人参のネガポジ画 | まいのブログ

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栃木県益子町 お絵かきサークルKIDS ART NICO主催
臨床美術士

臨床美術
人参のネガポジ画

人参を描いてください

そう言って人参を置いて、紙を渡すとどうなるでしょう?

絵を描く訓練をしていない人はいつの間にか人参を見ないで紙をずっと見て自分の頭の中の『人参のイメージ』
を紙に描いています

人参の微妙な凸凹
同じオレンジでもよく見ると違った色合い

リアルに人参と向き合ってもらうには、いつも使う脳みそとは違う場所を使ってあげないといけません

画家は絵を描く時『だけ』対象物を絵の相手として見ます

トマトを食べる時はトマトを絵の対象物としては見ませんが、トマトの絵を描こうとする時、『画家の目』でみるのです

自分の主観を捨て去って、対象物を純粋なモノして捉えるには訓練が必要です

人参のネガポジ画は『人参を描くのではなく』、人参を置いた『黒い紙』を描いてもらいます

人参を見てはいけません!

そうすることで、人参の形ってこうでしょ?っという主観を捨て去って、人参の形を純粋に観察することができるようになります

オレンジ色の紙に
人参を置いてある黒い紙の部分(ネガ)
を墨で描くことによって
人参(ポジ)の形が見えてきます

なかなか説明が難しい!

またもや写真が全然撮れなかった…(いつもながらに制作中はてんやわんやです)

みんななかなか味わいのある人参ができましたよー!
凄いかっこいい人参が沢山でした