「ただいま」を待っている


わたしは  きっと


今も  夫の


「ただいま」を  待っている


頭では  分かっている


それは  どんなに願い望もうが  


叶うことはないのだということは


だけど


心が  待っている


傍にいてくれていることは

漠然とした  「そうなんだろう」という想いで

分かるのだけど

こうやって

心が  ふたつに  分かれてしまう

肉体を纏うわたし と  

多分  高次のわたし からのメッセージ  

「ただいま」の声が  聞こえたらな

多分  夫は

何度も  何度も  諦めること無く

わたしに  伝わるようにと

「ただいま」を  伝え続けてくれてるのだろう

ふたりが  繋がる

その前に  きっと

わたしは  

悲しみを  感じきる時間が  必要なのだろう


Grief Care Nurse
not-alone0406