新 香奈と香奈の家の猫たち No.63 | のら猫のブログ オフィシャルブログ

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スイスカナコインも大ブレーク

香奈は、実はスイスコインの取り扱いに苦慮していた。

香奈のこっそりとした隠し会社の積もりで、スイスの秘密口座の窓口会社で金の保管会社の積もりだったが、前の暴落では二千億も儲け、今回の大暴落では驚くことに六千億も儲け、今までの儲けを併せるとついに現金が、一兆の大台に近づいていた。


年寄り運用チームはある程度儲けると利益を確定し、更に回転させながら儲けていた。為替でもチャの指示の基に、年寄りたちは、細かく売買し、やたらと利益を上げた。とても隠し会社ではなくなった。スイスコインの年寄り運用チームの意気は上がり、チャもココも二匹がハイタッチするほど儲けていた。チャとココは、鯛の活け作りを喜色満面の顔で食べた。


しかし、香奈も歳だし、スイスコインの年寄り運用チームの前途はバラ色とは云えなかった。とりあえず年寄り運用チームの運用金を二千億円相当として、チャ用ではあったが為替と株式先物は、運用金をそれぞれ一千億円相当として、運用金額の半分を損すれば、取引は止める事にして、運用手数料を上げて、15%として、運用枠の拡大もしなかった。猫と老い先短い年寄り運用チームが、今更若僧たちと一緒に話してやっていけるのも難しかった。


猫と年寄り運用チームはこれまで稼いでいたので、その労を無視する事も出来なかった。勿体ないが、運用額はなくなるものと超高齢の香奈は覚悟していた。年寄り連中も意外にあっさり承諾した。金もやたらと貯まっていた。仕方なしに、今までのジブスイス貴金属の地続きのスイスの山間部に思い切り広い土地を買い、大きな保管庫をジブスイス貴金属に近接して作り、スイスジブ貴金属に保管料を少し渡して管理してもらう事にした。回りには、エンジェルスターも栽培し、池の近くにパワースターも栽培した。その場の勢いで、近くにあった腐ったような小さいワインの醸造工場やブドウ畑まで買いとって、良質のワインだけを作り、スイスコインが全量買い上げる約束をした。運営は今までのワイナリーの人に任せた。金の廃鉱なども含まれていた。思い切り広い土地を買ったので、牧場まで作り、乳牛まで飼った。簡単な低温殺菌の加工工場も作り、みんなで牛乳を飲む事にした。テツダウーノが牛乳を好きと言う単純な理由だった。


日本にも留学し、日本の猫を連れて帰ったほどの猫好きの教育関係者であるネコスキーノが、テツダウーノに相談に来た。牧場の近くに小さい全寮制の学校を作りたいと言ってきた。親がいない子や親が育てられない子供を教育するための学校だった。


そして猫好きのネコスキーノは、一杯捨て猫を拾ってきて、町中の家のご近所から白い目で見られていた。それでなくても、日本からの連れて帰った白い猫は、雌猫だったので、子供や孫そしてひ孫の猫までいる猫軍団を抱えていた。損害賠償騒ぎまであった。自分の家も売って近くに引っ越して学校の寮と云うか寄宿舎の世話もしたいと言った。


この白い猫が高齢になり、歯も抜けてきた。ゆったりした環境で最後を迎えさせたいとも言っていた。その話を聞いた香奈は何故だか、酷く感激し、スイスカナコインとして学校と寄宿舎とネコスキーノの家を寄贈したいとテツダウーノに言った。気の大きくなっていたテツダウーノは、小さい学校と言っていたのに、大きな寮と大きな学校を作り、ネコスキーノに運営を任せ、広い家と大きな庭のある家まで作り、ネコスキーノの宿舎とした。スイスカナコインとジブスイスは同根であり、ジブスイスはジブスイス財団を作り、町に託児所を作り、ネコスキーノに運営を任せ、託児所の運営費として利益の5%を寄付する事にした。スイスコインは学校だけでなく、更にスイスカナコイン基金として利益の5%をジブスイス財団に寄付し、学校関係の運営を任せた。かなりの大儲けをした年だったので、当初の基金も膨大なものになった。


ネコスキーノは、単なる猫好きだけでなく、初等教育の専門家でもあった。託児所を運営すると共に、身よりのない子や帰るべき家のない子を全寮制の学校に引き取り、自分で寄宿舎を管理しながら、託児所の運営もした。 


ネコスキーノの学校の生徒は、猫と触れあいながら、猫の子供たちと一緒に暮らした。日本から持ってきていた茶色の猫の骨も自分の庭に埋めた。親と暮らせない子供達も猫と触れあう事で寂しさを緩和する事が出来た。日本からきた白い高齢の猫も元気になってまた。この猫も幼い頃に母猫と離れて暮らしていたので牛乳好きであった。白い高齢の猫は子供たちを励まし、その白い高齢の猫の子供たちも生徒を励ました。猫たちと子供たちは、少人数で生活していたが、仲良く暮らしていた。


スイスカナコインが買った牧場や加工工場は、土地もあったし、拡張にそんな大きな投資は必要なかった。儲けた株屋は太っ腹だった。加工場も広かったし、設備も整えた。ブドウ畑や牧場などを、ネコスキーの学校の生徒もする事もなかったので、少しは手伝った。


ジブスイスの孫会社の貴金属先物チームに金の保有量の10分の一ほどの金額で、金の先物の運用をヘッジとして委託した。スイスコインの金先物チームは結果を見ながら、運用委託しながらも、独自に委託分の半分程度を自分たちでも取引できるようにした。金と金貨などの購入原資は、最終利益の10%とした。


スイスコインは、チューリッヒの中心部に思い切り超高層の大きなビルを建てて、コインのお店はその中に引っ越した。ところが年寄り運用チームは、これまでの小さいビルの一室が居心地がいいのか動かなかった。ここでスイスコインのコイン部門と運用チームは分離し、思い切り大きなビルの中のコインショップは、ビルの管理会社を兼ねる事になり、ビル管理の人もビル運用の人も増えた。コインショップとビルの管理会社は一体となり、その利益の20%を社員の報酬に充て、40%を立て替え準備金とした。香奈の思いつきだけで建てたビルなので、何の計画もなかった。世界的なジブトラストの会長の個人会社で建てたビルと云う事は知られ、ジブトラストスイスまでこのビルに入り、管理をジブスイスに頼っていたジブカミトラストスイスやファイナンシャルもスイスカナコインビルに引っ越した。これらの運用会社は、株式、先物、商品相場そして為替どで大きなお金を動かしていた。金融機関や証券会社そしてジブトラストの孫会社なども集まってきた。


ジブトラストスイスはコッソリートの作った証券会社との共同歩調で進んできたが、神太朗の証券会社の付き合いも増えそうだし、多くの証券会社もそれなりの付き合いを求めて寄ってきた。スイスのジブトラスト金融センターもこのビルに入った。為替関係の会社も集まって来た。立地条件も良く、直ぐに、チューリッヒの代表的な商業ビルとなりチューリッヒの金融センタービルとなり、チューリッヒを代表するビルとなった。コインショップは希少価値のある金貨を並べ、金持ち相手の金貨専門店になった。


それでも残ったお金をスイスの銀行の表の口座に半分預けた。表の口座も複数の銀行に分けた。一族の銀行、もう一つの大きな銀行の支店や子会社なども寄ってきた。残りは、万一、赤字が出た時の補填用として、運用チームの小さい古いビルの大きな金庫に現金で保管した。古い小さいビルも24時間の警備もしかれた。香奈は運用額の上限も決めたし、運用は、もうチャと運用チームの好きなように運用して貰うつもりであった。


運用チームは、株屋の寿クラブのようになり、猫の発想を自由に取引に生かし、年寄りたちも、自由に小遣い銭稼ぎに没頭する事になる筈だった。ただコッソリートの作った証券会社はジブスイスやジブカミとの付き合いを維持するために神太朗の証券会社の資本も入れ、中小の証券会社をコッソリートの証券会社が買収する事で新しい証券会社を作り、その証券会社が中核となってジブトラストの取引をするようにした。本来のコッソリートの証券会社は、スイスコインとの共同性をより高め、小さい古いビルの運用チームとの連携を強める姿勢に変っていった。小さい古いビルは運用チームとコッソリートの作った証券会社の合同ビルのようになった。チャも歳なのに取引の頻度は増え、香奈は呆れてそのままスイスに伝えていた。


香奈「誤算だったね、スイスカナコインは。」
「やっぱり損したのでしょう。猫と年寄りの運用チームだものね。仕方ないよ。」
香奈 「そうじゃないのよ。儲けすぎているのよ。隠し会社の積もりだったのよ。チャとココは、ハイタッチして意気が上がっているわよ。スイスの運用チームも意気盛んだよ。六千億も儲けたのよ。ジブトラストスイスよりも多いのよ。」、
「それだけ儲けたら、隠し会社じゃないわよ。」
香奈 「こうなったら、思い切り大きな高層ビルを建てて、コインのお店は引っ越しして、ビルの管理もしてもらうのよ。それに山間部を目一杯広く買ったから、牧場も作り、全寮制の学校までつくったのよ。教育関係者の人が猫好きで一杯猫を拾っているらしいのよ。その人の家も宿舎として作るのよ。猫ハウスみたいな宿舎にするのよ。日本から連れて帰った、白い高齢の猫もいるんだって、コシロの事を思い出したのよ。」
「香奈さん、まだコシロの事を覚えているの。」
香奈「それは忘れようがないわよ。」
「大きなビルは、良い考えかもしれないね。スイスカナタウンだね。」
香奈「でも運用チームの人は、今の小さい、古いビルがいいと言って動かないの。仕方ないから、小さいビルで運用チームは、運用額を一定にして自由に取引して貰うのよ。昔からの付き合いの証券会社もテナントとして入っているしね。」
「ここの運用会社も小さい、古いビルだよ。」、
香奈 「それはそうだね。」