こんにちは。 ノートルパリです。 ご訪問頂きありがとうございます。
マーグ財団美術館は、サンポール・ド・ヴァンスの山の中にあります。とても不便で車でないと行きにくい場所ですが、こんな山の中に、素晴らしい美術館があるのですよ。
南仏の空気の中でヴァカンスを過ごして生活していた時に行った時には、あまりピンッとこなかったのですが、パリのような都会の狭い空間で生活して、このマーグ財団美術館に行ったら、昔よりも感動しました。 ( ´艸`)
この財団美術館に行かれる時には、是非サンポール・ド・ヴァンスでランチして、アーティスト村でもある鷲の巣村を楽しむのが良いでしょう。
この村には、シャガールも住んでいました。ピカソを始め多くのアーティスト達が宿泊したり住んでいたりして、人気の村です。 そのお話は、いずれ・・・
マーグ財団は、正式名はマルグリットとエメ・マーグ財団といい、マーグご夫妻が1964年に作った財団です。 当時の文化大臣アンドレ・マルローの協力のもとに出来たようです。
エメ・マーグと妻のマルグリットは、出版社、画商、ギャラリーのオーナーでした。
彼らは、ジョアン・ミロ、アレクサンダー・カルダー、フェルナン・レジェ、ジョルジュ・ブラック、アルベルト・ジャコメッティ、マルク・シャガール などの20世紀の芸術家たちと特別な友情を育んでいたそうですので、その結晶が、この財団美術館に結びついたのでしょう。
私達が、この財団美術館に行くと、まるで大きな邸宅に迎えられたような錯覚に陥ります。
建物にたどり着くまでの間にも芸術品が点在しています。とても気持ちの良い大自然の空間。
建物は、ジョアン・ミロの推薦によりカタルーニャの建築家ジョゼップ・ルイス・セルトによって設計されたそうです。 とても変わった建物です。
模型や当時の写真説明等を見ると、、、
66㎡の小さなミロのお庭、コネクションギャラリーが44㎡、390㎡のジャコメッティの大きなお部屋(ここが素晴らしい!)、そして、500㎡の拡大。
右に500㎡拡大したのでしょう。 敷地面積が大きいので、今後ももっと拡大していけます。
模型の水色の部分が池なんですが、5カ所の池のあたりが、小さなミロのお庭になっています。
下記が小さなミロのお庭=ミロのラビレンツ=ミロの迷路。
こんな所を毎朝お散歩出来たら・・・と、芸術を愛する人々は夢見るかと思います。 ( ´艸`)
そう、私も・・・ ( ´艸`)
私が一番気に入ったのは、ジャコメッティの大ルーム。
この空間の贅沢さと外の大自然との融合。
そして、この大ルームのジャコメッティの展示方法!
まるで個人宅に飾っているような展示方法!
こんなにまとめてジャコメッティの作品や写真を見た記憶が無かったように思います。
まとめて見る事によって、ジャコメッティの良さが分かってきます。
制作方法も興味深いですね。
ジャコメッティのねこちゃん
こちらは、ジャコメッティの犬 ( ´艸`)
この日は、霧雨が降っていたので、小さな下記の空間も霧が立ち込めて素敵な写真になりました。 ( ´艸`)
池の底にモザイクで描かれたお魚さん達が雨のしずくに打たれたお水の表面がゆらゆらして、まるで生きたお魚さんに変わりそう・・・ ( ´艸`)
アルベルト・ジャコメッティ (1901年~1966年) スイス人。不健康な生活を続け64歳で病死。
彼も他のアーティストと同じように、パリに来て、刺激を受けていくのですが、彼の人生を紐解いていくと、他のアーティストと同じように、悲しみが付きまといます。。。
芸術家達は、そういった多くの感情を秘めながら作品を作り上げていくので、それが作品を見る私達に何かを語りかけ、私達の心を動かし、感動を呼び起こすのかも知れませんね。
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