ウクライナとロシアの戦争で時折話題が上がる「戦術核」というもの。
これは核爆弾に他ならないのですが、半世紀以上前に広島と長崎に落とされた「リトル・ボーイ」「ファットマン」のような一般市民を狙ったものではありません。
例えば戦場の基地や敵部隊を狙って落とす「範囲限定的な」核爆弾です。
・・・核は核では??
そう不思議に思う部分もあるのですが実はこのロシア、ソビエト連邦時代にとんでもない水素爆弾を作り、実際に投下実験を行っています。
それが水素爆弾「ツァーリ・ボンバ」。
日本語に訳すと「爆弾の皇帝」といいます。
ツァーリ・ボンバ
この水素爆弾の威力がどのくらいかというと、なんと広島型原爆「リトル・ボーイ」の3300倍。
北極海で投下実験をしたときは爆発の衝撃波が地球を3周したとか。
縁起でもないのですが、もしこの「ツァーリ・ボンバ」が東京と大阪に落ちたとしたらという試算があります。
なんと大阪市中央に落ちた場合、北は舞鶴市、東は四日市、西は徳島市、北は田辺市までが爆風圏です。
そして京都市、神戸市は放射能と熱光線で爆風と火事などの甚大な被害、大阪市に至っては爆発で消失します。
東京も・・・とんでもないことになりますね。
東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、すべて破壊されます。
最初に貼った広島型原爆「リトルボーイ」と「ツァーリ・ボンバ」の威力の比較です。
こんなものが世界に存在していることが驚きです。