ここは幸福のキッチン
私たちの夢のキッチン
パッ
私は何でもつくれるの
私は何でも食べれるの
お塩をふって
パッパッパッ
だから厭世的になったところで
そして懐疑的になったところで
お塩をふって
パッパッパッ
パッパッパッ
私は何でも真似される
私は何でも盗まれるの
胡椒をふって
パッパッパッ
パッ
物足りないや
パッパッパッ
指の裏がざらつくの
指輪が泣いているの
片栗粉溶いて
パッパッパッ
涙でかたまる
パッパッパッ
できる事なら貴方を食べちゃいたい
できる事なら全て丸ごと溶かしたい
七味がねぇや
パッパッパッ
もう血でいいか
ドロドロドロリ
そんな風にして
私はあの女のところにいる貴方の帰りを待つ。
なーんて
意地悪お化けがパッパッパッ
お仕置お化けでパッパッパッ
はよ
帰ってこんかーい
(終わり)
