Not Found 第3章 -43ページ目

ダンサーに母性を観てブラザーに父性を観た。
ダンサーが女の死に方ならブラザーは男の死に方か。
ここ見てる男の子、悪い事は言わないからブラザー観なさい。
たけしが拳銃片手に扉を開けて出て行くスローシーンでブルッとこなきゃ男の子じゃない。
女の子は天空の城ラピュタでも観てなさい。

 
亜紀ちゃんへ。
昨日の日記は全部フィクションだよ!!
僕、その時間、家で読書してたんだよ!!ノルウェーの森読んでたんだよ!!
ホントだよ!!とにかく連絡ちょうだい!!

2月11日までびっちり予定が埋まってます、なんてカッコイイ。
ビジネスマンみたい。なんか充実してていいな。て言うか俺も充実したい。
最近違う感じで充実してて嫌になる。
土曜日友達3人で朝まで遊んで、3人合わせて使った金が10万弱。
これ異常でしょ。俺は1万チョイしか使ってないけど。
財布に6万入ってた奴が帰る時1万切ってたんだから。
て言うか、嫌々ヘルナントカに行ったんです。付き合いで。嫌々。酔った勢いで。
まあそれはいいんです。よくないけど。
で店から出て僕ともう1人友達で、またっりした顔でテクテク歩いてたんです。
仏様のような顔で歩いてたんです。
そしたらあとの1人が鬼みたいな顔してるんです。般若みたいな。
なんか話を聞くとさっき行った店でグダグダだったらしいんです。後半グダグダだったらしいんです。
で、そいつがどうしてもって言うからキャバナントカに行く事になったんです。すごく嫌だったけど。
で、その行ったとこでなんかカルチャーショック受けました。
まず店の中に入る前に6000円を払います。これでいちお、飲み放題。
店に入ると、真っ暗。暗闇の世界。音楽がジャンジャン鳴ってます。
で、手探りで進んで行くと壁に向って2人掛けのソファーが、バーって並んでます。
3人で行ったんですけど、ばらばらに座ります。
で隣に女の人が座ります。
まあ基本的にはその人とお酒飲みながら喋るんです。政治の話とか景気の話とか。
で、しばらくするとボワ~ンってドラの音が鳴って、ジャーンって音楽が変わって
ボーイさんみたい人が「ハッスルタ~イム、スタート!」とか言ってアナウンスするんです。
そしたら女の人が僕のひざの上に座ってきました。
僕、どうしていいのか分からずおろおろしてたらその内、
暗闇に目が慣れてきて周りの様子がうっすら見えるようになったんです。
・・・・・。
世の中は僕が思ってるよりずっとずっと汚かったです。嫌になりました。

ACさんかたけひささん、どっちかと呑みに行きたい。
いわゆるオトナの人と2人で呑みに行きたい。
で俺の愚痴を聞いてほしい。反論とかせずに黙って聞いてほしい。
4,5時間聞いてほしい。その後、お前は間違ってないよ、って言ってほしい。
で頭を撫でてほしい。俺の長所を10個ぐらい言ってほしい。
でポケットに1000円ぐらい入れてほしい。その勢いでその場は奢ってほしい。
騎馬戦みたいな感じで駅まで送ってほしい。返事待ってます。

こんにちわ。コンバトラーV似の新爆です。
ブルー、治りました。沢山の励ましのメールやFAX有難うございました。
その一部をここで紹介させてもらいます。
・ブルーみゃ?元気出すみゃ。白みゃ。シルクみゃ。

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あと先日の禁煙の件ですけど、黄色いタクシーを5台以上見た日は煙草終日無制限、
という新ルールを追加しました。前記と併せてご了承下さい。

ヤボ用で府立図書館に行ってきた。
平日の昼間だというのに人でごった返していたが、館内はおそろしく静かだ。
本をめくる音と司書が判子を押す音だけが静かに奏でるように響いている。
何かこの空間だけ時間が進む速度が緩やかなようにも感じる。
俺は所謂この図書館の静けさというやつがたまらなく苦手だ。発狂したくなる。
すっ裸になって館内を走り回りたい衝動にかられる。
まあ、それはおそらく万人がそうであろうからこの際、特筆すべき事ではない。
俺は目当ての書物を探し出すと適当に座席に着いた。
手帳を開け、欲しい知識だけを抜き取り書き写していった。
俺は百も数えぬ内に集中力が切れ、周りを見渡す。
追い込みの受験生だろうか若い男性、散歩の途中に立ち寄ったのだろうか御老人。
俺の前にはこちら向きに25,6歳OL風の女性。
伯爵のようなインテリな眼鏡をかけ目を細めて書物を読みふけっている。
スカした顔しやがって。お前だってどうせぼーぼーなんだろ?
そう思った瞬間、女性がこちらをチラッと見た。目が合った。
俺は慌てて鞄からウォークマンを取りだし瞳を閉じて眠るふりをした。
相変わらず時間はやけに緩やかに感じた。この空間が少しだけ好きになった。