超久々に、ブログから記事を更新します。
だってインスタから投稿する方が楽なんだもの!
でも今回は長くなりそうなんで、ブログから投稿します。
先日、15年以上付き合いのある女優が、自ら引退宣言をしました。
時任亜弓。
「お仕事は何ですか?」と聞かれて「役者です」と、言っている自分に違和感を感じた一年でもありました。
『何かを手に入れるためには、何かを手放さなければ入って来ない』と良く言われますが、
役者という職業を、ちゃんと手放す事にしました。
逃げ道や、戻れる場所を手放し、退路を断って、新しい一歩を踏み出そうと思います。」
だそうです。
彼女は年下ですが、同じ事務所で一緒にレギュラーをやってきた時もあったし、ある意味戦友でした。
仕事は選ばず、それこそやれる事は何でもやっていたし、酒が飲めないのに飲み会はいつも参加して場を盛り上げてたし、
もちろんその際もしっかりチャンスは見極めるアンテナは張ってたし、よく勉強もしていた…、うん、逃げずに何でもチャレンジしてた人。
私生活では本当に辛いことにも直面したのに、我々の前ではそれを一切見せずに明るく振舞っていました。
そんな彼女が自ら引退宣言。
一度始めたら麻薬のようにやめられないという芸能界の中で、それこそ主役レベルまでやってた彼女が引退宣言。
英断だと思います。
ある意味やり切った彼女だから言える言葉だと…。
一方ウチの事務所ではね、相変わらず自分はプロだといいつつやりたい事しかやりたくない連中が辞めていきます。
こちらのアドバイスをその通りにやれば一応プロって言ってもいいかなと思う最低レベルの私くらいにはなれる…“かも”ってのにやらず、
時間が取れないバイトが悪い、自分に合う仕事を録って来ない事務所が悪い、事務所の体制が悪い、社長が悪いetc.
自分がやりたいのはやっぱり映画だ(でも逃げてくのは自主製作)、やっぱり舞台だ(でも逃げてくのは仲間と作る小演劇)etc.
またはやってないのに「出来ない…」と精神的に陰々滅々と落ち込んでいき…。
いろいろ精一杯言い訳をしてね。
こちらとしては、「そりゃアンタやらなきゃ出来んわな」という所なんですが
思い出せば辞める以外でも色々な事を言ってた奴がいましたね。
・レッスンが同じ事ばっかりでつまらない(お前が出来ないからしょうがない!)
・ほっとくとどんどん痩せてっちゃうんだけど事務所が太ったままでいろっていうから頑張って太ってるんだ。
(辞めた今でも一向に痩せた気配がないなのは、きっとまた誰かに太ったままでいろって言われてるんだねw)
・この事務所は自分を活かせるジャンルの案件がない(どのジャンルに出しても一つも書類が通らねーんだよ!)
・精一杯そちらにスケジュール合わせてるのに、これ以上合わせたらバイトの方にも迷惑がかかっちゃうじゃないですか!
(お前の本業何だ~!)
ほんとギャグかと思いますが、そういう連中は辞める前に明らかに顔つきが変わるんで分かるんですよね。
自分が辞める理由を一生懸命正当化してる顔。
多分、現実から逃げるために言い訳してるってのが、自分自身一番わかってるからなんでしょうね、きっと。
イチローさんが言ってた。
「しっかりと準備もしていないのに、目標を語る資格はない。」
「手抜きをして存在できるものが、成立することがおかしい。」
皆頑張れよ!
…
……
………と思うときもあるけど、まぁそういう連中は楽な方へ逃げることを正当化する人間だから、
いくら言ってもこちらの言葉は届かない。
まぁいいんですけどね、何の資格もいらないから幼稚園児だって「私、俳優よ!」って言えば俳優だし。
プロとさえ言わなければね!
時任の思い出をいろいろ手繰っていたら、だいぶん脱線しました。
とにかく本当に最後までプロだったよね。お疲れ様でした。