突然ですが、私が初めてテレビで共演したのが「シティ・ボーイズ」の三人です。
そして私は、斉木さんに抱かれたこともあります。
…4歳の頃のことですが。
と、いうのも。
今じゃなんだか信じられないですが、
およそ子供とは縁がなさそうな彼らが、当時子供番組に出演していて、
そこに知り合いのコネで出ることになったのでした。
私は斉木班で(きたろう班と、ふたつのグループに分かれたんですね)
大竹さんが行司で紙相撲をやったりしたのです。
あの頃の彼らはかなり若かったんでしょうが、
幼い私には三人のおじさんとしか思っていなくて、
でも、ちょっとポンキッキほど健全な感じでもなく、
怪しげな三人組に導かれたのにもかかわらず、
妙にその番組や彼らは好印象だったのです。
そんなわけで、どうもあの三人には親しみを感じていたのですが、
その後、10年ほど経って彼らのライブを見に行った時には、
子供の頃の思い出なんてどうでもよくて、
ひたすらコントの面白さに感動したのでした。
コントのつなぎ・伏線、キャラクター、音楽、セリフ…
あのおじさんたちはこんなにかっこよかったのか!という感激もあって、
テレビの笑いしか知らなかった私にとっては、全てが新鮮で刺激的でした。
その、ライブのホンを彼らと共に書いていた三木さん。
確か、私の出た番組の構成もされていました。
ダウンタウンも少年頭脳カトリ(懐かしいなー!しかもなんで「トリビア」でもなくこの番組?)も好きな私にとって、
全てがリンクしているような感覚に陥ります。
面白いところに三木聡あり。
で、試写会&ティーチ・インなんですが、
三木さんは見た目と比べると(失礼)非常にスマートな方。常に客観的な喋り方をします。
ここについては僕はこう面白いけど、こう思う人もいるかもしれない、
という、常に自分とは違う方向からの見方を意識している。
ご本人も後半で話していたんですが、
観る人それぞれの受け止め方があるから面白いし、こうと決め付けたくないという信念があるらしい。
『イン・ザ・プール』についても、それぞれのツボで本編中2つくらい笑えるところがあればいいと、
非常に謙虚なことを仰ってました(笑)。
今までの色々な監督のお話と比較して、完全に違うのは「映画」ではなく「コント」の意識。
実際観ても分かりますが、あくまでこの映画はコントの延長です。
三木さんのセンスは大好きだけど、これは映画じゃあない。
面白い発見の羅列という印象があります。
芝居の方が面白く見せられたんじゃないかなぁ。
ご本人も「コント」という言葉を連発していて、やっぱり映画監督の目線とは違う、
「自分は笑わせる人間である」という主張を感じるのです。
主演の松尾スズキについては、演技をちょっと抑えてもらっても良かったみたいなんですが、
松尾さん自身が演出家でもあるし、自分なりのプランが出来上がっていたらしく、
そのままいってもらったらしい。でも最後になると見慣れて好きになっちゃうのが不思議。
私の周りの感想はほとんどオダギリジョーがかっこいいことに終始していましたが。
四六時中、勃●しているという役にも関わらず、オダギリジョーの好感度UP!(笑)
でも、映画としては…なんていいましたが、話はちょっと切なかったり、
一歩間違えれば自分もこんな風になっちゃうんじゃないかという危機感にうっすら襲われます。
三木さんのように、日常の中で、笑っちゃうようなとぼけた心理を発見する楽しさを、
改めて感じさせられた映画(のようなもの)です。
色々書きましたが、最終的に私が何を言いたかったかというと、
きたろうさんがいい味出してたってことです!
私の笑える二ヶ所は両方きたろうさん(笑)。