これからのトンボの運命を
理解してた
そのうえで
助けてあげたい、とか
お腹すかせてる、という話になった
そのまま兄弟げんか勃発
こういうときって
答えがわからん
自然の摂理とか
弱肉強食とか
食物連鎖とか
そこでわたしは
「どんぐり拾いしたいわー」
と、頓珍漢な提案をしたところ
その意見
採用されました
結局、あれだけ蜘蛛の巣に
ピタッとくっついたトンボのハネを
キレイに取り外せるか
わからんかったし
どちらも悪いことをしていないというか
そもそも人間が決めた正義とか
ルールって
虫に適応されるんかもわからん
トンボはかわいそうやけど
それは間違いないんやけど
クモもそうやって生きていかんとならんわけやし
ごめんな、子どもたち
ママには正解がわからんわ
でも、自分で考えて
答えが出せる大人になって欲しいし
今日の時点で
俊も仁も自分の意見をしっかりもってて
その理由も
ちゃんとしとったから
いまはそれでいいと思う
集めたどんぐり
家に帰ってきて
瓶に入れました
動物の食物連鎖より
木の実を食べるリスがいい・・って
思う夜です
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