【長期欠席が続いている方で、且つ、高校受験を考えている方へ①】
さまざまな理由で現在、中学校に通うことができていない方、または過去にそういった期間があった方で、進学に不安を抱えている方は多くいらっしゃると思います。
「不登校は受験に不利」「30日以上休んじゃダメみたい」など、
何となく断片的な情報は知りつつも、実際にどのような影響があるのかは漠然としているのが現状ではないでしょうか。
今回は長期欠席が続いている方で、かつ、高校受験を考えている方にむけて、
長期欠席が高校受験にどのような影響を及ぼすかを知っていただければと思います。
ただし、いかなる場合でも、最優先はご本人の心と体の健康ですので、あせらず、無理せずでお願いします。
今後のことを考えることがさらなるプレッシャーになることもあります。
少し先のことまで考えられる心の余裕が生まれてきた時に「備えておいたほうがよい知識」をご説明していきます。
〇調査書について
受験生一人ひとりの中学校の成績や学校生活をまとめたものが「調査書」です。
中学校の担任が作成し、受験希望高校に提出します。
調査書には出席日数のほか、英検などの資格取得や、コンクールなどの受賞歴などが「特別活動等の記録」として記入されます。
調査書の評価の仕方は、各高校によって異なりますが、福島県では毎年11月初旬に募集要項として各高等学校HPで公開されます。
〇調査書の評価方法は
調査書には「各教科の学習の記録」という欄があり、そこに中1から中3までの主要5教科と、技能4教科の計9教科の成績が5段階評定で記載されます。
記載されるのは、一般的には3学期における通知表の5段階評定です。高校側はそれを点数化します。
たとえば、ある教科の評定が中1、中2、中3、すべての学年で5であった場合は
評定5×3年分 = 15点になります。
すべての学年で評定が3であった場合は評定3×3年分 = 9点です。
これらの点数は高校入試の学力検査(250点満点)に加点されます。
一般選抜では、このように計算された
5教科の5段階評定3年分の合計(評定5×3年分×5教科= 75点満点)に、
技能4教科の5段階評定3年分の2倍(評定5×3年分×4教科 ×2 =120点満点)
を加え合計195点満点で評価されるのが標準です。
※技能教科は学力検査を行わないため、評価は2倍されます。
また、「特別活動等の記録」を点数化(55点満点)する高校もあります。
よって「学力検査(250点満点)」に「各教科の学習の記録(195点満点)」と「特別活動等の記録(55点満点)」を合計した点数(500点満点)が、合否判定に用いられます。
※長文のため、その②に続きます。
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