彼女の名前はマリ。マリは春から大学に通うことになった。

 

入学後は毎日勉強だ。マリは勉強することが好きだった。謎を解くこと、考えること、新たな知識を身につけることに幸せを感じた。

 

授業後、同級生は輪になり話していた。人の噂話なのか、自虐ネタなのか。笑い声をよそに、マリは一黙々と勉強した。マリは周りにとけこむことより、自分の世界を大事にした。

 

ある日、図書館で背の高い男性を見つけた。どうやら下級生のようだ。マリの大学では珍しく筋肉質の人だった。とても強面の顔だが、目には優しさが滲み出ていた。

 

これが一目惚れなのか、マリにはわからなかった。ただ、理想の男性だった。彼はきっと小さくて可愛い彼女がいるに違いない。彼を好きになっても傷つくだけだ。マリは自分に自信がなかった。マリは華奢ではなく、見た目も普通だ。物言いはストレートで男っぽい。マリは心の扉をそっと閉めた。