記憶にあるうち初めて訪れたお城が松本城だったせいか
内部が便利に改装されたお城はあまり訪れる気になりませんでした
単に古い建物が好きなだけで
戦国時代そのものに興味がなかったのかもしれません
岡山城は一昨年改修工事が終わりました
ということは展示場みたいなお城なんでしょ?
なのに行った方がいいような気がして
気付けば路面電車に乗って三つ目の駅で下車
おお あれが岡山城 別名烏城 うじょう
横を流れるのは旭川
でもこれってお濠とは言えないし
よくわからないけど…大丈夫だったのかな なんて
聞けば川の流れを整えて守りを固めていたとのこと
大変な工事でしたでしょう
黒い板で覆われていて 真っ黒だから烏城
かっこいい
入館するとまず最上階まで上がるよう案内があります
エレベーターで4階へ それから階段で上がります
6階から岡山市内を眺め一階ずつ下へ降ります
途中
城を作った宇喜多父子 の物語を映画上映
関ヶ原の戦いの詳しい解説や展示物
兜のポーズにも人間味が 考え事してるみたい
宇喜多秀家は関が原で敗れたもののその後長生きしました
戦後流罪になりますが 何かしら周囲に守られており
関ケ原に参戦した戦国大名では一番の長寿
運勢的にお役目が残されていたのでしょう
壁全体は戦国絵巻
よく見てみるととても辛い情景です
そして一階では
武器の体験や撮影コーナー
どれもわかりやすく興味深いものでした
それもそのはず
監修は 歴史学者の磯田道史先生
戦国武将それぞれの立場や思いを
偏ったヒューマニズムではなく
時代に合わせながら現代人に伝えてくれています
岡山城という建築物の価値と
そこに生きた人々の命の輝き
磯田先生の誇りと岡山愛 歴史愛を感じました
オタクって素晴らしい