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あかがり 初

 

 

 

以前書いたこの1話完結のホラーから発展させた短編です。

またよろしくお願いします。

 

グロテスクな表現、人によっては不快なシーンが含まれます。

 

 

 

 

………………………✂️………………………

 

 

 

 

 

 

 

勤務先のジムから自転車での帰り道、あるT字路の角に小さな地蔵がある。

赤いスカーフ?をつけてなんだか可愛らしい。

 

 

ある日、そのスカーフが外れていることがあった。誰かが当たってしまい取れてしまったんだろう。

ヒグラシが鳴く中、美しい夏の日暮れだった。

 

なんだか見たような光景だがスカーフは近くに転がっており、また信者かなんか?お水線香をあげている人が直すもんだと思っていた。

もしかして俺にもそんなこともあったかもしれない。

 

 

翌日。

そのT字路に人間が二つ転がっていた。

車が木にぶつかっているから事故なのは間違いない。

 

 

ただ………なんで道路の真ん中に綺麗に並んでいる?

警察が並べ直したのか?そんなわけない。

鑑識が来て色々するのに動かすか?

 

なんだか引っかかりながら、家路へと急いだ。

 

 

後日。

今度は犬が内臓を出して暴れていた。

なぜ内臓?

誰がやったんだ?

 

 

そのまた後日。

T字路の崖の下に車が落ちている。そばに赤いスカーフが落ちている。

誰かが這い上がってきていたが、大腸?小腸??がはみ出てる。なんで???

 

 

警察は??

 

誰がこんなこ………

俺が話すと同時に耳元でこう聞こえた。

 

 

 

 

 

………なあ。

お前もやったよなぁ??

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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