こんにちは。ノートルパリです。ご訪問頂きありがとうございます。

 

パリで、なかなか日本の本場の美味しいお寿司や美味しい懐石料理を頂くのは、至難の業です。

 

以前は、メルキュールホテル内にある『弁慶』に行っていました。知り合いの板さんがシェフですので、カウンターでお寿司を頂いたり、お正月には、懐石を頂いていたのですが、ホテル経営の店ですので、システムもホテルと同じで、シェフの板さんが、材料を完全に管理出来なくなり、夫は、ここのお寿司にあたってしまい、、、、翌日はお腹が痛くて大変でした。。。

残念ながら、そういう事があると、なかなか足を運ばなくなってしまいます。

 

 

他にも『衣川』という美味しいお寿司屋さんが昔は2件あったのですが、板さんの衣川さんが他界し閉鎖し、もう1件の本店 衣川は、ユダヤ人経営となったので、日本的な伝統的なお寿司を求める場合には、ちょっと無理かな?と、行かなくなってしまいました。

 

 

 

今は、普通の美味しいお寿司を出してくれる『きふね』に行っています。来週も予約しています。 ( ´艸`)

ここのオーナー板さんとは、昔からの顔なじみです。1989年からお店をやっていますので、いつもカウンターでお好みで握って貰い、美味しく頂いています。

以前、日本からVIPのお客様がパリに到着後に、急にお寿司を食べたいというので、お連れしたら、『普通に美味しく食べて、え!?このお値段?』と、凄く安くてお客様が驚いたという事もありました。 ( ´艸`)  銀座の時価のお店に比べたら、そりゃあ、安いでしょう。

 

下記は、夏にカウンターがコロナ禍で閉鎖されていたので、テラス席にし、お皿盛りで出てきたランチのお寿司。 安心して普通に美味しく頂けるお寿司です。

 

 

パリでは、日本並みのお寿司を望むのは、本当に難しいんです。

それは、ネタの問題があるからです。

以前ニューヨークに行った時に、地元のアメリカ人アナウンサーも通っているという美味しいお寿司屋さんに行き、日本と同じ味に驚いた位です。

板さんに、『このネタは、アメリカ産ですか?』と聞いたら、何と!日本からの輸入というので、納得しました。

フランスには海があり、お魚は保護されていて、日本からの輸入は困難です。

日本のお魚の締め方は、血抜きです。これは、日本独自の締め方なんですね。

ですから、日本とフランスでは、お刺身の味が違うのです。

 

たまに、『血抜きじゃなきゃ、どんな締め方なんですか?』と、聞かれるんですが、、、、

『自然死、、、、』と、小さい声でお答えしています。 ( ´艸`)

 

 

しかし、近年には、レストラン OKUDAが、ブルターニュ地方の漁師と契約して、血抜きされた業者用の魚屋を作ったそうで、一部のお寿司屋さんでは、そこから仕入れていて、何とか、日本のお刺身に近づいたわけです。

が、現状としては、仕入れ値もとても高くなってしまうようです。

 

 

 

 


 

先日、始めて行ったお寿司屋さん『JIN 仁』。 お寿司が主流のミッシェラン1つ星の日本レストラン。

既に、開店して8年位になるようで、当初は、美味しいと話題になりましたので、名前は知っていましたが、なかなか和食店には行かないので、今まで、ご縁がありませんでした。

 

現在、このコロナ禍で、カフェとかレストランとかは、変わってしまいました。

このお店も以前とは変わってしまったのでしょうか?

 

お店に入ったら、まず、鼻をつく生臭い匂いに、悪い予感が。。。

カウンター12席だけのお店です。

1人あたりの単価を上げない事には成り立たない席数ですし、昔ならば、ミッシェランの星がつく事も不可能でした。

 

お店の表のサービスの女性(多分彼女が噂のフランス生まれのハーフ?の経営者)のお話では、12月は、ずっと満席で予約が取れないですよと言われ。。。びっくり。。。

 

今、フランスの会員になっている食サイトを見たら、フランス人用には予約可能日が何日もありましたが。。。。日本人の予約は、終了という意味なのかな?

 

 

 

夜のメニューは、3つのセットメニューのみ。内容の記載がほとんどなくて驚きました。

一番安い280€=36400円のセットメニューを頼みました。

ドリンクメニューには、ワインのボトルは、80€~しかありません。

まるで、3つ星並みのお値段。こんな値段ですと、ドリンクも合わせて1人=8~10万円位が平均という印象。

仕方が無いので、グラスワインにしました。

 

食前酒は、やはりフランスはグラスシャンパンですね。

グラスシャンパンは、どこのお店でも普通のシャンパンです。

それが、、、、

頼んでもいないのに、いきなりドンペリニョンのボトルからグラスに注ぎ始めました。。。 

正直、唖然としました。フランス人だったら、怒るかも知れませんねえ。。。。

しかも一般のグラスシャンパンよりも量が少ない。。。

 

 

 

ちなみに、グラスシャンパンは、リッツホテルのバーでも高級フランスレストラン3つ星でも、一般的なシャンパンを出していて、大体30€位なんですよ。

ドンペリニョンだと、3倍位でしょうか? もっとかな?

お値段は分からないですが、多分、1杯が130€~150€位=17000円~2万円位でしょう。。。

グラスシャンパンの値段は、シャンパン購入時の1本分位のお値段というのが相場です。

 

 

随分と前に、3つ星の『アストランス』に行った時の事でした。

グラスシャンパンを頼み、テーブルに運んで来た時に、『何の銘柄?』って聞いたら、ボーイさんが思わず、『ボーランジェ』 (007が愛したシャンパン)というので、飲んでみたら、うん?って、感じだったんです。

でも、私をジャーナリストと間違えて、食後に、『お店からのサービスです。』と、本物のボーランジェのグラスシャンパンが出てきた事がありました。 ( ´艸`)

その時同行した夫は、『どうして、お店のサービスで食後にグラスシャンパンが出てきたんだろうね?』と、しきりに首をかしげていました。 ( ´艸`)

 

 

 

 

ここのお寿司屋さんは薄暗く、、、 

まるで銀座のバーかクラブのようですよね。

フランスの他のレストランのように明るいお店の方が、安心感があるので、このお店は、私向きのお店ではありませんでした。

が、こういうお店に慣れていらっしゃる方々がお好きなお店のようです。

 

 

ダシから始まりました。

 

お刺身には、全て柚木がかかっています。 ゆずは好きですので、美味しいです。

が、残念ながら、お魚の味は、味わえません。。。

尚、おしょうゆはありません。

 

全てに、ゆずがかかっていますので、鮮度も分かり難いです。

 

お刺身が続きました。全部の写真を撮ったわけではないです。

 

 

 

 

これは、綺麗で美味しかった。が、異常に少ない量。。。

 

最後の方に、わずかながらのお寿司が出ました。

 

これにもゆずがかかっていたと思います。おしょうゆはありません。

 

お寿司は、最終的に、数切れだけだったような。。。 量が、かなり少ない。。。

シャリも固いという印象。

 

ゆずのデザートは、とても美味しかった!

 

コーヒーのお供のミニアデイーズ。と言ってもコーヒーは頼まず。

 

 

お料理は、全体的に普通に美味しかったです。ただ、お刺身やお寿司を食べたという印象はあまり残りませんでした。

というのも、ゆず汁がかけてあるので、鮮度も分かり難い上に、お魚の味が消えてしまっていて、お刺身を食べた感が無いのです。

 

このコースは、ほとんどがお刺身の印象でした。

このお値段を出してもお腹はいっぱいにならずに満足感が無く。。。

同行させて頂いた2人の若い女性達は、お腹がいっぱいにならずに、追加でメニューに無い巻きを頼んでいました。 ( ´艸`)

 

 

フランス料理店の1つ星だと、セットのコースで、かなり満足感があるんですがねえ、、、

京都の懐石の1つ星にも何軒か行っていますが、味も量も満足感がありました。

東京の高級お寿司屋さんもセットメニューだけで、このお店と同じような感じで、1人=10万円平均と聞きましたが、どうなんでしょうか?

 

 

フランス料理ばかり食べている私の個人的意見ですが、お値段と出てきた材料が平行していない感がありました。 私からすれば、この材料ならば、150€という所です。

 

帰宅後に、HPを見たら、一番安いメニューは、250€になっていましたので、値上げしたのでしょうか? お店のメニューには、280€となっていました。

お寿司のコースは、値上げ前のHPでは、他に、380€と500€があります。

2020年のミッシェランを見たら、ランチが135€で、夜は145€と255€になっていました!

やはり、、、フランスの相場は150€位なんですね。。。

 

 

フランスのthefork.の会員になっているので、そちらでも見てみたら、何と!250€のセットコースには、前菜、トロ+キャビア、握り寿司12個、お味噌汁、デザートとなっていました。

さらに、グラスシャンパンは、25€。すなわち、普通のシャンパンが出るようです。

 

色々見ると、お値段が全部バラバラの記載です。。。

お店の外に記載されているのは、どのお値段でしょうか?

法律的には、お店の外と中は同じにしなければなりませんが・・・。

 

 

こういった伝統的なお寿司と異なるならば、私は、以前行った下記の『深海』方が好きです。

こちらも1つ星のお寿司屋さんですが、安心感と味や量的に満足感があります。

 

 

 

人の好みは、様々ですね。

今日は、参考までに、私個人としてはリピートしないお店を記載しました。

こういうお店がパリにあるんだと、良い経験をさせて頂きました。

人の好みも色々ですので、このお店のフアンの方でリピートされる方もいっらしゃいます。

あなたは、どんなお寿司屋さんがお好きでしょうか?

 

 

追伸// 2021年12月23日

今、友人のお寿司屋さんに行ったら、レストラン仁の経営者 仁奈さん=ニーナさんは、お友達との事でした。 仁奈さんは、お店を(株) 永谷園に売却されて、今は、シンガポールに移り住んだそうです。

よって、表の女性は、仁奈さんではありませんでした。

仁奈さんの経営時と、今の経営では、色々とかなり変わったようです。

仁奈さんの経営時の方が、お値段に伴うお料理内容で、評判が良かったそうです。

とても残念です。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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