消してくれ、消しゴムでごしごし消してくれ。



最近続いた頭痛が消えた。


のにっ!消えたのに!!

あれー風邪かなぁと思ってちょいと不安になってた頭痛が嘘のように晴れたのに、今日起きたらめっさ身体がダルイ。

いかんよ、これはいかんよー。しっかり頭痛ぇし。



だるひぃだるいぃぃ~もうだめだぁ。。。

肩こりが半端ない。


こんな暖かくなってよもやの体調不良。

だめだ、もういける気がしない。



レスト・イン・ピース。



安らかにお休みなさい。

パトラッシュ、ほらみなよ、これがルーベンスの絵だよ。

パトラッシュ、ほらみなよ、天使達が迎えに来たよ。


とにかくダルイ。重力が憎たらしい。

完全に寝そべった体勢で自堕落に無気力にリズミカルにキーボード打ってる自分が分からない。

何故そこまでしてこんなブログを書くか?

はっはー、それはね、みんなに構って欲しいからなんだよw


まぁ、夕方には治ってます。

40度でても夕方には治る体質なんです。

それが一番の謎なんです。



先ほどまでリクライニングする椅子に座って堕落した体勢でテレビを見てました。

しっかりと感じる体調不良に耐えながらも見続けた番組は、赤毛のアン(アニメ)だった。

号泣、俺、号泣。なぜか俺号泣。

横隔膜の振動を止めることができない。


マシュー(お兄さんの方)の台詞が『そうさなぁ』しかない。お兄さん『そうさなぁ』ばかり言ってる。


あまりに感動しすぎて、マシューが『そうさなぁ』というだけでも涙が出てきた。

「マシュー、また、そうさなぁって!!あ、またそうさなぁって言わされて!!」



普段は頭のいいコなんですが、時折バカなんじゃないかなと自分でも思う。

まぁまぁ、それもこれも風邪のせいということにしておきましょう。

ほら、ばい菌とかウイルスとか脳にまでまわっちゃってさ、ちょっとアレしちゃってんじゃないの?

早いこと治さないと、アレなことになっちゃうじゃない?

だれしも体調悪いと気弱になるもんさ。


うん、そうだねー、ボクはねぇ、風邪のひかない強い身体が欲しいな。

ちょくちょく体調崩すんだよねー、弱くはないと思うんだけどたまーにね。

そのたまーにすらない、つよーい身体がボクは欲しいなぁ。


と、思ってたら宇宙のどこかに機械の身体をただでくれるところがあるらしい。

なるほど、メーテル。そこにボクを連れてってくれんのかい?銀河鉄道かい?それは宮沢賢治かい?行き着く先は死後の世界なのかい?

そんなんまっぴらごめんだい、ボクはまだ死後の世界なんて_え?違う?んじゃ、行こうか。


メーテル、どうしようか?機械の身体をただでくれる星までは遠いのかい?

えー、二人っきりだけど、こんな気心しれないボクらが何の話をすればいいだろう?


「そうだ、メーテル。ジーンズのポケットの中のさらに小さいポケットは一体何のためについているか?の話をしようよ」


『哲郎、それは花の種をいれるところよ』


「そうだ、メーテル。深夜電車がきてないのに急になりだす近所の踏み切りについて話そうよ」


『哲郎、それはただの誤作動よ』


「そうだ、メーテル。ラッパ飲みっていうけど、ラッパって吹くもんじゃん?ラッパ飲むってそりゃ無理だよねー笑うー」


『哲郎、全然おもしろくないわ』


「そうだ、メーテル。ボクらのこれからについて愛を語りあおうよ」


『哲郎、残念だけどそれはないわ』


「そうだ、メーテル。『件(くだん)』ってニンベンにウシって書くじゃん?何故だろうか?ウシのような人?それはね、むかしのお話、大きなお屋敷の奥の部屋からおよそ人の声と思えない呻き声が聞こえてくる。屋敷の奥さんからの命令はその扉の前に食事を置いておくことだけだった。一体何がこの奥にいるのだろう?息子だと奥さんは言う。しかしそれにしては人とは思えぬうめき声だ」


『哲郎、あーキミすこし黙っててくんないかな?』


もぉーーー!メーテルったら人の名前間違えすぎ!!俺、哲郎じゃねぇし!!

メーテルがつれないし、何か以前の人の名前引きずってばかりだから、電車を降りることにした。


「もう貴女とは一緒に旅行しません!」


つきましては機械の身体もあきらめることにしたの。

そんなんなくても薬飲めばいいじゃん。嫌いだけど。

永遠に生きれるっていうけどさ、友達とかいなくなったら寂しいじゃん?

それに俺メンテナンスとかしなそうだから、すぐサビて動けなくなりそうだし。


でももしも、もしもね、万が一の為に東急ハンズにサビ落としを買いにいった。

いやいや、機械の身体の為とかじゃないんですよ?

ほら、アレだ。バイク?そうバイクのねあそこがサビついててね、それのだよそれそれ。

そしたらすげぇ品揃えあんの。もうサビ落としだらけ。
で、どれ買ったらいいかわかんなくなって、店員さんに聞こうかな?いや、でも聞くだなんて。でも聞こう。


『はい、それならコレがお勧めですよ』


って手渡されたのは、よっくみたら防水スプレーなの。

でも満面の笑みで自信たっぷりに『これ凄いんですよーNASAの技術とか使っててもう頑固なシミ汚れ、なんでも落ちちゃうし、防水までしてくれんですよー』ってコレ防水スプレーだし、シミ汚れというか落としたいのサビだし、シミ汚れ関係ねぇし、なんならNASAの技術とかいらねぇし、というかそれ洗剤の売り文句じゃねぇ?とか思ったけど、今さら、え?これ防水スプレーじゃんとか言えねぇし、それ言えるくらいだったら、髪切った後の『カユイトコありますか?』って聞く美容師に「えぇ、つむじから左方向2センチくらいのトコ、カユイです」とか言えてるし。



あぁ、具合わるっ。ダルイ、もうだめだぁ。。。ううっ


怒りは途絶えず、未来永劫解けることのない業に組み込まれていく。



先日お伝えした怒りのプリカ は記憶に新しいところだと思う。

あれから約半月、怒りもおさまり結局のところ残りを使わないと勿体無いよねという結論に至った。

まぁ、車のガソリン入れたいし、友達の家もそちらの方面だしということでちょうどいいじゃない、使い切っちゃいなよと再びそのガソリンスタンドに立ち寄った。


最悪なほどに不親切だと思われるのだが、プリカを入れるタイミングが分からない。

まず、クレジットカードを入れる。そしてTSUTAYAカードを入れてくださいと表示。で、ガソリン選んで給油。

一体いつプリカ入れるんだ??


ガソリンを選んで給油の状態になるとキャンセルができなくなる。

1デシリットルでも入れないと、画面はそのままだ。

仕方ないので1リットルだけ入れて、一端精算。

クレカに120円の請求が2ヶ月後くらいにくる。サモイ。


むぅ、店員に聞くのが一番いいのだが、こちとら誇り高き民族の生き残り故にそれはできない。

『聞くは一時の恥、聞かぬは一生秘密』というではないか。

そして私は一時の恥すら拒む。そんな誇り高き民族である。


なのでその場で試行錯誤した。

プリカを入れるタイミングについて真剣に熟考した。

あれこれとガソリンマシーン?をいじくってる姿、親兄弟友人にはけして見られたくない姿である。

一生の恥だ。


努力のカイがあり、一番初めに投入するということが判明。

なーるほど、それでその後にクレカ、Tカードという流れね。

と、思ったらクレカを入れるタイミングが消失。

プリカ→Tカード、給油の流れに。

あれ?どーゆーこと?


???と頭に?を3個くらい乗っけながら給油を終わらすと、今まで黙然としていたガソリンマシーンが突如しゃべりだした。


『現金が不足してます。投入してください』



え?現金?クレカやっぱり使えないの?

むむむ、なんたる不便な。。

仕方ないので5000円札を入れた。





おつりはプリカで出てきた。

昔、アゴのでた偉い人が言いました。『この道を行けばどうなることか』と。



日本に『なんちゃら』街道は数多くあれど、果たしてその街道を走り続ければ『なんちゃら』にはたどり着けるのだろうか?

誰しもが一度はその疑問を抱き今日という日を過ごしている。

だが、それを確かめる阿呆な人間がいないという事実。

否、むしろ『なんちゃら街道とついているのだ、なんちゃらに到着しないわけないだろう?』という誤った認識を盲信することで諸兄らはおのずからその眼を閉じているのである。


だが俺は違う。


くわっと眼をあけ、その日本道路公団が作った嘘をあばいてみせようじゃないか。



それは毎回通る道路、信号についている標識を眼にしたときから始まった。



『鎌倉街道入り口』



甲州街道を新宿方面に走り環八を過ぎた辺りにある小さな信号、それにこの標識はついていた。

鎌倉街道入り口?え?入り口どこ?

そのくらい小さな信号だ。

なんでこんなところから始まるの?

そう思わずにいられないおよそ鎌倉とは無縁ぽいスタート地点だ。

そういえば小学校の頃やらされた府中の郷土カルタにこんな一枚があった。


『関戸を渡る鎌倉街道』


ここから始まった鎌倉街道が我が故郷府中まで続き鎌倉に至るのだな。そう思うと感慨深く、ぜひここから鎌倉へと到着したいものだ。『いざ、鎌倉!』


鎌倉街道入り口と書いてはあるものの、ここから府中までは甲州街道と重なってしまい、ビックネームにその影を潜める鎌倉街道。

しかし、甲州街道と決別した府中の分岐点で突然姿を現す。

おっし、この名前、見失うまいぞとカッと見開くわが眼。

多摩川の上をまたぐ関戸橋を、かのカルタの一節とともに鎌倉街道を走る。

片側3車線の大きな通り、これこそが鎌倉へと至る道。


と、おもったら突然わき道に逸れる鎌倉街道。

あきらかにメイン道路とは外れてしまった感が拭えない。

どうした鎌倉、お前に相応しいのはあっちの大きな通りではなかったのか!?


そのまま特に大きくもない通りを走り続け町田へと到着。

この時点ですでに1時間以上は走り続けている。

青看板には新百合ヶ丘の文字。あれ?意外と進んでない??

それもそのはず、ゴールデンウィークで道は激混んでいた。


町田を通り過ぎ_って思ったらまた町田だ。

さっき相模原に入った気がしたのだが、また町田だ。

おいおい、どんだけ町田でかいんだよ。ちょっと鎌倉街道さんたら町田くんに執着しすぎなんじゃないの?町田くんメイワクしてるわよ。

もしかしたらこのまま町田から抜け出せないんではないかというくらい町田を走り、青看板に出た文字は国道16号線。

鎌倉街道は国道16号線に飲まれた。



おい、これはおかしいぞ。

国道16号ったらこんなに時間かかんなくても、関戸橋を通った道をまっすぐ行けばすぐにぶつかる道じゃないか?わき道的な鎌倉街道を通らなければ比較的すぐでれる国道だぞ。

はたはた混乱した結果、昼食がてらファミレス、ジョナサンに入った。

ここで秘伝の地図という書を開きわが道確認。


ふむふむ、ここがこうなって__あーハイハイ、なるほどねー_ふーむぅ_ほー



壮大な遠回りだった。



それはそれは壮大な遠回りだった。


みると目的地の鎌倉まではまだ半分も来ていない。

あげくのはてに走っていたと思ってた鎌倉街道はどこからかまたわき道へとそれ、今走っているとことはかけ離れたところに進んでいる。

どういうことだ?青看板に書いてある文字を見逃したつもりもなく、鎌倉街道をしっかり走ってきたつもりなのに__


深遠なる道路公団の罠に嵌まり、鎌倉街道を走り続けて鎌倉に着くという目的を煙に巻かれた気分である。

その煙の向こうでヤツラはほくそ笑んでいるのだ。

むむむ、許せぬ!鎌倉に必ずやたどりついてやるぞ__時計をみるとすでに夕方だった。



帰るか。



くっきりと残ったバイク焼けの跡。

家から遠く離れたジョナサンで飯を食った。

それだけで満足じゃないか?なぁ、そうだろう?そぉーだとーいぃってよー



リベンジ仲間求む。

はやく人間になりたいっ!


かくて氏は電車を乗り継ぎ、およそ日本で一番アジアンな場所であろう新大久保にたどり着いた。

聞きなれない言葉が飛び交い、男同士で腕を組んで歩く輩、意味があるのかないのか手を大きく振っている国籍不明な男性、そういうファッションなのかサングラスを後頭部にかけているおばさん、まさに混沌、新大久保。

仙人の面接地として相応しい気もするが、まったく見当違いな場所な気も拭えない。

早速だが前田さんに電話をすることにした。



『あ、僕ねー今分かり易いように手を振っているんだけど見える?』



連れて行かれた場所は雑居ビルの3階にある小部屋だった。

小さな部屋の真ん中に、パイプ椅子と机が置かれおよそ荘厳な雰囲気とはかけ離れた趣をていしている。

一体ここから何人の仙人たちが誕生したのであろうか?

まだ見ぬ先人たちを思い浮かべようにも全く想像できるような場所でなかった。


このような場所で面接は行われたのである。

以下、かいつまんだ面接内容。



『まず言っとくけど、仙人って離職率はんぱないよ?最近若い子でもさ、憧れだけでなりたいって人おおいんだけっど、それほど楽な仕事でもないんだよねー。あー、あとさ、霞ってそんな美味くないよ?』


離職?一度仙人になってしまうと再就職も難しいらしい。


『りゅぢくんはさ、どんな仙人めざしてんの?やっぱりこちらとしては阿羅漢くらいは目指して欲しいんだよね』


あ、阿羅漢?いや、竹林の七賢くらいで_


『いやーあれは七賢だからいいんでしょー、八賢じゃ語呂悪いしねー。まー、そうだねーまずは床下仙人くらいから始めようか?』


床下仙人?あれはたしかホームレスの話じゃ_



かくて氏は憧れの仙人になるべく床下仙人としてその道を歩み始めたのである。



つづく(つづかないかもしれない)

とっかかりとしてブログネタなんだけど実際この質問自体はどうでもよくてな。



焼餅屋さんの氏は、『アキラメ』というスキルをすでに獲得済みである。

そうそう毎日『餅を焼く』なんて重労働やってられますかっての。

折れた心は折れ易く、諦めを知らないと根元からポッキリいっちまう。

故に氏は『アキラメ』というスキルを持っている。

ちなみにこのスキルを発動すると相手に対し無感動無感情無関心になる。


だが逆に『お前は異性と遊ばないのか?』といわれると、これまた節操ない話であるが遊ぶ。

(彼女でなく)そのお相手さえ気にしなければ2人で飲み明かすのも辞さない構えだ。

これは異性同性問わず、人として『好きだな』と思った相手にはベッタリな氏の性格ゆえである。



さて、ここからが本題。


多分、人には理解されないだろうけど、これって超萌えワード集。

ほぼ間違いなく理解されないだろうから、読んでキモイと思うようなやつはここでやめとけ。

心臓弱いやつもやめとけ。


同志は求む。





ケース①

『こんなに良いオンナがいるのにほかのコと遊ぶ必要がある?』

激萌え。

もう謝るしかない。

自分のことを良いオンナと言い切る所が好き。



ケース②

『なんで?私がかわいいからいけないのですか?』

激萌え。

映画『おいしい殺人(だったかな?)』で奥菜恵が言ってたから。

自分のことをかわいいと_(以下略)



ケース③

『来ちゃった♪』

殿堂。



ほかにもあるけど、ここら辺にしといた方がお互いの為だろ?


最近空がやけに青くてs__



最近ふとした瞬間、あれどっちだったけな?と悩むことがある。

例えば『崖の上のポニョ』か『崖の下のポニョ』か。

見たことないアニメだけに、イマイチ思い出せない。


んーでもポニョって魚でしょ?

魚だったら崖の上にはいないでしょ。


むむむ、説得力アリ。

そりゃそうだ。魚だったら崖の下の海なり川なりにいるはずでしかり。


んーでも崖の下だったら、わざわざ崖の下なんて言わず『ポニョ』でよくね?

普通じゃん、崖の下に魚いるの。


説得力、超アリ。



最近ふとした瞬間、あれそーいえば?と悩むことがある。

例えば『燃えないゴミはなんでいつも水気を含むか?』。

持ち上げた瞬間、ジャバダーと流れでる水気、あれは一体なんなのか。


んー湿気?

燃えないしやっぱり水気を含むものが多いんじゃん?


むぅ、説得力なし。

水気を含む?んなもん捨てた覚えなし。


んー、、、あっ!!

俺、さっき缶捨てた。あれまだ残ってたわ。それだ。


死ね。今すぐ死んで来い。



最近ふとした瞬間、あれどこやったかな?と悩むことがある。

例えば財布。ここんとこで2回失くした。2回とも見つかったけど。

例えば携帯。ここんとこで2回置き忘れた。2回とも見つかったけど。


いいかよく聞け。3回目はないぞ、3回目はさすがにないぞ、自分。

仏の顔も3度まで、2度あることは3度ある。

3回までは許される気がするけど、ないからな。



3回目、それは私が悲嘆にくれて東尋坊へと旅立つ時。

面接官は前田さんといった。



かねがね氏は仙人になりたいと強く思っているわけであるが、それは崇高なる理念ゆえである。

仙人とは山深き場所に住み、霞を食べ世の摂理から解脱した人間である。

氏が仙人になることによって、食料問題が多少解決する、ゴミを出さない、住宅がいっこあく、いいコト尽くめである。究極のエコロジー、お父さんお母さんもきっと大喜びだろう。

けして仕事したくないとか、人と関わりたくないとか後ろ向きなナガティビーではないのである。

先日のことだ。氏が駅のトイレに入り用を足してると、壁にチラシが貼ってあった。



『仙人募集!キミも今日から仙人だっ!


待遇 社会保険等完備

給料 経験によるが応相談


未経験者歓迎!!

→090-××-○○ 前田』



こ、これわ!!

どこかに募集が出されていると信じ、リクナビをこまめにチェックしていたが、まさか駅のトイレにチラシがだされていたとわ。ふむぅ、盲点。仙人ともなると、募集告知に場所を選ばずということか。


早速、氏は用を足すカッコのまま携帯を取り出し電話をした。



「もしもし、すみません、仙人募集の告知をみて電話してるんですが_」


『あ、ハイハイ仙人ね。そうですね、とりあえず面接したいんだけど?今から来れます?』


「え?今からですか?えー場所はどこでしょう?」


『新大久保。駅着いたら迎えに行くから電話またしてね』


「あ、あの!え?ほんとに今__」



切れた。

かくて氏は仙人募集に応じることになったのである。



(もしかしたら)つづく

人の金の可能性を狭めるな。



憤っております。

なぜかって?

あんさ、ちっちゃいちっちゃい話をするけど、図書券って分かるよな?

あれってさ、500円の図書券を500円で買うのって釈然としなくね?

もっというとさ、ほっとんど見なかったけど、文房具券とかもはやもれなく損した気分になるよね?

考えてもみろよ。

お金ってすでにそれ自体が日本銀行が発行する券なのよ。

いいかい?ここまではいいかい?もう飽きたか?


ほぼすべての商品に対して有効な日本銀行券から図書にのみ有効な券に取り替えといて、どこが等価交換なのか?

500円という同額であらばはたしてこれは等価交換といえるのか?

ちょー損してんじゃん!図書にしか使えないじゃん!!お金なら図書以外のものも買えるじゃん!!図書券でエロ本って買えるの!?



長い前置きでした。本題。



先日、春の陽気もウララ、わたくしバイクで道路を風のように走っておりました。

気持ちは風でしたが、現実問題ガソリンという燃料で走ってる故に給油が必要なんですね。

で、目に入ったエネオスでガソリンを入れたわけだ。

小銭とか出すのめんどいから、2000円いれて10リットルくらい入れたの。

するとお釣が約800円。

お釣お釣・・・え?出てこない?

て、思ったらプリペードカードになって出てきた。

え?なにこれ??

プリペードカードには残高800円の文字。

よっくみると、給油するとこにこう書いてあった。


『現金でご利用の際お釣は次回から使い易いプリペードカードで発行いたします』



余計なお世話!!


次回から使い易くない!どーすんだよ、こんな家から離れたガソリンスタンドのプリカ手に入れて?

これ、ここのエネオスでしか使えねぇし。


図書券はどこの本屋でも使えるからまだいいよ?

しかし、このプリカ、ガソリン限定な上にこの店限定、しかも家から遠く離れてる。


そんわけで、わたくし憤ってるのでございます

戦友(とも)と呼べる奴がいた。



幾多の厳しい、まさに死と背中合わせの状況下、共に戦ってきた友。

降り注ぐ死の粉を潜り抜け満身創痍になりながら労りあった友。

おぉ、友よ。今回も私と共に戦ってくれるのかい?



『いや、私、今年は大丈夫みたい』



・・・・・あれ?



負った傷は小康状態を向かえ、もはや治ったものだとばかり思っていた。

つかの間の休戦といえど、太平を謳歌する権利を手に入れたと思っていた。

しかし、それは浅はかだったとしか言いようがない。

完全に油断していた私にヤツラは容赦なく傷口を狙い攻めてくる。


花粉(敵)は杉(ぴーこ)だけじゃない。



ひどい、ここ数日ほんとにひどい!

何ぃ?花粉もう終わったんじゃないの?

2月で杉花粉はほとんど出尽くしたって聞いたけど??


どうやら杉以外に反応してるんだね。

しかも現在のほうがかなり重症。

何花粉だ、私をこれほどまでに苦しめるのは誰だ!?

ふと、友の言葉を思い出す。



『私、今年は大丈夫みたい』



大丈夫?何故??平気になったとは何か特効薬的なモノをもしや手に入れたのでわ??

教えてくれ、それを教えてくれ!!



『小青竜湯、なんか必殺技みたいな名前じゃない?』



興味がなかったわけではないが、その時医者に処方された薬を飲んでいた私は、漢方ということもあり即効性はないんだろうなと、その大層な名前の薬を笑って聞き流した。

だが今、完全に油断をし薬を切らした私は火急的速やかに薬を手に入れる必要があった。

そこで思い出したのが、彼女の笑顔だった。



『小青竜湯、なんか必殺技みたいな名前じゃない?』



必ず殺す技。

そうだ、私の中の花粉という花粉を小青竜湯がきっと殺しつくしてくれるであろう。

万感の期待を込めて、小青竜湯を手にしレジへと向かい購入する。

いざ封を切り、中を覗くと粉薬の小青竜湯がいた。

一粒一粒に『よろしく頼むぞ』と声をかけたくなる気分だ。


一息に口に含むと、苦い。良薬は口に苦し。この苦味がきっと効くのであろう。

だがさすがに水なくては飲めないのでペットボトルのフタをあけて水を飲もうと__



はっくしょぉーーーーい!!



口に含んで今か今かと戦場へ赴くのを待っていた小青竜湯達は、内側から吹き出る風に押され空中へと舞い上がった。

それはさながら朝日を浴びて反射する朝露の如く美しさであったという。

どんなに効き目のある薬といえど、体内に入らないのでは意味がない。



友よ、粉薬はダメだ。錠剤でお勧めはないか?


春、桜咲き乱れるる今日この頃。



気づけば外界は春一色に染まり、その色たるや桃色桃色。

くすんだ部屋を飛び出て眩しい光の下に我が身を曝しだせば、あっというまに桃色侵食されて、げにまっこと恐ろしきことかな。

桃色に染まった桃色人間、桃色の桜を愛でに桃色街道へと桃色スキップ。


私の住まう府中市は大変桜が多い所だ。

実のところ他の市をよく知らんので、主観的意見。多いよ、きっと。

そんな中、メインは桜トンネル。

多分1キロ強ある桜の並木がトンネルを作っているという超☆ファインな場所。

母親が嫁に来た頃からすでにそこは桜のトンネルが出来上がっていたというから、桜の樹齢もかなり古い。

どうも府中市は桜でトンネルを作るのが好きらしく、大小問わず結構なトンネルだらけだ。



トンネルを抜けたらそこは見慣れぬ世界


そんな奇跡のような、千と千尋のような世界が広がってないだろうか?

いつでも心はファンタスティック。

少しでも気分を味わおうと近所の神社まで足を運んだ。


元旦ですら誰も見向きもしないようなうらぶれたその神社の長い参道は、咲き乱れた桜の見事なトンネルで私をいざなっていた。

鳥居をくぐった瞬間、それまでの春の暖かい空気がわずかながら冷気を帯びる。

桜並木の遠く向こうにさらに見える鳥居。

舞い散る花びらがつむじ風にさらわれてはそこかしこで小さな竜巻を作り上げ上空に舞い上がり消えていく。

遠くに子供達の声が聞こえる。

『5・4・3・2・1・0 も~~い~~かい?』


先ほどまで遠くに見えていた鳥居が、いつのまにか眼の前にあった。

後ろを振り返ると、桃色背景の真ん中に参道入り口の鳥居が小さく見える。

前を向き直し第二の鳥居をくぐるった瞬間、一変して色が変わり音が世界から消えた。

桜並木の鮮やかさが嘘のように、静寂な緑に包まれて一歩足を踏み外せば漆黒の闇に覆われる。

遠くの喧騒であった子供達の遊び声はもう聞こえない。


折角ここまで来たのだ、お参りをしてから帰ろうと御神体が置かれる所まで進んでいく。

紅色に塗られた幾重もの鳥居をくぐると木造の古い神社が現れる。

5円玉を賽銭箱に投げ入れ、鈴を鳴らす。

手は神社だから2回?ん、2回だな、そんな事を考えながらいざ手を打たんとしたとき、御神体が収められている扉がかすかに開いているのが眼に入った。

ん?普段は閉まっているはずだけど、、、

辺りを見回すと自分以外は誰もいない。

少しだけ、少しだけだけどいたずら心に灯がともる。


何が入っているんだろう?


もちろん見たらすぐ閉める。すぐ閉めるけど、神社の御神体ってなんなんだろうか?

誰だって気になる、私だって気になる。

なに、閉めるついでにちょっと、チラッと見えてしまった。そのくらいで十分だ。

なにも神様だって『たまたま』見えてしまったことに対してお怒りにはならんだろう。


若干の後ろめたさを感じつつも、一度燃え上がった好奇心には勝てない。

もう一度辺りを見回し、賽銭箱をすり抜けて御神体に近寄る。

そしてわずかに開いた扉を開こうと手を伸ばすと・・・・・



忘れていた、私は偽りの桃色人間。

たまたま桃色世界に染められたほんとはくすんだ世界の住人。

いわばこの桃色は桃色メッキ。

あぁ、悲しい。

君のように脳みそまで桃色に染まっていれば、千尋になれたかもしれないのになぁ。