【主な登場人物】


【俺】

 中学生の兄にくっついて印旛新川に釣りに行き、小学生5年生でバス狙いの初釣行にして初ブラックバスを釣りあげてしまったため、ルアー県ブラックバス村という大魔界村へ入村してしまった可哀想な人。ちなみにその時のヒットルアーはダイワのブラッキー(スピナー)のブロンズカラー。ほぼ同時期に、クラスが一緒だったげじん(後述)や友達と一緒に釣りに行くようになり、地元から40分以上かけて印旛新川へチャリで通う。中学生から高校生にかけ、タックルボックス誌(現在は廃刊)を愛読。印旛水系の黄金期を存分に楽しみつつ、手漕ぎボートを試したり、新規開拓で南部手賀沼にママチャリで遠征したり、ベロベロのグラスロッドでラバージグを試したり、といった少し間違った青春時代を送る。いったん大学生でバス釣りの熱が冷め、30代はバイク県チョッパー村(魑魅魍魎がウヨウヨいる)に在住し少しアレなバイクに狂う。(現在はシャベルヘッドのチョッパーと検切れのFXRS-SPを所有)

 


 40代になり、久々にげじんに連絡を取り、バックシートにて初津久井湖釣行。真夏に串川放水路付近で34センチが釣れてしまったため、あと少しで脱出できた大魔界村へアイム・バック、ほんの数年で再び肩までどっぷり浸かることに。近所の川でスモールと戯れるも、やっぱりボート釣りへのアコガレに勝てず、勢いでエレキと免許を手に入れ、バウをどこに向けていいのか悩みながら主に津久井湖と戸面原ダムに通う。

 戦型は、ダウンショットリグやキャロライナリグで底をスローにズル引く釣りをメインに展開するのんびり型。スピナーベイトやシャロークランクなどの巻物も大好きなのに、恐ろしいほどセンスが無く、特にスピナーベイトで釣った経験がほとんどない(恐らく生涯通算10匹いっていないと思う)。津久井湖オープンでの入賞を目指し、現在(2020)はパワーフィネスを半分独学で勉強中。ハートマン軍曹より厳しいと言われるげじんを津久井湖先生として仰ぎ、毎釣行修行に明け暮れる。中学生レベルの下ネタの切れ味には定評があり、得意とする技は早寝早起きと衆人監視の中の偽アワセ。また、全身麻酔経験は5回あり、そこそこの大病からもしぶとくカムバックするゾンビのようなタフさも併せ持つおっさん。おいなりさんと柳家小三治が大好きなタカ派のミンコタ派。




【げじん】

 俺の小学生時代からの悪友。津久井湖の「ロコ」なんていうカッコいい感じではなく、「もはや原住民では?」、「観光前のブレイク先の水中島に家があるらしいよ?」と噂されるほどアレな人。柔和な見た目と落ち着いた口調とは裏腹に、少年期に悪魔に魂をワゴンセール。ワンウェイ・チケット・トゥー・ヘルを手にするや、ブラックバス村に至る冥府魔道をママチャリでまっしぐら。清らかな魂と引き替えに悪魔とフラット35契約、稲光と共に延髄に狂気を宿すことに成功。中学生にしてルアーの改造・製作や、ラバージグを量産するなんぞは序の口で、電子レンジと石膏を駆使し、入手困難なアメリカンワーム(キャテンク)のコピー品のプチ・マスプロダクション化に成功する等、マッド・サイエンティストなど歯牙にも掛けぬ暴走っぷり。持ち前の常軌を逸した器用さを武器に、現在はマグナムクランクやらワームのモールドまで当たり前のように作成。道なき道を切り開くフロンティアスピリッツ精神を体現する漢ではあるものの、後ろを振り返ると怪訝な顔をした俺ぐらいしか着いてきてない、しかも距離がけっこう開いていたりする。某美大に進学をきっかけに印旛水系から津久井湖へホームを鞍替え。ディープの釣りに開眼し、釣ったバスの水深が深ければ深いほどエクスタシーを感じる体質に。また、釣りに関する記憶力は群を抜いており、自分のみならず、同行者のヒットルアー、サイズ、天気等も記憶していることがある(30年以上前のコトも平気で覚えてる)





 20年以上津久井湖に通い、同湖で開催された大会での入賞多数。「帝王」ことKVDも、「生ける伝説」リック・クランも未だ達成していない、漢達が血で血を洗うと噂される真冬の祭典・歴史と伝統の津久井湖オープンのAOY2014年に達成。知識、実力と経験値は十分、決して大きく崩れることのない堅実な釣りで津久井湖オープンAOYの奪還を虎視眈々と狙う静かなる八王子の偏執否、求道者。戦型は、クーラーに座りながらのライトリグがメイン。しかし、ここぞという時には、「よっこいしょ」の掛け声とともにおもむろにスノコ上に立ち上がり、撃ちモノから果ては自作マグナムクランクまで巻き倒す体力温存系オールラウンダー型。ちなみに「げじん」の名は、小学5年生の時のアル中全開の担任が「ん?しげじん?」と名前を読み間違えたことに由来する。見かけによらず、スキーも上手なモーターガイド派。



Nさん】

津久井湖のロコ。津久井湖オープンでの優勝を人生の目標に掲げるベテランアングラー。いつお会いしても機嫌が良いナイスミドル。一緒に船を並べて釣りと関係ない話をしながら釣りをすると、何故か話相手がよく釣れるという特殊能力を持つ。釣り場で会ったらなるべく近づいて話しかけるのが吉、トーナメントで横に来たら表彰台への最短ルート。ハト派のミンコタ派。




 まだまだ本人の許可が取れ次第、登場人物は増えていく予定です。