4:44


目が覚めた。


夜はまだ僕に跨っている。

サイレンの音。

車のタイヤの音色。

猫の声、ドライフードを食べる音。かりかりかり


大きく鼻をすする音。

スースーと、誰のかと思えば僕のだった。

泣いてる時にすする味によく似てている。


今は泣いていない。

泣く要素もない。


でも涙の味はよく覚えている。

悲しいこともよく覚えている。

多分死ぬまでなくならない。


が、朝までもう少し。

また光が欲しい。

生きたい、行きたくない、

そしてまだでもまた寝る、、、

眠る、、、







ねん