10年ぶりにPCの外付けHDDを買った話 | 身内用ブログ

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10年前のまだパソコン初心者の頃、近所の電気屋の年末セールで1TB2万円のやつが半額の1万円だからと適当に買った我が家のHDD。

途中でPCを買い替え世代を跨いで使ってきたそいつが今年とうとう一杯になり、初めてHDDを買い換える事になったので色々と考えた事や気付いた点をまとめ。

 

 

 

パソコン業界の技術の進歩は目覚ましいと有名なので、まあ大事に長~く使えば買い換える頃には同じ値段で倍の2TBぐらいのが買えるだろうと踏んでいた俺。

倍どころか(10年前からすれば)未知のSSDなんてもんが出てきて既に容量増加寿命延長という段階にまで来ている訳だが、かと言って実際には出てきてまだ数年の技術。

そっちはもう10年後の機会にということで、今回は当初の予定通り容量上がっただけのHDDを買う事にした。

余分を排除したり効率化したり、便利化したり。10年という時間が、何よりも信頼性を上げてくれている事に期待した訳である。

 

とりあえず便利なAmazonで調べることにする。

すると真っ先に出てくるのがベストセラーの商品。これがなんと、倍どころか4倍の4TB1万円

今の脳死日本国民なら速攻ポチるところなのだろうが、こちとら未だにガラケー使ってるステレオタイプの化石人間。

世論なんて知らねーぜと、念のため1200個も付いてるレビューをいくつか読んで、この商品を分析してみることにする。

すると上位にあるレビューは初期不良がどうのとか、○ヶ月ですぐ壊れたがどうのとか。

10年間問題無く動いていて、それが当たり前だと思っていた俺はこれに驚く。

どうやらHDDというものは構造的に衝撃に非常に弱いものらしい。

レビューで言及している人は居なかったが、これはもしかしたら商品自体に問題があるというより、配達業者を仲介する「通販」というシステムのせいで輸送中に壊れてるのでは?と仮説を立てる俺。電気屋からの直接配達ならパーツの扱い方分かってるから厳重に梱包してくれるだろうしね。

となると10年前と同じように電気屋で買った方がいいか?と当然思う俺。

 

だが俺は電気屋が遠くて行きたくないのでやっぱ通販で買うことにした。 ※家から10km先

 

レビューの中には「見てみろよ、こんなにスカスカの梱包しやがって!」と怒りの画像を上げる人や、「自分は梱包大丈夫だったよ?」と緩衝材だらけの画像を上げる人もいたので、これは担当になったAmazonの人の性格次第なんだなと真理に気付いた俺は運に任せることにした。

 

だが運ゲーになると100%負けることで有名な俺はこれまでの人生からそれを嫌というほど学んでおり、せめて勝率を上げるべく本体性能の情報を地道にコツコツ集めることにした。

ゲームのWikiを見る時のように、やるからには徹底的に。

という訳で、まずはHDDそのものの仕組みや違いから調べた。「2019年最新オススメのHDD!」とかそういう記事やサイトも調べて様々な意見と感想を集めた。

これに丸3日を要した。 ※マジです

 

HDD研究家となった俺が、HDDを選ぶ際に注目するべきだと思ったのは以下の点だった。

 

・容量が4TB以上だと書き込みが遅くなる

・セルフパワー式じゃないと電力供給不足が起こる

・USBケーブルの規格は3.0以上が必須

・USBケーブルの接続部が頑丈かどうか

 

以下それぞれをもう少し詳しく解説する。

 

・容量が4TB以上だと書き込みが遅くなる

HDDで世界的に有名なシーゲートという会社があるのだが、どうやらこのシーゲートのHDDは書き込みがめっちゃ遅いので有名らしい。日本に住んでると忘れがちな「日本製クオリティ」を思い出させてくれるような話だが、どうやら4TB以上のハードディスクというのは外装は同じでも中身がこのシーゲート製のHDDになってることがあるらしい。

技術的な理由か利権的な理由かは知らんが、これは上記の4TBのやつのレビューにも「どうやら4TBはシーゲート製で2TBは東芝製」というのがあったのでマジらしい。やはりレビューに踊らされなくて正解だった。

俺はこのリスクを踏まえて今回は3TBのHDDを買うことにした。

 

・セルフパワー式じゃないと電力供給不足が起こる

HDDの電源にはコンセントから電気を取ってくるオーソドックスなセルフパワー式と、PCに繋いだUSBケーブル1本で一緒に電気も貰ってくるバスパワー式の2種類があるらしい。

ケーブル1本で済むなら接続部が壊れる確率1/2やんと思っていた俺だが、どうやらバスパワー式は電力供給不足でそもそも認識されないという不具合が起こるリスクがあるらしく、この10年現役という絶対の信頼と実績を持つ初代もセルフパワー式なので、今回もセルフパワー式のものを買うことにした。

ただ、将来的に技術が進んで、次買い換える時にその辺の問題が解決してたらバスパワー式に変えたいものである。

 

・USBケーブルの規格は3.0以上が必須

知っている人も多いだろうが、USBケーブルには2.0という古い規格と3.0という新しい規格がある。

今どき2.0の製品なんて売ってないのかもしれないが、この2.0と3.0の間には通信速度10倍という絶対に超えられない壁があり、3.0以上であることは最低条件とすら言っていいかもしれない。

ちなみにUSBの接続端子やPC側の接続部が黒いのが2.0青いのが3.0と決まっており、ちゃんと見た目で分かるようになっているぞ。

3.0「以上」というのは、実はサンダーボルトという3.0の更に1個上が出たかららしい。3.0の8倍、つまり2.0の80倍だそうな。技術進歩し過ぎィ!

 

・ケーブルの接続部が頑丈かどうか

これ。忘れがち。

というのも10年現役セルフパワー式の初代さんは、このAC電源の接続部とUSBケーブルの接続部の両方がめちゃくちゃ頑丈だったのだ。

ケーブルの接続部から壊れるのは機械類の常識。ペラッペラの細い接続部の形状をしている機械が「すぐ壊れる」と文句を言われているのは夏の蚊よりよく見る。俺の今使ってるペンタブとか。

今回色々なHDDのレビューを見たが、やはり1商品につき1人はその問題について指摘しており、おかげで思い出すことができた。

実はスペックの「コネクタ形状」という項目に規格が書いてあるのだが、Amazonの商品ページだとスペック表にその項目自体が無い場合もある。その場合は型番をコピペしてそのメーカーの公式サイトから製品ページまで直接見に行けば、大抵の場合商品画像が張られているので写真から接続部の形状を無理やり確認できる。ちなみにこれは俺が今回の件で編み出した技だ。

ちなみに初代さん「タイプB」、または「コネクタB」というタイプのコネクタ形状。「マイクロ~」とか「ミニ~」とか書いてあったら薄いペラペラのやつなので注意。

 

ポータブルHDDはこのコネクタ形状が大抵の場合薄いタイプだったので今回は除外した。

ポータブルHDDは持ち運び可能というのがウリなので、冒頭で問題に上がった衝撃への対策も取られていたり、小さいので邪魔になりにくいとか色々良かったのだが、上記のバスパワー問題とコネクタ形状問題の2つを同時に受けるHDDでもあったのでリスク的に避けることにした。

 

 

 

まあそんなこんなで色々考えたり試した結果、俺は途中で

Amazonで調べるより各メーカーのサイト直接見に行った方がいいわ

と気付いた。だって載ってるの最新のやつだけだし(Amazonで安い奴は数年前の型だったりする)。要するに情報に「雑音」が少ないのだった。

俺は上記の「おすすめランキング」などで学んだHDD界で信頼されているらしいメーカーの製品一覧を見て回り、予算と性能で絞って目ぼしいものを選抜、最終的に4つにまで絞った俺は、そこから更に1日かけて1つを選んだ。それがこの今年発売されたばかりの新作、

 

アイ・オー・データHDJA-UTRシリーズの3TBモデルだ。

 

というのが、実はこのアイ・オー・データというメーカーこそ、初代さんのメーカーなのだ。

この「HDJA-UTRシリーズ」は10年分進化した初代さんの後継機なのである。

値段は10年前が半額セールだったせいで高くなったように感じるが、元々の価格は同じぐらいだと思う。それで容量3倍なのだからコスパはやはり上がっているだろう。

 

この末裔さんの面白いところはマジで初代さんをそのまま改良したような性能になっているところだ。

たとえば初代さんはACアダプター(黒い箱)とコンセントが一体化しているタイプ←こういうの

だったので、コンセントに刺すと隣の穴が使えなくなったりしていたのだが、この末裔さんは電源内蔵式と言って、ACアダプターを本体の方に内蔵することで

このタイプの普通のコンセントになっていたり、接続部の頑丈さはもちろんのこと、更にケーブル類も太くなっていたりと出来ることは何でもやった感が出ている。

 

あと1年保証付いてた。※他の会社のHDDには付いてなかった。

 

先ほど4つまで絞ったと書いた通り、有名なバッファローの商品など性能面やコスパの面で競っていた商品は他にもいくつかあったのだが、この電源内蔵式というのが意外と他には無かった&保証が付いてたという点、そしてそれが初代さんの後継機だったというなんか運命的な点からこの末裔さんに決まった訳である。

ちなみに10日ほど使っていて地味に気付いたのが音が静かになったという点と熱を持たなくなったという点。いやー、ほんとに進化してるんだなぁ。

 

 

 

ちなみにメーカーのサイトから直接買ったんじゃなく、Amazonで買った。だって商品自体に保証付いてるタイプだったからどこで買っても関係無いし。「うちの商品は壊れる訳ねえ」という自信を感じる。

Amazonのページではレビューが1件も付いてないが、とても良い買い物をしたと思った。HDDを学んだことで現代の賢い買い物の仕方というものも学んだ気がする。

みんなもこれを参考にして正しく通販してくれよな!

 

なお梱包は予想通り適当だった模様。

 

運試しには負けてるのに賭けには勝ってるという謎の状態。