ベッドに  寝そべって

目を閉じた

夫と  手を  繋ぎたいな

そう  想った

叶うとか  叶わないとかじゃなくて

そんな  感じじゃなくて

恋しく  想った

長男が  寝ながら  手を  繋いできた

不意に触れた  長男の手は

赤ちゃんの頃の

わたしが  しっかり握って  

守らなければ と  想うような  

小さな小さな手では  なくなっていた

わたしを  包むような

大きな手では  ないけれど

大きくなった  手に  触れて

涙が  溢れた

眠っていたから  氣付かないだろう

母が  手を握って  泣いていることを

夫を  想ってなのか

息子の成長を  ありがたく感じているのか

悲しさなのか  寂しさなのか  嬉しさなのか

自分でも  よく分からなかった

ただ

天井を  見上げながら

止めどなく  涙が  溢れた

グリーフケアアドバイザー
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