あかがり 初
以前書いたこの1話完結のホラーから発展させた短編です。
またよろしくお願いします。
グロテスクな表現、人によっては不快なシーンが含まれます。
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勤務先のジムから自転車での帰り道、あるT字路の角に小さな地蔵がある。
赤いスカーフ?をつけてなんだか可愛らしい。
ある日、そのスカーフが外れていることがあった。誰かが当たってしまい取れてしまったんだろう。
ヒグラシが鳴く中、美しい夏の日暮れだった。
なんだか見たような光景だがスカーフは近くに転がっており、また信者かなんか?お水線香をあげている人が直すもんだと思っていた。
もしかして俺にもそんなこともあったかもしれない。
翌日。
そのT字路に人間が二つ転がっていた。
車が木にぶつかっているから事故なのは間違いない。
ただ………なんで道路の真ん中に綺麗に並んでいる?
警察が並べ直したのか?そんなわけない。
鑑識が来て色々するのに動かすか?
なんだか引っかかりながら、家路へと急いだ。
後日。
今度は犬が内臓を出して暴れていた。
なぜ内臓?
誰がやったんだ?
そのまた後日。
T字路の崖の下に車が落ちている。そばに赤いスカーフが落ちている。
誰かが這い上がってきていたが、大腸?小腸??がはみ出てる。なんで???
警察は??
誰がこんなこ………
俺が話すと同時に耳元でこう聞こえた。
………なあ。
お前もやったよなぁ??
その弐へ