実母が知らせてくれたこと | 農家の嫁の実情

農家の嫁の実情

農家の嫁。6歳児(俊)と5歳児(仁)の母。義両親、子どもたちと暮らしています。半年間家出していた夫が帰ってきて、農業をやめてサラリーマンになりたいと。 就活が実り現在夫は単身赴任中。わたしも介護施設に就職し、大変だけどささやかな暮らしを楽しんでいます。

 

 

 

洗濯物を取り込んでいて

ふと気づいた

 

 

 

あれうーん

そういえば

さらに咳が減った気がするキラキラ

 

 

 

 

出始めると

しばらく止まらんのやけど

出る回数が減ってきた

 

 

 

動いていても

息苦しく感じる機会が減ったし

マスクをして

その都度深呼吸していれば

むしろ快適なくらいニコニコ

 

 

 

 

快方の兆し笑い泣き

 

 

 

その日の夜

久しぶりに実母の夢を見た

 

 

 

わたしは小学生に戻っていて

あの住み慣れた部屋で

母さんと一緒に寝てる

 

 

 

わたしが熱を出したとき

茶色のゴムの匂いのする水枕に

氷と水をいれて

銀色の留め具でぎゅっとして

タオルを筒状に縫い付けたカバーにいれて

母さんがもってきてくれた

 

 

 

そして必ず

夜中に一度

枕をとって

氷を足してくれる

 

 

 

熱が下がるまで

毎晩氷を足してくれるから

わたしはそれが嬉しくて

いつも寝たふりをしてた

甘えてたんやろなーって思う

 

 

 

昨日の夢も

やっぱりわたしは水枕をしていて

咳がとまらんくて

べぽらっぷを塗ってもらってた

 

 

 

茶色いクマがたくさん書いてある

肌色のパジャマを着て

耳が大きくて

茶色い鼻をした犬のぬいぐるみと

小さい耳で目がくりっとした

かわいらしいリスのぬいぐるみを

同じ布団にもぐりこませ

寝ているわたし

 

 

 

自分でもびっくりするくらい

忘れていた記憶がつながって

その部屋に戻ってた

 

 

 

母さんが

「熱が下がらんかったら

明日の学校は休みになるから

班長と学校に電話するね」

と言ってた

 

 

 

小学校に行くとき

登校班で通学するんやけど

同じ市営住宅に住む年上のお兄さんが

黄色い旗をもって

班長をしてくれてた

 

 

 

全員集まるまで

出発できんので

学校を休むときや

遅刻する時は

その班長の家に

電話をいれることになってる

 

 

 

夜中に母さんが

水枕を変えてくれる気配で

目を覚ましたら

母さんと目が合って

「咳が止まったから

明日は大丈夫」

と言ったのをリアルに覚えてる

 

 

 

それは夢の中の出来事なんやけど

どうしても

夢とは思えんくらいリアルで

早朝に目覚めたとき

ほんまに横に母さんが

いてくれる気がして

キョロキョロしてた

 

 

 

切ないのと

少し嬉しいのと

やっぱり寂しいのと

複雑な気持ち

 

 

 

あー母さんに

俊と仁を会わせてあげたかったな

 

 

 

義両親に紹介したかったし

夫にも会って欲しかった

 

 

 

でも

会えんくなって何十年も経つのに

色褪せない記憶もあるんやな

 

 

 

忘れていたことも

いっぱいあったけど

懐かしさで胸がいっぱいになって

鮮やかな記憶として戻ってきてくれた

 

 

 

潜在記憶なんやろか

すごいなぁ

わたしの頭の中のどこかに

ちゃんとしまってあったんやな

 

 

 

ということは

 

 

 

 

俊と仁も

もしかしたら、あと30年とか40年とか

もっと大きくなって

今を懐かしく思い出すんかもしれんな

 

 

 

そうやってつながっていくんやな

 

 

 

時間は流れてしまうけど

全然止まっていてくれんけど

人の記憶のなかで

つながっていてくれて

だから母さんは生きてて

わたしも子どもたちの中で

生きていけるんかもしれんし

 

 

 

咳が止まってきた

復活の気配

それを知らせてくれた母さん

久しぶりに会えて

ほんまにほんまに嬉しかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

星

 

 

 

 

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