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夕食を済ませて
みんなでお茶をいただいていたら
義父さんから
嬉しいお話がありました
「ゆみちゃん、あのな
いまの売り上げな。これ、」
そう言って
１月～現在までの収入が印字された
通帳を見せてくれました。
うっわ！！
巻き返してきてるーっ
今年の始まりは
義父さんの入院と
義母さんが体調を崩していたことが
重なってしまい
野菜を出荷できない日が続きました。
今年の夏は雨が多くて
真夏の訪れが遅く、
野菜の収穫量が落ち込んだり
コロナで道の駅が休みになったり
営業時間を短縮したり等で
売上がガクっと落ちました。
コロナで大変なのは
我が家だけではないし
ご飯がいただけているだけ
幸せや、と言って
“健康”に感謝し
火を灯してきた数か月間。
地道に出荷を続け、
状態の良い野菜は
フリマサイトにも出品し
こつこつと売り上げを積み重ね、
気づけば
めっちゃプラスになってました
といっても、
ここから一年分の経費や
税金を支払うと
残金は相当減ってしまうだろうけど
それでも毎日の積み重ねが
数字にでてくるっていうのは
本当に嬉しい
やりがいにもつながるし
これだけの金額分を
消費者であるみなさまに
買っていただけたということが
幸せやなって思う
義両親は“儲ける”ことが
上手くありません。
正確に言うと
儲けようと思っていないんですよね
慎ましく生活できれば
それで充分やと思ってて
だから“もっと稼ごう”
という話にならない。
そんな義両親を誇りに思うし
大好きやけど
そういう働き方をみてきた夫が
“子どもを育てるために
サラリーマンになりたい”
って思ったことに
つながるのかもなーと思った。
夫もきっと、
両親が大好きだったから
“お金” “お金”
って言わなかったし
言えなかったのかもしれない。
そこへ、無知なわたしが
ぐいぐい入っていって
売上を増やすために
野菜の袋にラベルを貼ったり
ＰＯＰを作って置かせてもらったり
いろいろ踏み込んで行ったから
「おいおい」って
思ってたかもしれんなぁ
義両親のやり方を崩さずに
でも目に見える形で
数字がちょっぴり増えていくことは
我が家全体のモチベーションを上げ
笑顔が増えるスイッチになります。
特に、家の修復費に
多額の出費があるわけやし
売上が増えてよかったです
これからもっともっと
上を目指すっていうのは
難しいかもしれんけど
頑張った分だけ
ちゃんと収入につながってくれるように
明日からも
野菜と向き合っていけたらなーと
思います
「ゆみちゃんにね、
お小遣いを渡したいって
父さんが言ってるの」
「いやいやいやいや！！
わたしは生活費を一銭も
いれていませんからっ
もらえませんしもらいません！
それだけは勘弁してください。
お小遣いが発生するなら
わたしからの生活費も
受け取っていただきます」
「それは元も子もない」
「はい。そういうことで。
干し柿食べます？
わたしとってきます！」
義両親の心遣いが
本当に嬉しくて
干し柿をとるために
蔵に向かって歩きながら
外はめっちゃ寒いのに
心はほっかほかでした
今日のお弁当
ご飯に乗せた佃煮が
暴れまわっとりますわ
元気で何より
一段と冷えてきました
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