農薬を使わない黒大豆栽培リベンジ

 

 

夢色農園の入り口は、赤やピンクの夏の花がお出迎え。

 

夏野菜の植え付けが終わると、豆類の種まきが始まります。

 

丹波の黒豆は、お正月料理の黒豆の甘煮の定番材料です。

今年の正月は乾燥豆を戻して、見た目は真っ黒ではないですが甘すぎることなくヘルシーに仕上がりました。

10月に収穫する枝豆も美味しくて大人気です。

 

昨年のイベントで丹波篠山の農家さんから黒豆を購入して育て方のコツも少し聞きました。丹波地方と豊能町は山間部で昼夜の寒暖差が激しく、気候が似ている!?
 

実は2017年にも黒豆を栽培しましたが、鹿に半分ほど食べられて収量が激減したことがあります。

 

 

今年は鉄柵が圃場を囲んでいるし、防風ネットをかけてしっかりガードしようと思います。

 

小豆は昨年収穫した種を蒔きました。

一部虫食いがありましたが、発芽したので安心しました。

 

こちらは落花生の「おおまさり」。

無事に定着したようです、もう花が咲いています。

 

私の圃場は肥料をあまり好まない野菜類と相性が良いようで、その代表者がマメ科なんですね。

豆類は肥料が多いと葉ばかり茂って実が少なくなる傾向にあります。

 

 

 

国産大豆の自給率が低いのは、海外の大豆が安いからだけではないようです。

大豆は天候の影響を受けやすく、連作障害も出やすいです。

栽培も手間がかかり、中耕の作業が一番大変で、機械を使えるような農家しか恩恵を受けることがありません。

 

大規模農家は稲作の休耕地利用や、補助金がもらえて何かとお得な大豆栽培ですが、

私のような零細農家は交付金はおろか販路も自分で探さないとお客さんの目に留まることも無い。

猛暑や豪雨の影響を受けて収穫が激減しても救済措置はなく全て持ち出しになります。

 

しかし私にとって豆(主に大豆)栽培は、戦略的作物という位置づけではなく、人が生きてゆくうえで(環境や健康にとって)サスティナブルな品目で、自身の内側からの求めによるものです。

 

豆類はアミノ酸スコアが高く、大豆は肉と同じ100です。

牛や豚を大量殺戮しなくても、2,3回に1回は豆類に置き換えて食べれば、CO2排出の削減に貢献できます。

大豆ミートを使ってベジタリアンメニューを美味しく作れたら鬼に金棒です。

 

豆が育つ過程で根に根粒菌を宿して窒素成分を蓄え、天然の肥料を作り出します。後作に肥料を好む野菜を育てることができます。

 

この愛すべき豆たちのことをもっと知りたい、もっと知ってほしい、そんな思いから夢色農園を豆だらけにしている2024年の夏です。