そもそも精神科に通う方にはどのような人が多いのだろうか。
精神科の病気の概念とは実に曖昧なもので数年に一度診断基準が変わる珍しい科でもある。
それぐらい曖昧なものなのである。
特にアスペルガーなどの発達障害の概念は最近出てきたものであり、1990年ぐらいから徐々に知られてきている。
それ以外にも非定型精神病や非定型うつ病、自己愛性人格障害など様々な病気の概念が現在の精神科内ではみられる。
専門家でも多いなあと感じるぐらいなので一般ではよくわからないだろう。
ここでわかりやすく以下の4つに分けて考えると非常にすっきりし、これで大体すべてが理解できるのである。これはクルト・シュナイダー(Kurt Schneider, 1887年1月7日 - 1967年10月27日)による概念でもあり現在でも非常に有用である。

①器質疾患
②精神病
③気分障害
④神経症

それではそれぞれについて説明していく。

①器質疾患

器質疾患とは脳に直接明らかな障害がある場合である。
例えば、脳が変性していくアルツハイマー病、HIV脳症、脳外傷などがある。
これは②~④で出現するような症状はすべてでてもいい。

②精神病

これは主に統合失調症や非定型精神病の事であり、妄想や幻聴など一般的なロジックでは了解不能な症状がある。
「了解不能」という言葉がキーワードである。
これは③から④の症状が含まれていてもよい。

③気分障害

これは鬱病や躁鬱病、非定型うつ病などが含まれる。気分の波が極めて大きく日常生活にも支障をきたすが了解不能ではない。
そこが②との違いである。
これは④が含まれてもよい。

④神経症

これは摂食障害や強迫性障害、人格障害が含まれる。③ほど気分の波が多くはない。
これは①から③までの症状が含まれてはいけない。

以上の4つに分ける事が精神科の分類を理解する第一歩である。
分からなくなったらまずこの4つの視点で考える事が大事なのである。
①から④に分けてある理由は、
①は②から④の症状を含んでもよく、
②は③から④の症状を含んでもよく、、
となっているからである。
百聞は一見に如かずということわざがあるが、「視る」という事は人間の感覚の中で最も大切な機能といっても過言ではないだろう。
ひとはみることでいろいろなものを判断している。
恋人を選ぶ際もまず見た目で取捨選択をされている場合が多いといった報告もある。

それでは視覚情報はどのように処理されているのであろうか。
視覚の情報はご存知のとおり光刺激である。
その光刺激を網膜で受け取って処理が行われる。

まず第一に眼球内にある網膜での情報処理は
視細胞→双極細胞→神経節細胞
へと伝わる。なお、注意点としては
・網膜において光感受性をもつのは視細胞だけである
・神経節細胞は網膜からの唯一の出力源である
点は大切であり、視細胞には2種類あり暗い所で関わる桿体細胞と明るい所で関わる錐体細胞である。

その後、神経節細胞が視索から脳(外側膝状体と一次視覚野)に情報を運ぶのである。
この視索から外側膝状体(LGN)に大半が投射する、1割は中脳の視蓋前野(瞳孔の大きさや眼球運動)に投射、一部視床下部とシナプス結合(明暗サイクルで生活リズムを作る)を結ぶ。
LGNからの唯一の主要なシナプス標的は一次視覚野である。

LGNでは網膜からの入力と一次視覚野からの入力(約8割)そして脳幹からもニューロンの入力を受ける。

その後、100万個の神経節細胞の出力が皮質で視覚情報処理に関わる後頭葉、側頭葉、頭頂葉の10億個をゆうに超える皮質ニューロンの活動を起こす事を考えると皮質における視覚情報の処理がどれだけ大変なものなかがわかる。
精神科の薬って本当に効くのか?
これってあまり知らない人は「え?効かないの?」って思うかもしれないが、
精神科医ならば誰しもが本当に効くのかわからないと思いながら使用しているのである。
その中でも本当に効くのかって疑わしい病気はうつ病。
うつ病の方も薬を飲んでいて劇的に効いたっていう経験はそんなに多くはないのではないか。
一方でよく効くって言われている病気は統合失調症である。
統合失調症こそ精神科の薬の中でよく効くと思われている薬である。
ただ、、
その統合失調症の薬でさえどのように使えばいいのかは疑問が残る部分も多い。

効果のあったといわれる治験も製薬会社主導で行っている場合も多いため、何かしらの統計マジックによって効くようにみえているのではないかという疑問がある。

ただ統合失調症に抗精神病薬は効くというデータがる。

統合失調症の薬において製薬会社がかかわっていない調査をもとにした研究で世界で信用されているデータがある。
いわゆるCATIEスタディと言われているものだ。
これはNIMHがスポンサーのダブルブラインド、active-control clinical trialなのである。

この研究は2001年の1月から2004年12月にアメリカの臨床施設(16の大学病院、10の州メンタルヘルスエージェンシー、7の軍メディカルセンター、6の個人非営利施設、4のprivate-practicesites、4のmixed-systemsites)で行われた。
患者はまず二重盲検のもとランダムにオランザピン、ペルフェナジンン、クエチアピン、リスペリドンとに割り当てられ18ヶ月あるいは何らかの理由で継続不可になるまでフォローした。(phase 1)(ジプラシドンは研究が始まった後にFDAで承認され、2002年1月からの研究に独自の40 mgのカプセルで追加)
治療継続できなかった患者はphases 2 、3で他の治療薬を投与された。

結果としては全てのグループで時間とともに改善していた。
その中でオランザピングループでの治療成功期間はクエチアピングループ , リスペリドングループ, またペルフェナジングループ より有意に保たれ、そしてリスペリドングループでの治療はクエチアピングループでの治療より有意に長期保たれていた。

オランザピンのグループは中断率が低く効果的であると言えるだろう。精神病理の大きな減少、長期の成功治療期間、病状悪化による入院率の低さが明らかな高い効果の指標となっている。
ほとんどの点で第2世代抗精神病薬と定型薬(ペルフェナジン)は同じであったのである。

オランザピンとペルフェナジンの違いはわずかであるというのは重要で、これまで第二世代のほうが効果があると思われていたためそれを覆す結果となっている。

また、中断率に重要な違いはないが、その理由には違いがある。
錐体外路症状のためペルフェナジンの中止は他剤に比べ多かった。他の研究では、リスペリドンは高プロラクチン血症と関係があり、オランザピンは体重増加や糖・脂質代謝と関連がある-全てのメタボリックシンドロームである。