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崖の上のポニョ
ちょっとね、
苦手だったんですよ
切ないというか
選択肢のなさが
なんともいえなくて
はい、独断と偏見です。
そうすけ君が
ポニョを選ばなければ
ポニョが泡になっちゃう（？）
んよね？
そんな重大な決断を
あの年齢でさせるんか！？
って大人げないわたしは
その恐ろしさに
若干たじろいだわけですよ
人の人生を左右する決断を
経験が未熟な幼少期に
させてしまうんかーいって
大人なわたしは
冷静に考えたわけです。
そこだけリアルに
「そうすけ、よーく考えるんやで
一時的な思い込みで
決めてしまったら
後々後悔するかもしれへん。
君はまだ若い。
若すぎる。
ポニョもまだ若すぎる。
周りの大人たちよ、
ちと酷すぎるやろ・・」
って、思ったんですよ
時間が流れ
男の子ふたりの母になり
その気持ちは増すばかり。
俊と仁が素敵でかわいらしい、
不思議な女の子と出会って、
さて彼女の人生を
受け止められるんかーって
なったとき
わたしだったら
「まだ子どもやし・・・・
子どもの意見はしっかり聞くけど
最後に責任をとるのは
大人にせなあかんやろ」
って口出してしまうと思う。
まぁこの意見は
10年以上前に観た映画を
思い出しながら書いているので
若干ズレてるかもしれん。
わたしが思ってるポニョって
そういう映画だったんですよ
映像や音楽は最高。
ストーリーも面白い
けど！
そうすけの負担が
重すぎんとちゃうか！？
っていうモヤモヤが残ってました。
あれから時が経ち
いま思うことは・・・・・・
あ
こんな話が続きますので
お時間のある方だけ
お付き合いいただければと思ってます
大雨の降る中、
そうすけのお母さん(=リサ)が
車を運転して
デイサービスの利用者のもとへ
でかけていく場面。
なんでやねんっ
って思ったんです。
こんな小さい子を置いて
大人一人で出かけるんかいって
アニメとわかっていても
違和感があったんです
だってかわいそうやん？
もし家に津波がきて
子どもが危険にさらされたら
どうするん？
そりゃ利用者さんも心配やけど
どうみても幼いわが子の方が
ハイリスクやん！？
しかも崖の上。
頼りになるお隣さんもいないし
いざという時に
逃げる場所がない。
一方で、デイサービスは
大人が何人かいるはずやし
そもそも崖の上でもない。
そうなんやけど
わたしが施設で働くようになって
その時のリサの気持ちが
理解できるようになった。
勤務を終えて家に帰ってきても
大雨警報が出ると
自分の家のことと同じように
施設の利用者さんも
案じるようになった。
〇〇さん、雷怖いって
いってるんやけど
大丈夫やろか
○○さんは熱があったんやけど
万が一の時
救急車って来てくれるんやろか
〇〇さんは気圧の変化で
喘息っぽくなるけど
変わりないやろか
などなど
仕事なんやけど
心の中に
仕事とは別のくくりがあって
利用者さんを想うようになった。
元気でいて欲しいなと思う気持ちは
いつも心にあって
だから大雨が降って
あの時飛び出していったリサの
判断というか、決意が
すこーしやけど
分かった気がしました。
時間ができたら
崖の上のポニョ
もう一度観たいなー
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