パシフィコ横浜に行って来ました。脳卒中の外科学会(脳卒中学会共催)があったためです。

仕事の関係で発表は出来ず、時間とれた金曜日の1日を使って。脳神経外科専門医と脳卒中の外科指導医を維持するためのクレジット獲得目的もあります。

以前からの傾向ですが、私が専門にしてきた内視鏡下脳内血腫除去術はセッションなし、講演演題は2題のみでした…寂しい限りです。

2018年まで手伝っていた藤田医科大学ばんたね病院脳神経外科の加藤教授が座長で、ゴッドハンドと言われる上山先生(札幌禎心会病院)の講演を聞いて来ました。

テーマは脳血管内治療全盛期に必要とされる開頭血管外科手術というもの。しかし、蓋を開ければ上山先生の歴史とスーパープレー集でした。

それはそれで楽しめました、穿通枝や前脈絡叢動脈へのバイパスとか…テニスで言えば股抜きポール回しのダウンザライン、昔は木のラケットでした、みたいな感じ。

手術もテニスも地道な努力、ミスのないルーチンワーク、これが大事なのは言うまでもないので、そこをもう少し強調すべきかな?とは思いました。

そして、血管内治療では穿通枝や前脈絡叢動脈は温存できることが多く、フローダイバーターの再発もそこまで多くなく、リスクや難易度を考えれば、バイパス併用クリッピングは残念ながら過去の手技となりつつあります。

私に残された仕事は、より簡単な内視鏡手術のデバイス開発であったり、開頭血管外科手術の指導であったり、60歳までは手術に関わった仕事もやろうと思います。

帰りにインターコンチで懇親会をしていたから顔出しましたが、ほぼ脳神経内科の先生達で、何人かに挨拶してきました。脳神経外科医は重鎮と言われる方々が少し参加してましたが、多くは中華街に飲みに行った様子です。

脳神経内科医は文化系、脳神経外科医は体育会系、脳血管内治療医はその中間という感じです。それではまた!