世界農業遺産スタディツアー | 能登を元気にするプロジェクト スタッフ日記

能登を元気にするプロジェクト スタッフ日記

「金沢大学里山里海プロジェクト」スタッフの活動日記です。
 ~2015年9月で終了しました~

今日は、世界農業遺産スタディツアー

6倍の競争を勝ち抜いた(?)
33名の参加者とともに、
珠洲の里山を訪れました。

地域のなかでの里山循環をテーマに、
原木しいたけと炭焼き、
地産地消の地豆腐づくりを見学しました。

まずは、現在、奥能登でブランド化をすすめる
原木しいたけ「のと115」のほだ場見学と収穫体験。



珠洲で大きく原木しいたけを手がける
「三清共(さんせいきょう)」の須磨谷さんからレクチャー。

 
 

奥能登は寒暖差が大きく、
おいしいしいたけが育つ環境が整っています。

能登の里山では、夏は田んぼ、冬はしいたけという、
通年での農林業が可能なんですねーキュート

収穫体験も楽しませてもらって、
おみやげまでいただいちゃいましたハート

次に、珠洲でも先端の町、狼煙の横山地区で
在来の「大浜大豆」を使った地豆腐づくりを見学。

 

地域で復活させた地大豆と、にがりのかわりに
海水を使った、全国でも珍しいお豆腐。

海の分量は「経験とカン」だそうですが、
おぼろ豆腐のようで、本当においしかったです!

 

集会所で、横山振興会の二三味さんから
大浜大豆について、楽しくお話をうかがいました。

お昼は、漁師旅館・狼煙館で、この時期ならではの
海草しゃぶしゃぶなどを堪能しました。

 

もちろんお豆腐も。

 

昼食後は、若き炭焼き職人、
大野長一郎さんの取り組みを見学しました。



製炭業を持続可能な生業としていくため
さまざまな試行錯誤をされています。

いまは、付加価値の高い炭づくりを目指して、
能登にはないクヌギの植林から、
お茶炭づくりに取り組んでいます。

まず、樹木が再生可能であることを、
「萌芽更新」という概念を現場で教えてもらいました。

 

そして、大野さんが8年前に初めて植林をした
クヌギ林を見学。

 

「いよいよ今年、ここで30本切って炭をつくる」と
新たなスタートへの意気込みをうかがいました。

工場では、現在修復中の窯や、
炭焼きの行程やしくみを教わりました。

 

最後に、全員が一本ずつ、
窯に木をつめる体験をさせてもらいました!

 

帰りのバスのなか。

「能登の人の情熱が伝わってきた」
「世界農業遺産は、現在進行形のもの」
「農業遺産に認定されてからがスタート」など、

参加者のみなさんは、いろんなことを感じてくださったようです。

里山里海は、本当に学びの宝庫です。
私も行くたびに、いろいろ発見があります。

ぜひ、みなさんも、能登の里山里海で
未来にむけて学んでみませんか?