あるとても憂鬱な朝
私はパンを食べたよ
笛の音がする
バターが踊る
太鼓の音がする
端っこが焦げる
君が私にかけた魔法は
とことん私を困らせた
私が君にかけた呪文は
とことん君を傷つけた
それは交互に反射した
つまらない子供あそび
トースターの中でふたり傷つき傷つけあった
皿に運ばれ盛付けられ何事もなかったように
チンと鳴って今日もお互いのパンを食べる
バターを塗ったくって自分の内臓を晒して
ぺちゃぺちゃぺちゃ君は随分とお金持ちだったが
ぺちゃぺちゃぺちゃとてもとても私はそうでない
ごっくん君は大きな傷を抱えていたいたが
ごっくん私はそれに応えてあげれなかった
だからこそ
今日はいい日にしようと
全て忘れてしまいたいと
もう全て忘れたよと
最初から何もないと
それでいいね
そうあるべき
そしてまたある希望に溢れた朝に
鼻歌混じりの私はパンを焼いたよ
何事もなかったように
真実もなかったように
散文も無かったように
だけど少しだけ
ほんの少しだけ
平和を祈ったよ
Boo!
