ココハドコ? アタシハダレ?

ココハドコ? アタシハダレ?

自分が誰なのか、忘れないための備忘録または日記、のようなもの。

 昨日、米屋に行ったらもう新米が出てた。佐賀県産のコシヒカリ(特別栽培米)でkgあたり900円。米屋の話だと銘柄米は今年もあまり下がらないだろうとのこと、どうも今年も生産量が需要に追いついておらず、加えて備蓄米も底をつけば輸入米に頼ることにならざるを得ないと。そういう話だった。

 私はそんなにコメを消費する食生活ではないのだが、たまたま頂き物のうなぎが冷蔵庫で出番を待っている。だったら、とりあえず新米を3㎏ほど買おうではないかという気分になって買ってきた。これで1か月から1か月半は持つので、10月になるころに再度新米を多めに買おうという算段。記憶は定かでないのだが、佐賀県産の米は近年美味いと評判だったはずで、とにかく佐賀県産と聞いてなんとなく安心してしまった。

 

 

 

そんなわけで、勢い込んで作ったうな丼。うなぎも米もモノはいいのに、あろうことか、ついついたれをかけ過ぎてしまった。

 

失敗、失敗、大失敗・・・(涙

 

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 さて、8月15日は終戦記念日。80周年。私は昭和25年の生まれで、いわゆる団塊の尻尾のほう、つまり戦争の悲惨さを知らない世代に属する。だから、現実に戦争に直面した人々に比べれば、この日に特別な感慨があるわけではない。ただ、それでも戦後の「民主主義教育」らしき物を受けてきた立場としては、憲法9条の不戦の誓いはそれこそ日本の誇りであるかのように刷り込まれている。もちろん、だからといって頭ごなしに「憲法改正(悪?)反対」と叫ぶつもりもない。これは大いに議論の余地のあることだろうとは思っている。

 ころが昨今は日本も核武装すべきといった考えが若い世代には受け入れられ始めているらしく、これはかなり気になる。はっきりいって「核兵器を持ったほうが安上がり」などという考えは、そんなこと言う「脳みそ」のほうがどれだけ安上がりにできているのかと、発言者の政治家としての資質に根本的な問題があるとしか思えない。

 

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 日本の軍備に関する経済的コストについて私に知識があるわけではない。問題は核兵器が一度使われればどれほどの被害が及ぶのかという問題で、いまや「核抑止力」という発想そのものが風前の灯であるのに、今からそれを持つという覚悟が本当にあるのか、そのことを問いたださなければならないような気がする。

 

 ちなみに核兵器には「戦略核」と「戦術核」という用途によって2種類があるとされていて、ロシアとウクライナの戦争が長引くにつれ、早く終わらせるためには「戦術核」の使用もやむを得ないという考えがロシアあたりでは出てきているらしい。

この「戦術核」という概念は、軍事的な目標(戦車部隊、空母打撃群など)を局地的に破壊することが目的とされているが、それでもこの爆弾の破壊力を馬鹿にしてはいけない。一般に戦術核の破壊力は10〜100キロトンと言われているらしいのだが、この「キロトン」という単位はTNT火薬の爆発エネルギーを基準にして算出されたもので「1キロトン=TNT火薬1000トン」の破壊力を意味する。そして、広島に落とされた原爆は15キロトン(TNT火薬15,000トン相当)、長崎の原爆は22キロトン(TNT火薬22,000トン相当)だったとされている。つまり、広島、長崎に使われた原爆と同等かそれ以上の原爆を「戦術核」としてロシアもアメリカも何百発も持っている。これを使っていいのではないかと、そんな議論がロシアだけでなくアメリカなども始まっているのである。(戦術核の製造自体は1960年代からすでに志向されていたらしい)

 

 しかし、これを一度使えば「抑止力」などあっという間に吹っ飛んでしまう。戦術核の応酬が始まれば「戦略核」まで一直線である。では、その「戦略核」とはどんな破壊力なのか。一般には500〜800キロトン程度(広島の30~50倍)と考えられているが、核保有国が実際にはどれほどの破壊力を持った核兵器を持っているのか、おそらく明らかになっていないだろうと思う。

 

 ただ冷戦時代の核開発の歴史の中で、知っておかねばならない事実として、1961年10月に旧ソ連が北極海で行った50メガトンの核実験がある。「メガ」だから「キロ」の1000倍、1メガトンはTNT火薬1,000,000トンである。50メガトンは50,000,000トン。広島の原爆が15キロトン=0.015メガトンとすると、50メガトンは単純計算でその3,400倍(一説には57メガトン3,800倍)の破壊力である。ちょっと想像できない恐ろしいほどの破壊力なのだが、実際この実験ではきのこ雲が60㎞の高さに及び、爆発の衝撃波は1000㎞以上離れたノルウェーやフィンランドの建物の窓ガラスを破壊したほどだった。

 これは数発で人類どころか地球を滅ぼすと言われた実験で、実際に使うことは不可能と言われたが、おそらくロシアはソ連時代のこの遺物を今も持っているだろうし、それだけの破壊力を持った核兵器を作ったのなら、キロトンならぬメガトン級の核兵器を持っていて何の不思議もないのである。

 

 こういった国を警戒して、日本も核兵器持つべきなのか? 日本も核武装すべきというが、どれほどの破壊力を持つ核兵器を何発持てば気が済むのだろう。広島・長崎クラスの原爆なんてかわいいもんだと思ってる、相手はそういう国だと思うべきなのだが、いざという時に核兵器を使う、そんな覚悟を持てるのか?

 

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 はっきり言って私はそんな覚悟を持つ気はない。「核抑止力」という幻想の賞味期限はそろそろ終わりに近づいてる。そんな気がしてならない。必要なことは、どんなことがあっても戦争をしないという誓いをどのような方法で実践していくかということだろう。

 私は思うのだが、戦争であれ町中のけんかであれそのきっかけになるのは「恐怖心」だと思う。相手を理解しないことから起こる恐怖心。恐怖心が大きくなればなるほど過剰なほどの防衛力を生む。そして恐怖に耐えられなくなると戦争が始まる。  

 なぜ対話しないか。なぜ理解しようとしないか。理解すれば恐怖も氷解する。マハトマ・ガンジーもダライ・ラマ14世も、マーティン・ルーサー・キングもその「非暴力」の思想の根底にあったのは対話と理解ではなかったか。相手を理解し相手に理解されれば、そう簡単に戦争など起こるわけがないのであって、核兵器など無用の長物以外の何物でもない、そうなる努力こそ今の日本に求められていることではないかと、そう思うのである。

 

 ほとんど夢物語ではあるけれど、私は日本が永世中立国になればいいと思っている。日米安保条約を解消し真の独立国として永世中立を宣言できれば中国はじめ東アジア諸国との真の和解の道も開けるはずと思うのは楽観が過ぎるだろうか?

 国際政治のリアルに負けてあれこれ軍備を急ぐより、高く理想の旗を掲げるほうがよい。それも理想は高ければ高いほどいいと思う。国民全員が賛同できるもの、国家運営の理念として必要不可欠となるものが必要だから。これまでの憲法9条に変わるものが必要なのだろうと思う。

 

 

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 最近のYouTubeや周辺のSNSには近隣諸国への恐怖を煽るような言動が満ち溢れている。参政党がちょっと躍進しただけで、こうもアジテーターがぼこぼこと出てくるものかとおどろくばかり。彼らに同調する若者に知っておいてほしいのは、いざ戦争になった時に最初に後方に下がっていなくなるのがアジテーターだという事。アジテーターはその名の通り「煽動屋」で先頭に立って敵と戦ったりしない。あくまで前線に送られるのは若者だという事。これだけははっきりしている。人を恐怖で煽るのは無責任にできるのだ。言論の自由があるから。

 

 

 

 

 

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 猛暑が続いている。暑すぎるせいか、今年はハエを見ない。ゴキブリも2回見ただけ。ダニはバルサンで退治、この夏2回目。しばらく大丈夫。今日蝉の声を初めて聞いたが、なんだか気味の悪い、変な夏である。

 交通誘導警備は終日炎天下。仕事に出ると毎日2kgくらい体重が減る。どれだけ水分をとっても、お構いなしに汗に変わる。家に戻っても、のどの渇きはおさまらず、がぶがぶ水を飲んで、飯を食ってようやく体重が戻る。毎日これの繰り返し。そろそろ夏バテの兆候が出てきて、朝起きた時から青息吐息だが、どういうわけだか「熱中症」らしき症状には縁がない。炎天下に2時間3時間立っていても、めまいとか吐き気とか頭痛とか、そういう症状には縁がない。

 

 そのかわりというのも変だが、今年は寝ている最中に足がつること甚だしい。こむらがえり。ふくらはぎだけではない。足の裏やふくらはぎの左右の側面、ハムのあたり、姿勢を変えるたびに違うところがけいれんを起こし痛くなって眠れなくなる。キッチンで洗いものしていると手の親指の付け根がつって、親指も人差し指も動かせなくなる。

 

 

 足がつるだけならもう何年も前からあったことで、これまでは「芍薬甘草湯」という漢方で何とかしのいできたのだが、どうもここまで頻繁になると、漢方だけではごまかせない気がして、ちょっと調べてみた。こむら返りの原因。疲労、水分の不足、マグネシウムの不足。

 汗と一緒に塩分だけでなく、色々ミネラル分も出て行ってしまうのだろう。というわけで、マグネシウムの多い飲料をコンビニで探してみたら、なんとevianに大量に含まれていた。100mlあたり2.6mg。多種多様なミネラルを含むスポーツ飲料でもマグネシウムは1.0~1.5mg程度。evianだけが圧倒的に多い。

 で、さっそく試してみたら、、、

 

いやいや、なんと効果抜群!!

 

 ここ数日、こむら返りがピタリと止んだ。いや、もうevian、いきなり手放せなくなって毎日飲んでます。仕事で持ち歩き出来る330mlのevianはあちこち探すが、どうもファミマにしか置いてない。ただしうれしいことに100円ぽっきり。いろはすより安い。こむら返りに悩む方には絶対オススメ。

 

 今や、1日の仕事がファミマ探しから始まる(笑

やっぱり変な夏でした。

 

 

 

 

 

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 参院選。私は期日前投票したのだが、配布された選挙公報を見ながら「外国人問題」が結構な争点になっているのを知ってちょっと驚いた。一体何が「問題」なのか。日経電子版に掲載された記事から数字を拾いつつ考えてみた。

 

外国人の滞在増加で治安悪化? 刑法犯は20年で大幅減(nikkei.com 2025.7.15)

〇外国人刑法犯の検挙件数は23年に1万5541件、前年比で2割増えたが、05年当時4万件超だったことを考えれば大きく減っている。しかも、この間旅行客を含めると訪日外国人は3687万人と5倍以上に増えている。数字で見る限り外国人のせいで治安が悪化しているとは到底言えない。

〇出入国在留管理庁によると、外国人の不法滞在者は25年1月時点で7万4863人。1993年の4分の1で、2010年以降は10万人を下回る。不法滞在はもちろん認められないものの不法滞在者が急増しているわけではない。

 

外国人、医療や生活保護で優遇? 未納4000億円は「誤り」(nikkei.com 2025.7.18)

〇外国人が日本の制度にただ乗りしているとの批判がある。

国保に対する外国人の未納額が「4000億円」は全くのデマ。厚労省データによると国保の未納額は日本人も含んだ全体でも22年度に1457億円だった。厚労省の別の調査で、保険料を支払う被保険者総数に占める外国人の割合は23年度に4%。一方で総医療費のうち外国人向けは1.39%にとどまった。黒字。

 そもそも国保は保険証の提示ができない時点で10割負担と決まっている。「タダ乗り」などできない。あれこれ言い訳して食い逃げ同然に逃げる者もいるかもしれないが、それは日本人だってしているだろうと私は思う。外国人にだけ焦点を当てるのは悪意を持った作為だろうと思う。

〇「生活保護を受給している世帯の3分の1は外国人」というのも全くのデマ。厚労省によると、23年度に生活保護を受給した世帯は全国で165万478世帯。このうち外国籍の人が世帯主のケースは4万7317世帯だった。生活保護の受給世帯に占める比率は2.9%。

 

 

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 たとえば名作と言われるような映画や文学作品、それがそれがどこの国の映画、文学であっても私たちはそれを通じて笑ったり泣いたり、感動したりして「人間はみな同じなんだ」と確認することができる。スタジオジブリの「火垂るの墓」はNetflixを通じて世界190以上の国と地域で配信されている。それだけの人々の共感を呼び起こしていると言って良いと思う。

 

 ところが人間すべてに共通するそのような心性を顧みることなく「違い」だけをクローズアップして差別やヘイトをまき散らすとはどういうことか。それも「意図的なデマ」としか思えない数値をばらまいているように思える。仔細を見ていけば法の不備もあるだろうし、改善すべき点は多々あると思う。私が願うのは日本人も外国人も平等公平に扱えという事に尽きる。

 

 そもそも「外国人」という言葉には最初から「私たち日本人とは違う人」という意味が潜在しているように思えて私は好きではない。日本人がたとえ無意識であったとしても「違う人」という意識を持てば、その自然な反応として彼ら外国人は日本社会に「壁」を感じるようになる。やがては同国人ばかりが集まって集住するようになるだろう。日本社会に居場所がない、同化できないというのは、居場所を提供できないという意味で主に日本側の問題だと私は思う。外国人問題ではなく「日本人問題」のような気がする。

 本当に必要なのは共生から同化へ続く道筋を作ることで、単純素朴と思われようと必要なのは「人間はみな同じ」という思い、私たちの「共感力」ではなかろうか。

 

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 にもかかわらず、このままでは「日本が壊れる」などと主張する人間がいる。ずいぶん臆病なと思うし、この程度のことで日本が壊れるなら壊れたほうがいいとすら思う。

 もう何年も前のことで、番組名も忘れてしまったがダライ・ラマ14世がインタビューに答えて「50年の歴史しかない中国共産党に2000年の歴史を持つチベットを滅ぼすことなどできない」といった発言をしていたことを思い出す。歴史や文化の重みというのはそういうものなのだ。

たかだか数百万人の外国人が日本に住み着いたからと言って、日本の社会や文化が激変するわけがない。私たち日本人が対応を間違わなけれな外国人もやがては日本社会に同化するようになる。長い時間を必要とするだろうが、彼らにはそれ以外に道はないのだから。私はそう信じる。

 

 だから恐怖を煽るなどというのはもってのほかで、デマがきっかけとなった関東大震災の朝鮮人虐殺事件では6000人もの死者が出たという説もある。SNSの濫用であらゆる分野でデマが横行、それも当時とは比較にならないほど伝播するスピードも広がりの大きさも違う。デマを信じて浮足立つ事ほどおそろしいことはない。

 先般の米騒動の折、「古古米は一年たったら家畜のえさ」と言った政治家がいた。おそらくは「食べられた代物ではない」と言いたかったのだろうが、当人を含めて実際に食べて発言した政治家はいたのだろうか?家畜の飼料になることは事実としても、食べたこともないのに先入観で言ったとしたらきわめて質の悪い印象操作でデマに等しい。

 実際に放出された備蓄米を食べた消費者の感想はそんなに悪くない。つまるところエビデンスのないところで私たちは簡単に印象操作されてしまう。その操作されることの怖さをもっと知るべきだと思うのだ。

 今、同じように外国人の規制を訴える政治家は意図するしないにかかわらずエビデンスのないところで発信していないか、外国人が生きる現場を知ったうえで、外国人の声を真摯に聞いた政治家はいるのだろうか?

 外国人には参政権がない。だから票にはならない。日本人の話だけ聞いて「票」になりそうな言説を声高に叫んでいるだけではないのか。ここにも印象操作に乗った人間がいる可能性は大いにある。そんな気がする。

 

 

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 以前、放送大学に「日本語とコミュニケーション」という講座があり、その中で外国人が多く住む三重県伊賀市を取材した放送があった。制作されたのは2015年でもう10年前になる。当時の市の人口約9万5千人のうち4千300人、4.5%が外国人という環境で、それもかなりの多国籍で市役所の案内表示など12カ国語で書かれたり、小学校も子供たちの母語に合わせて教室名などが4か国語で表示されていたりする。廊下には「おはよう」「ありがとう」「ごめんなさい」といった言葉が4か国語で張られていて日本人の子供も外国人の子供も互いの存在を違和感なく認め合えるような環境づくりが細かな配慮をもってなされていた。

 そして2023年現在。市の人口は8万6千人と減り、外国人の数は6千人、約7%と増えている。が、この間、日本人と外国人の間でニュースになるような目立ったトラブルは起きていない。AIで検索する限り、そうしたニュースは出てこない。

 伊賀市が外国人対象にアンケートを取った報告書によると、市に在住する外国人の出身国は46カ国に増えている。以前は南米系が多かったのに対し、今はアジア出身者が増えているようだ。

そして、そのアンケート内容からは総じて伊賀市は外国人にとって住みやすい街となっている様子がうかがえる。大変興味深いのでリンクを貼っておく。

 

2023 年度 伊賀市外国人住民アンケート調査報告書

 

やればできる!

 


 

 

 

 

 

 

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