
どうしてあなたは死にたいのか
「うつ病」に陥った人の最大の苦しみに
希死念慮、自殺願望があげられます。
「自分なんか生きている価値が無い」
「人生に生き甲斐なんてない」
「苦しみや絶望感から逃れたい」
などいろんな思いが頭のなかで常に
ぐるぐると回ってしまっていると思います。
どきどきわくわくしていた頃は
かつては誰にでもありました。
私も小学生の頃は
毎日遊びまわってはしゃいで
楽しんでいましたし
中学生の頃は部活動のサッカーに
毎日のように打ち込んでいました。
それがうつ状態になってしまうと
何もする気がおきませんし
面白いこともなく退屈で
心が枯れ果てたような状態になってしまい
ついには自殺願望を
抱くまでになっていました。
うつ病の人がどうしてそういう考え方しか
できなくなってしまっているのか
この根本的なところを理解していないと
ずっと苦しい状態が続くことになりますし
「死にたい」と思ったり
口にするだけでなく
実際に行動を起こしてしまい
死を選ぶ
そういう方も出てきてしまうのは
当然のことだと思います。
かつての自分も苦しみから
逃れたい一心で自殺未遂を犯してしまい
運良く無事に助かった過去があります。
うつ病の家族をサポートする側の人間も
この点をわかっていなければ
自分の接し方がいけないのか
どう対応してあげればいいのかわからない
ということになってしまいますし
助けを求めているのにも関わらず
余計に相手を傷つけてしまうこと
になるかもしれません。
なぜうつ病の人が
そういった状態になっているのかというと
「うつ病になると
脳をうまくコントロールできなくなる」
ということがあるからです。
「うつ病」の人の脳内の状態として
以下の特徴があげられます。
①脳内物質の分泌異常
②海馬や扁桃体の周辺の
脳細胞が萎縮・死滅
③脳中で活動が過剰になったり
低下している部位がある
これらを順に解説していきたいと思います。
1.脳内物質の乱れ

強いストレスをずっと受け続けていると
脳内物質の分泌に異常が起こり
セロトニンやノルアドレナリン
ドーパミンが不足するようになります。
眠りや記憶に関係している
メラトニンやアセチルコリン
といった伝達物質も同様です。
さらに生活習慣にも注意する必要があります。
昼夜逆転生活をすれば
自律神経が乱れてしまうので
脳内物質も乱れやすくなります。
そこに運動不足なども加わると、
一層うつ病が悪化することになるのです。
2.脳細胞の死滅や委縮

ストレスが脳細胞を傷つけるということが
最近の研究では分かってきました。
慢性的にストレスを感じていると
体内ではコルチゾールという
ストレスホルモンが増加してしまい
この物質が海馬や扁桃体あたりの
脳細胞を死滅させてしまうのです。
あなたが、うつ病で
記憶力が落ちた
考えることができなくなった
集中力が続かない
といった脳の機能に
関する症状があるとすれば
それは、コルチゾールによる
脳細胞の死滅が原因です。
3.脳の活動(=血流)の異常

さらに、このような状態だと
脳の活動(=血流)も
狂いやすくなることが分かっています。
うつ病になると
前頭葉といった理性を司る部位に
血流が行かなくなる反面
視床下部や扁桃といった感情を司る部位に
血流が多く行って活動が
過剰になってしまうことがあります。
その結果
理性のコントロールが効きづらく
感情が暴走しやすい
といったことが起こるようになります。
衝動的に暴力性が出てしまい
些細な出来事でもイライラが募り
他人を傷つけてしまう行動に出る
ということも考えられます。
つまり、思考力が落ちたとか
感情がコントロールできない
という症状は
前頭前野への血流が落ちていること
が原因かもしれません。
以上で述べたように
あなたの体の中では様々な異常が起こっているので
重度化したうつ病は
薬だけではななかなか治らないのです。
ですから、もし
「死にたい」という気持ちが
あなたの心に湧き上がっていたら
脳内が異常な状態になっているんだ
そう認識することがまず必要なことです。
理由さえわかってしまえば
あとはその対策を考えるまでです。
脳内物質の分泌を適正状態に戻したり
脳内の活動を制御していく方法については
また次回以降の記事で述べたいと思います。
シン