ロスジェネ女の外篭り生活inタイランド -18ページ目

現地採用 ~初面接~

バンコクでの数週間の日々…は瞬く間に過ぎる。




乾季で気温は低めながらも、日中の照付ける太陽は生半可なもぐら生活を続けてきた身体にはかなり厳しく、必然的に野外へ赴く時間は限られる。


頭の中身がストップしたまま…このまま堕ちてゆく・・・。
そんな恐怖感から、現地フリーペーパーを読み漁る日々が続く。

言葉や地理感が飲みこめない自分には、ただフリーペーパーを探しに行くことすら、さながら過去に日本で放映されていた「初めてのおつかい」のような状態だ。

○○会話帳やら、トラベル会話など多数存在するけれど、あくまで、旅行者及び観光者に向けての使用であり、いわゆる生活する上での必要な意思表現を主として、細かいニュアンスを伝えるのは至難の技である。
潤沢な軍資金を土台にするならば、全く別の話となる。
言い方を変えれば、お金があれば、なんら不自由はない。
通訳をひとり雇った所で、日本の何十分の一の人件費ですむから。

私には無縁のことだが。








……で。

支出の「出」のみの不安な財布はあまりに不憫。
そんな時に目に留まった会社へ面接に行ってみた。
いわゆる‘げんさいさん’が多い企業でボスは日本人とタイ人の共同経営者のようだ。
手に入れられる情報をかき集め、面接に臨んだ。



面接 当日。

面接は午後2時 本社にて。

・・・・・・・のはずが、ボスの都合により午前に繰上げられる。
前々日の夜、オフィスの所在地は確認済みであり、所要時間、経路は頭に
叩き込んであったので助かったが…。
朝、シャワーを浴びている最中の電話では度肝を抜かれた気がした。


20分前にオフィスビル前に辿り着き、時間を稼いでいると電話がなる。
「もう、出られていますか?」と。
ビル内のいることを告げると驚いたかのようで…(いやいやこっちが驚いてるんですケド…)
とにかく・・・・エレベーターにのりこみ十数階のボタンを押した。


簡単な挨拶を済ませ、お名刺を頂き、応接室の椅子に腰掛けるとオフィスライクないでたちの
タイ人スタッフからアンケートのような記入シートとボールペンを渡された。


・タイで就職を希望する理由
・どれくらいの期間働くのか
・効率的な仕事とはどういった働き方のことだと思うか

・・・・など、ここまではなんら驚くこともない質問事項。

ここからが…。


・名前を呼ばれたら「はい」と返事をすることができるか
・オフィスの電話が鳴ったとき、聞こえないふりをせず出ることができるか
・仕事を指示された際にメモをとることができるか
・同じ作業内容の仕事をこなす最中に同じ質問を三回以上せずこなすことが可能か



・・・・・・・・・・目が点。
背後には大きな点と漫画チックな呆れたカラスが飛んでいくようだ。
そんな風に書けばそのアンケートのような記入用紙を書き続けている時のの私の心情が正しく伝わるであろうか。
ちなみに、この用紙はタイ人向けではなく、現地採用の日本人にむけたものである。



私は高学歴でも高年収でもなかった。
が、日本にいた頃は某一部上場企業へ中途採用され、平均より至極薄給ではありながらもいわゆるオフィスレディや内勤営業として働いてきた。
日本ではごく平均的に企業面接を受け、一般教養から始るスキルチェック、だんだんと大御所になっていく第四次面接試験までは受けた事もあった。


常識が非常識になる。

「井の中の蛙、大海無知。」

またひとつ、何かを知り何か削げ落ちた気がした。



出された用紙を記入し終えた頃、求められないままの職務経歴書を差し出してみたが、(興味ないんかい?)程度に閉じられた。
現在の住まいや、いつから仕事を始めたいのかなど、世間話に近い面接は小1時間程度に終わり、数日後の電話連絡を待つ約束をし、オフィスを後にした。









就職の面接 として 抱いていた私の頭の中の緊張感に近いような糸が、緩みそうで怖くなる。
もちろん、これが全てではない。
そう思いつつ、いつものようにハイヒールで背筋を伸ばし歩き始めたが、このバンコクの道は舗装がすこぶる悪く、ピンヒールには厳しい。


履物だけの問題ではない。


そんな弱気を説き伏せ、見なかったふりを‘私は私に’してみようと思った。























タイの日本人呼称(私的に…)

お世話になった方の御宅の話ではないのだが・・・・・・

日本から訪タイし、生活するにあたり、リタイアメントされている方を除く呼称として
不思議と・・・いくつかに分かれているように思えた。


日本に拠点を構えるいわゆる『駐在員』で[ちゅーざいさん※ちなみに奥方様は”ちゅーづま”なんて呼ばれる]と呼ばれる方々にもいろいろあるもんだと学ばせて頂いた。

高層階の建並ぶサービスアパートメントは日本となんら利便性に差異は感じられないし、逆に、日本よりも生活するにあたっては楽かもしれない。掃除も洗濯も日々の煩わしさは驚くほどの価格で解決できてしまうからだ。
また南国らしい風情あるコンドミニアムに数台の高級車が並ぶ…なんてのもあるらしい。

通勤には運転手付き…なんて、日本にいたら夢の世界のようにも思える書き方ではあるが、種をあかせばただ単に人権費の差が激しいだけのこと。
海外に行かせた社員に事故があった方が厄介で高くつくらしい。
国が変われば人の値打ちも変わる。
これも現実だ。



それから、ここタイ王国にて企業拠点とする『現地採用』[げんさいさん※なぜか奥方様には呼称がない??]と呼ばれる方々。
こちらの方々にももちろん同じく様々な背景があるらしい。
住まいの多くは、自分個人の足で探す。
ここでは不動産の仲介などはほぼ存在しない(高額な場合は別だろうが)
現地タイ人も多く住むであろう普通のアパートメントに住まう人が多く感じた。
キッチン、バスタブがないもの通常で、水シャワーのみの所も多い。
年中気温が高く、大抵料理の必要がないここでは普通のことだ。
平均といっていいのかわからないけれど1万バーツ以下の物件を利用するのが多く思えた。
探せば3千なんてのもざらにある。

タイ語も英語も、タイ料理すら口にできないちゅーざいさんの上司を持ち、日々、胃を痛めながらもタイ人部下の指示、指導に明け暮れる人。
かたや、どっぷりと南国に包まれ週末は海辺でビアレオとモーラムを楽しみ、連休明けには『まい、さばぁぁい…。』の一言でバケーションに生きる人。
そんな生き方もあるんだなぁ…と思う。


そして…24時間の生活全てが仕事であるかのように感じられる現地起業組の方々。
遊びすら全ての交友関係がビジネスに繋がる。
日本で見てきた営業の生業とは一味も二味も違う。
精神的にも肉体的にもタフでなければ…とうてい続かないと関心する。

生活にいたっては様々すぎて例にしがたい。
現地でタイ人女性を妻に向え、家族同居されている方もいれば、何部屋も空きだらけの大きなサービスアパートメントに住まい、毎夜の如くホームパーティで人脈戦略を糧とされている方もいる。
職種によるのかもしれないが、個人を売り、商品を売るが見事に比例していることには変わりないように思えた。




格差社会

貧富の差



ここでは、生れ乍らにしてそれが決まる。
言葉の本来の意味をほんの少し知ることが出来たような気がした。

あくまで、良し悪しではなく、客観的そして私個人の見える範囲で。

空港到着