JR奈良駅前の宿から平城京跡まで歩いた。第一次大極殿まで4kmくらいだろうか、この広い敷地を北へ南へとそれはそれでまた歩く。この日はここからさらに垂仁天皇陵を経て唐招提寺・薬師寺まで歩き、帰りも奈良まで、要は1日中歩き詰めで多分20kmくらい歩いたんじゃないかと思う。
東院庭園付近から見る第一次大極殿、振り返って後ろを見ると若草山が見える。ところどころ工事をしてる場所もあって、8世紀の平城京の姿を再現して広大な歴史公園のようなものが出現するのだろう、最近のニュースでは敷地を横断する近鉄奈良線の線路も移設して地下化することになったらしい。
こちらが第二次大極殿跡。この柱が立っているところがそのまま大極殿の柱の位置になるのだろう、遺跡としてはこれで十分、何もないところに遺跡があるというだけで時の流れを感じられて私は好きなのだが、昔の建物を再現すれば、そりゃあ観光客は来るだろうが、なんか偽竜宮城みたいで私は行かない。
大極殿におかれた高御座(レプリカ)。天皇陛下の玉座で、本物は京都御所にあるという。そういえば今上陛下の即位式では京都から東京まで運んだのではなかったか、そんな気がする。
唐招提寺に向かう途中、垂仁天皇陵に立ち寄った。前方後円墳というものを見たことがなかったので一度見ておこうと思ったというくらいの好奇心で立ち寄ったにすぎない。垂仁天皇は第11代、このころの天皇は実在性が定かでないケースが多いのに、墳墓だけは存在している。どれが誰の墓なのか、古い文献など調べるのだろうが不思議といえば不思議。