こんにちは。 ノートル パリです。 ご訪問頂きありがとうございます。
既に、ニュースにて、お聞きかと思いますが、パリの有名キャバレーのムーラン・ルージュの赤い風車が落ちました!
ムーラン・ルージュとは、赤い風車という意味ですので、赤い風車が落ちても営業しているの?と、言う方もいらっしゃいますが・・・ ( ´艸`)
単なる看板が落ちても勿論営業しています。 ( ´艸`)
下記は、2022年10月の写真。 この風車は回るようです。
下記は本日の写真。
モンマルトルにお客様をご案内しながらご一緒に見てきました。( ´艸`)
風車が無いと、随分とさっぱりしますねえ~ ( ´艸`)
観光客も多く来ています。
下記は、ル パリジャンの新聞の写真。風車が落ちた現場。
Le PARISIEN
フィガロ―新聞の大きな見出しは、下記でした!
『ムーラン・ルージュの落ちた風車:修理費は誰が払うの?』
日本だったら、そんなのムーランルージュの経営者でしょう!と、思いがちなのですが・・・
パリの建物の外観やセキュリテイーは、基本は、パリ警察及びパリ市のようです。
よって、アパルトマンの外観は、通常は、個人で変化を加えられません。
洗濯物を干すのも禁止です。
商業施設は、国に許可を貰っているので、ムーラン・ルージュの風車も国の許可によって、設置しています。
この事件は、4月25日の夜中、営業終了後に風車が取れて、落下したようです。幸いにも怪我人は、いませんでした。
現段階では転落事故の原因はまだ解明されていないという事ですが、そんなの、1889年からあるキャバレーですから、古すぎて、単なる寿命で落下しただでしょう!?と、単純に思いますよね? ( ´艸`)
近頃、ボルドーでもマルセイユでも、建物が古すぎて、アパートが崩れ落ちたというニュースを見ます。 苦笑
しかし・・・ フィガロ新聞を読むと・・・
1889年からあるムーランルージュの風車は「軽量化」のために約 20 年前にアルミニウムで作り直された、とキャバレーの総支配人、ジャン・ヴィクトル・クレリコ氏は説明したそうです。
それによれば、その構造と電動化は「専門会社によって 2 か月ごとに検査され」ており、最後のメンテナンスは 約1か月前の3 月 20 日に行われたそうです。 さらに、ムーラン ルージュのスタッフ達によって、毎週点検が行われているそうです。
よって、ムーランルージュでは、この風車を取り付けた会社の責任を問いかけていると言う事です。 要は、ムーランルージュの社長は、修繕費を払いたくないという事です。 ( ´艸`)
う~ん、フランスは、いつもこの手の問題が絶えないです。
日本では、こういう問題は、責任のなすり合いと言いますでしょうか・・・
こちらでは、裁判になりそうな内容ですが・・・
しかし、今回は・・・
最終的に、保険で賄いきれない部分は、フランス国とパリ市が支援の用意があるというのです! ( ´艸`)
おお~、これは、凄い事ですよね。
日本だったら、こういう場合、絶対に、国が援助するとは言わないでしょう。。。? ( ´艸`)
フランス文化省はムーラン・ルージュの特別な輝きを取り戻すために、ムーラン・ルージュに協力したいと言うのですが・・・ これも私達市民の税金からお金がでるわけですし・・・
TV局フランス2チャンネルは、こういいました。
ムーランルージュへの公的援助の扉を閉ざすべきだ。
ムーラン・ルージュは完全に個人的な家族経営であり、公的資金には全く依存していない!
はい。私も同感です。 ( ´艸`)
最終的に、保険で賄えない部分は、ムーランルージュと風車専門会社とで半分ずつして頂かなくてはねえ。。。 ( ´艸`)
ムーラン・ルージュの社長としては、先ずは、回転軸の問題を特定する必要があるという。
さらに、「風車を新たに作り直すことと、元の風車を使用することは別のことだ…」 と。
ムーラン・ルージュの社長は、風車自体を新しく作り直すか、今までの古い風車を付けなおすだけにするかによって経費が大きく異なるので、それを遠回しに言っています。 ( ´艸`)
いずれにせよ、パリに注目が集まる7月のオリンピックまでにシンボルを修復したいと考えているようです。
やれやれ・・・
これらのやりとりは、いかにもフランス的。フランス人の国民性を表しています。 ( ´艸`)
飽きない国ですね。 ( ´艸`)
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