前回の書き方が悪かったせいか、勘違いしている人が多いようだが、○○農法が悪いといっているのではない。
○○農法を開発した人に失礼になるので、書いておきたい。断じてそういうことではないです。
多くの場合、生産者側の勘違いが大きい。
前回のサハラ砂漠の例を上げると、まず頼んだほうが間違っているということはだれでもわかる。
もう一度書くと、サハラ砂漠のど真ん中で○○農法を実行した。しかし、様々な土壌改良資材を投入し、更には道も作り、消費地にも1000kmある。採算に合うはずがない。
○○農法が悪いのではなく、技術の選択と場所の選択を間違っているということだ。
この事に気づけない生産者は、○○農法に騙されたという。
北海道の小麦に対して、○○農法を実行した。品質は向上したが収量は増えなかった、別に高くなるわけではないのでコストが掛かったので損をした。この生産者も○○農法間違っていると語るだろう。
これは、極端な例だが、どこに問題があったのかは明らかだ。○○農法ではなく、依頼した側の間違いだ。
多くの場合、技術の真髄と目的を理解していない生産者側に問題がある。前回、技術の選択をコストとの兼ね合いを考えるべきだと書いた。その意味の多くは、ここにある。
○○農法を技術・或いは資材と同じものと考えると非常にわかりやすくなる。アルカリ土壌に石灰をまこうとしているようなものだからだ。
では、○○農法の側の誤りとはどこか?
どこでもうまくゆくという過信が多い。
どんな農法でも資材でもいいが、岩盤で取れるようにしたいと言われれば、無理と答える。ゴロゴロの石の地帯ではどうか?サハラ砂漠は?無理なところは必ずあるが、どこであれば採算が取れるかだけの問題なのだが、指導者自身がその限界を把握していないと、どちらにしてもその境界線では失敗か、成功かの間になってしまう。
簡単にいえば、○○農法にしろ、資材にしろリターンを明確にできないために、やってみなけりゃわからないということになる。
これも、資材の営業マンが資材の特徴を把握していないのと同じ問題だ。石灰の営業マンが、アルカリ土壌でも効果があると勘違いしているというわけだ。
私が書きたかったのは、盲信することを避ける。ということだ。あらゆる場面に通用する方法、資材も○○農法もないのだ。
もしあったら、皆さんに知られる前に独占契約し、その後に私がすぐにこのブログで紹介します。
多くの失敗はここまでにあげたミスマッチと生産者側と技術不足にある。
技術不足とは度々、書くように、いいものを作るために安定生産・品質を目指す必要があるが、根本的に技術が低ければ、どのような先進技術を導入しても効果はなく、失敗に終わる。根本的な技術について知りたい方は、以下のリンクを参照してください。
資材も含め、○○農法への盲信は避けるべきだ。○○農法を資材と置き換えるとわかりやすいが、多くの人はその農法の全貌がわからないために、判断が難しいのだと思う。
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