神経内科の先生の診察では


「パッと見じゃわからないんだよね


と言われる


わたしの目の症状。



ドクターの大群ぞろぞろとやってきて


目を覗き込んでは


今回は眼瞼下垂もないし


目の動きの異常もわからないと言われる…



こんなに複視でぼやぼやなのに




わたしとしても、

あまりにも今までとは違う

経験したことのない複視の症状なので


実は原因がMGからくるものではなくて目や脳に問題があったらどうしよう


と思っていました。



とはいえ、脱力や多少の呼吸苦もあるので

MGのせいなんだろうけど。



先生にも見た目じゃ「わからない」って言われてしまう重症筋無力症という難病。


やっかいですね。



「あれやったら?あの検査」

「あー、あれですね」みたいな会話を

先生たちがしだして


とりあえず、

一度「眼科でも検査をしてもらった方がいい」

ということで

その日のうちにすぐ外来の眼科に呼ばれました。



複視、酷いので

今回の入院中の検査は

エイドさんの付き添いありです。


検査の送り迎えしてくれる。

少し年配のとっても優しい方ばかりで

忙しそうだから申し訳ないけど

安心できるのでとても感謝しています。



眼科では

普段コンタクトやメガネを作る時と同じ

視力検査をして

手持ちのメガネの度も測って

見え方をチェックされました



MGの複視って

神経内科の診察では

目の前に指やペンを立てられて


「最初は一つに見えているものが

何秒で二重に見えるか」

重症度を測ったりするのですが



今回のわたしの場合は

周りの景色がもとからぼやけてしまっていて

いつの段階で物が二重になるのか

どの状態が二重と言っていいのかが

もはやわからないような状態。



眼科の検査では

真っ黒のパネルの中に白い丸が1つだけ浮かび上がっているものを見せられて

「二重に見えますか?」

と聞かれたのですが


そうなるととてもわかりやすく

丸が2つになって浮かんでいて

なんだかゾッとしました


その後は

暗い部屋に通されて

不思議な検査をしました


「ヘススクリーン」という検査で


片目が緑、もう片方が赤のレンズが入ったパーティークラッカーみたいなメガネをかけて


手には緑に光るペンライトを持ちます。


目の前にある碁盤の目のようなマス目の描かれた板上に赤い光が点灯するので、それを緑のライトで追いかけて重ねる…


という


文章での説明が難しすぎる

検査でした。



先生たちが「あの検査〜」と言っていたのは

たぶんこれのことみたい。


目の動きを記録して、目の筋力の運動制限や遅動、渦動を調べて複視の程度を測定する、というような検査みたいです。


ちょっとゲームみたいでおもしろかった。





検査が一通り終わると

先生の診察待ち。



わたしの番になると

控え室から出てきた看護士さんが

診察室のドアを開けてくれました


目が見えにくいことが

なにやら管理されて伝わっている


眼科、ならではですね。


眼科の先生は簡単な診察をして

目に傷がないかチェックすると


「瞳を拡げる薬を入れますね〜」と

目薬をさされました。


これがなんと目薬をさしてから診察できるようになるまで30分ほど時間がかかるらしい。


瞳孔を広げて目の奥をくまなく診察するためのもので「散瞳」っていうそうです。

これも初体験。


それにしてもここにくるまでに筋電図の検査(めっちゃ痛い)もして、眼科の検査もして、診察までもかなり待って

パルスの初期増悪でへろへろで座っているのもしんどいのにここから30ぷん


見た目じゃわからないけど

しっかり病人なので本当に過酷でした…笑


しかも散瞳するとさらに視界が狭くなったり眩しくなったりするらしい〜

これ以上どうなっちゃうの〜



ほんとに、30分ちゃんと待って呼ばれました。

診察は一瞬で終了。

他の目の病気はなさそうとのことでした。

ステロイド長期服用していると緑内障にもなりますからね。



目の動きの検査

(さっきのヘススクリーン)の結果は


左目はまぁ正常


ただ、右目は少し動きに異常があるとのこと。


それが複視に関係しているということですが、

「今すぐはわからないから、また5月ぐらいに外来で診ますねー」と


予約されて終了。




受診する科が増えた…!!!





けっきょく待ち時間は2時間超え。


このどえらい複視の原因はやっぱりMGからくるものみたいです。


くたくたになったけど、

それがわかってよかったかな。


とういう、はじめての眼科編でした。





この後お風呂入ったら気絶しかけた…笑

ここには一人でコンビニに行けるぐらい元気だったときのわたしを置いておきます…


野下真歩