【サイプロ・小説】CLUB ACTIVE3 | 無題警報

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「───以上が、俺達特別活動部の活動内容だ」

ふふん、と東雲先輩がこれぞドヤ顔って感じのドヤ顔をする。

だけど、それを聞いた僕達の反応は、

「・・・・ただの暇人じゃないですか・・・」

「お菓子食ってお喋りして・・・・・」

「よくそんな部活が成立出来てるな!!!」

散々なものだった。

いや、1人「なにそれ楽しそう・・・!!!ここに入ろうよ梨桜ちゃん!!ねえ梨桜ちゃん!!!!」とはしゃいでるけど・・・・あの、奏さん?そんなキラキラした瞳で見つめないで。お願いだから。

「確かにみんなの言う通りだけどね」

苦笑いをしながらそう言ったのはポニーテールがよく似合ってるお姉さんみたいな先輩、佐倉先輩だ。

「これでもちゃんとした活動もしてるのよ?」

その後に聞いた活動内容(こっちがメインらしい)は、街のボランティア活動に参加したりだとか、メンバー不足で困ってる部活の助っ人に行ったりだとか、幅広い分野の仕事をこなす、いわゆる「何でも屋」みたいなものらしい。

実際に生徒からの評判はなかなかいいらしい。

「悪く言えば雑用みたいだけど、結構楽しいのよね。こういうのって」

意外とちゃんとしてるんだな・・・そう思って顔を見合わせる僕と優希と玲。

奏さんはと言うと、部員の1人らしき金髪碧眼の女子生徒とお菓子を巡る戦争を起こしていた。

「あちょー!」とか何とか言い合いながらくすぐったりほっぺをつっついたりしてる2人。

やっぱり奏さんってバ・・・いや、天然なのかな。

「まあ、無理にとは言わねえよ。まだまだ見学期間は始まったばっかだし、色々見て決めるといい。なあ奈菜?」

東雲先輩がテーブルの端の方で勉強していたツインテールの女子生徒に話しかける。

「何でそこで私に振ってくるんですか。キモいです。話しかけないで下さい耳が腐ります」

冷たい目線と一緒に一蹴・・・って言うよりは蹴り飛ばされてた。

でも、東雲先輩に特に気にした様子はなく、

「相変わらずだなあ。さて、時間も結構経ったし、適当に帰ってもいいぞ?」

携帯で時間を確認すると、既に6時を過ぎていた。

外を見てみると、空はオレンジ色に染まり始めている。

少し長居しすぎたかも知れないな・・・・。

優希と玲に視線で「そろそろ帰ろうか?」と聞くと、2人は小さく頷いた。

「じゃあ、僕達はこれで・・・帰りますよ、奏さん」

「えー!!もうちょっといようよー」

「・・・後でたい焼き買ってあげますから」

「やった!!じゃあねニーナちゃん!!!」

このままだとずっと駄々をこねそうだったので何とか説得して生徒会室を出る。

帰り道、優希がこんな事を言い出した。

「・・・特別活動部、だっけ?どうすんだ?」

いつものように商店街で買ったたい焼きを頬張りながら、僕は答える。

「うーん・・・結構楽しそうだし、入ってみてもいいんじゃないですか?」

今日1日関わっただけだけど、あの部は何だか居心地がよかった。

他のみんなもそう感じているらしく、特に否定するような素振りもない。

こうして、僕達4人は東雲先輩達特別活動部に入部する事を決めたのである。

何か最後らへんいかにもな口調で語ったけど気にしないでね。



部活の見学期間も終わり、私と梨桜ちゃんと優希君と玲君の4人は特別活動部に正式に入部するために生徒会室に来ていた。

こんこん、と扉を軽くノックすると、「入っていいぞー」という東雲先輩の間の抜けた声が返ってくる。

「失礼しまー・・・・なにやってんですか・・・?」

何かゲームやってる。

明らかに学校でやるもんじゃないでしょ的な携帯ゲーム機を握りしめた東雲先輩、広瀬先輩、ニーナちゃんの3人が、「・・・・新太、そっちに行った」 「オッケーオッケー任せとけ・・・・って奈菜!!!俺を攻撃するんじゃありません!!!敵はあっち!!わかる!?あっち!!!」 「私の敵はいつだって佐倉先輩をそそのかすあなたですよチャラメガネぇぇぇぇ!!!!!!!!!」 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ死んだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!?????」 と、ガヤガヤ騒いでいる。

いいなあ楽しそう私もやりた・・・違う違う。

「あの・・・・・もしもーし・・・?」

声をかけてみるけど反応なし。

どんだけ夢中になってんのこの人達・・・・と、私達がげんなりとしていると、

「この3人はバカだから仕方ないさ。そこに立ったままだと疲れるだろうし、適当に入って座ってていいよ」

奥の方で1人携帯をいじっていた赤い髪と若干青がかった瞳が印象的な男子生徒、柊先輩が言った。

この間来た時もあんまり喋らなかったし、少しミステリアスだなあ、というのが私の第一印象だった。

「あれ?そういえばあの綺麗な先輩は?」

優希君がそんな事を言い出す。

そう言われれば確かに、佐倉先輩が見当たらない。

「舞なら先に体育館に行ってるぞ」

私達がきょろきょろとしていると、東雲先輩が言った。

ゲームはどうなったのかな・・・ってそうじゃなくて、

「体育館?何でですか?」

梨桜ちゃんも気になったのか、可愛らしく首を傾げる。

「それより、今日ここに来たって事は、お前らは正式な入部として認めていいんだな?」

私達が頷くと、東雲先輩はカッコつけたいのかどうかは知らないけど眼鏡を指でクイッと上げながら不敵に微笑んだ。

「歓迎するぞ。さて、早速だがお仕事だ。さっきも言ったが、先に舞が向かってる。俺達も行くぞ」

・・・・「決まった・・・俺ってカッコいい」みたいな空気の東雲先輩だけど、後ろの方から明らかに「ゲームオーバーだけど?なんか文句ある?」って感じのBGMが流れてる。

あ、やっぱり負けたんだ・・・ご愁傷様です。

東雲先輩もそれに気づいたらしく、冷や汗をダラダラと流している。

「・・・・と、とにかく行くぞ」

少し不安で、でもその分期待も大きくて。

新しい仲間と一緒に、私達の学園生活はこうして幕を開けたのだった。


────続く────
久しぶりのサイプロ小説、どうでしたか?
「また書き方変わってんじゃねえかよ」と思った方々すみません、変えました。
これからもこんな風にコロコロ変わっていくと思うので、よろしくお願いします!
では、今回はこれで!