花火が死ぬ夕暮れに
君のその瞳の明暗に
何か分からないまま
涙が止まらないまま
喧騒が耳の中で干上がり
君の言葉が浮かび上がり
この大花火を台無しにしたんだ
音は虚しく耳の中で萎びたんだ
もうこの夏だけしか君と居れないなんて
君が行くのが大都会なら良かったなんて
もう君はここにいない
でもどうしようもない
君は浴衣姿でにっこりと微笑んだ
でもそれは誰にも見えてないんだ
僕にも見えていないんだ
だから
この花火が死ぬ夕暮れに
僕は
もう
君との夏が完全に終わったんだと
涙を拭った