最近ツイッター上で、インターネット以前の「ドラゴンボール」の思い出を残そう、
という呼びかけの元、ハッシュタグを使い、
ファンが思い思いに90年代以前の思い出を呟いていたのですが、
私も無印&Z時代のリアタイ世代として、子供の頃を思い出したりしていました。
#あなたのドラゴンボール昔話聞かせてください
— ミウモ 𝕄𝕖𝕨𝕞𝕠 (@notfspurejam) August 3, 2021
ドラゴンレーダー持ってた!https://t.co/XhhPrnRJYy pic.twitter.com/7By4E20klp
子供の頃はいとこの影響もあって漫画とアニメを楽しみ、
2000年代にコミックスの完全版が発売された時に改めて夢中になって、
さらに新作のアニメや連載が始まり、
現在もスマホのゲームで遊んだりたまにフィギュアを買ったりしています。
でも、同世代のほとんどの人は、新作がどんな話になっているのか
あまり知らないかもしれませんね。
私もアニメ・シリーズの「ドラゴンボール超」については
物語や作画を全面的に気に入っているわけでもありませんが
漫画の連載の方は、アニメとも映画とも違う展開が進んでいて
新作が出たら買うようにしています。
今週、そのコミックスの新刊が発売され、
今進んでいる新章「グラノラ編」が結構引き込まれるんですよ!
16巻を読み終わって、思いのほか興奮しちゃいました。
かつてフリーザ軍配下のサイヤ人に故郷を襲われたシリアル人の生き残り
青年グラノラが、仇であるフリーザの生存を知り、
復讐のため、シリアル星に存在するドラゴンボールを使って
残りの寿命と引き換えに「宇宙一」の力を手に入れる。
フリーザの居所を探していたグラノラは、
情報提供を依頼していた惑星の再開発をビジネスにしているヒータ一味から
グラノラがフリーザの命を狙っていることがバレて
手先であるサイヤ人2人が彼の始末に向かっていると聞かされる。
ますます復讐心を燃やし、サイヤ人を待ち受けるグラノラ。
そのサイヤ人とは、グラノラを邪魔に思っているヒータに
悪人退治をしてほしいと雇われた孫悟空とベジータだった…。
グラノラも、悟空&ベジータも、お互いの詳しい情報を知らずに、
第三者に仕組まれて戦うことになるというのが珍しい設定!
孫悟空は破壊神ビルスのお目付役である天使ウィスから
最新の能力「身勝手の極意」の精度を高めるための修行を受け、
ベジータの方はビルスから破壊の技を教わっていましたが、
そんな2人でも、宇宙一の力を得たグラノラの急所を狙う攻撃に始めから苦戦。
ベジータは悟空に先に戦わせ、離れたところから敵の正体を探ろうと観察します。
(ナッパを戦わせながら相手の観察をしていたあの頃を思いださせる。)
(カバーとは違うイラストが描かれている裏表紙、
今回はビルス様とウィスさん。それぞれの弟子と同じポーズ!)
前章では、かつて自分が殺りくしたナメック星人に対して
申し訳なく感じていることを明かしたり、
ナメック星人の村長に、仲間を殺した自分をどう思っているのか訊いたり、
昔のことを気にしている様子を見せたベジータですが、
今回はビルス様に、サイヤ人が犯した罪全てを
一人で背負おうとしていることを見透かされていて
そこまで責任を感じてたのかと驚きました。
やっぱりサイヤ人の王族だからですかね。
残虐な頃のベジータは大好きですが、
この自分の種族の行いを背負ってる今のベジータも嫌いではないです。
このベジータの加害者の末裔としての責任と、
グラノラの生存者としての責任とが今回の新章で対比されているはず。
シリアル星に新しく定住している
ウーパールーパーみたいな見た目のシュガ人とグラノラの関係が良好だったり、
そのシリアル星を売ったヒータ一味の方は移住者のシュガ人を見下していたりと
現在のシリアル星の種族の関係が16巻の始まりから丁寧に描かれています。
グラノラは悪人というわけではなく、ただ復讐に燃えているだけなので、
状況によってはグラノラ&悟空&ベジータ VS ヒータ一味
のような展開になるのかも。
グラノラがほとんどの寿命を引き換えてしまった件も気になるし
同居しているナメック老人も今後物語上で何か役割を持っていたらいいな。
細かいネタでは、
ヒータ一族が悟空&ベジータを呼び寄せようと、
なんでも知っている賢者のズノー様から
彼らの「弱み」の情報を得て向かったのが、
やっぱり嫁のところっていうのが、予想通りだし、
チチの声を聞いて修行中の悟空がすぐ
「わかったよ、もう帰るよ…」と慌てるのが可愛い。
(ズノー様からほっぺにキスを求められたヒータ一味のマキが
「時代にあってねーぞ」って文句を言ってるあたりに
現代読者へのフォローが感じられた…)
ベジータに破壊技を仕込んだビルス様が、
ウィスさんが面倒を見た悟空に張り合って、
破壊の力を使う者の証であるイヤーカフを渡してましたが、
第11宇宙のトッポは、同じ破壊の技を使う破壊神候補だけど
イヤーカフはつけていなかったと思う。
ただビルス様が弟子になったベジータにお揃いで渡したかっただけじゃん!
ビルス様ったら意外と可愛いですね。
17巻ではベジータがついに破壊の力に目覚めるはずなので、
こちらの「身勝手の極意」VS 破壊神の技の行方も気になります。
ちょっと前の、複数の宇宙の強者が集まる「力の大会」は
キャラが大渋滞してて設定も甘く食傷気味でしたが、
宇宙が舞台でも現実に通ずる設定と、
今までの人物の変化を踏まえたキャラクター・ディベロップメントと
新しいキャラクターの世界観が凝縮されている漫画版の新章には
ここしばらくで一番わくわくしています。
ちなみに2022年に公開されるという映画「ドラゴンボール超スーパーヒーロー」は
漫画とは全く別の物語になると思うので、
その時代やキャラ設定の違いもまた面白そう。
子供時代から続く楽しみはまだまだしばらく続きそうです。
Dragon Ball Special Panel | Comic-Con@Home 2021
ちなみに私が日本で見られなかった映画「ドラゴンボール超ブロリー」を
ロンドンの映画館に見に行った時の話はこちら↓