この10年を振り返ってみて 後編 | 男性エステティシャン 野勢貴博

男性エステティシャン 野勢貴博

▪️30歳 / エステティシャン
▪️中目黒 / 完全予約制プライベートサロン経営
▪️「salon de Muse(サロン・ド・ミューズ)」代表
▪️中目黒初男性エステティシャン
▪️元美容師 / 美容師免許習得者

皆様こんにちは。

サロンドミューズ野勢です!

 

 

もうすぐ6月も月末になり、すぐに7月がやってくる今日この頃・・・

すっかり季節は梅雨から夏へ。

 

 

そして、やってしまいました。。。

 

 

前回のブログから2ヶ月。。。

 

 

あれ程ブログの頻度を上げようと目標に掲げてこの結果です。

反省。

 

 

さて、反省はここまでにして、切り替えていきます。

 

前回のブログの続きです。

 

前回のブログはコチラ

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この10年間を振り返ってみて 前編 | 男性エステティシャン 野勢貴博 (ameblo.jp)

 

 

この10年を振り返ってみて 後編

 

2017年7月

晴れて横浜市内にあるウィッグ専門店への採用(試用期間)が決まり、そこで正社員を目指すために業務を覚える感じでお仕事がスタート致しました。

27歳、先ずは仕事を覚えることからのスタートでした。

 

 

しかし、やはり中々すぐには覚えられず、当時お世話になった店長や先輩には色々と迷惑をかけていました。

 

 

業務は、ウィッグを洗ったりカラーしたりのお手入れから、お客様自身のシャンプー、カラーやカットなどの普通の美容室と変わらない業務、さらには新規のお客様のウィッグのオーダーや購入、そして大事な取引先になる病院へのパンフレット配りなど、多岐にわたる業務が多かったです。

 

 

実際に私が携わっていたのは、ウィッグのお手入れや病院回りといった業務が中心でお客様に実際に施術するのはシャンプーが中心でした。

 

 

何故なら、美容師採用なのにカットが出来なかったのです。

 

 

今思うと、それでも私を採用しようと考えていてくれた当時の社長には頭が上がりません。

 

 

日々の業務では、よく店長にお客様のシャンプーを任されることが多かったです。

店長も僕のことを気にしてくれていたのか、大切なお客様のアシスタントを任せてくれてました。

特にシャンプー業務やヘッドスパなど、自分でも自信があったのでやはり任せていただけると嬉しいものでした。

 

 

そんな時、一人のお客様の一言が僕の中の何かを変えてくれたのでした。

 

 

ヘッドスパを終えて、いつも通り肩のマッサージをしていた時のことでした。

ふと、お客様が僕の手を握って、こう仰ったのです。

 

 

「あなたの手は、人を幸せにする手だね。」

 

 

衝撃でした。

当時、カットが出来ず、売り上げに全く貢献出来ないでいたので自分はここにいても、何も出来ない、貢献出来ないと思っていました。

 

お客様自身、脱毛の悩みでいっぱいなはずなのに、こんな自分に優しく声をかけてくださったのです。

嬉しくて、恥ずかしくて、泣きそうで、何とも言えない感情になったことを覚えております。

 

 

今思い出しても、本当に泣いてしましそうです。

 

 

お客様の一言で、言葉で当時の僕は救われた気がしました。

 

 

そこからの行動は早かったです。

すぐに男性でも通えるエステスクールを探し、説明会に行き、スクールの申し込みをしていました。

 

 

そして、28歳でエステティシャンデビューをし30歳で独立をすることになりました。

 

 

正直、エステサロンで努めていた2年間も沢山の方々にご迷惑をお掛けしたりとバタバタしましたが、今現在こうしてエステティシャンが出来ていると思うと、たぶん自分は運が良いのだと思います。

 

 

この10年を振り返って、本当に目まぐるしく環境も変わり、色々と酸いも甘いも経験致しました。

 

 

数年前の自分が別人みたいな人生。

 

 

そして、自分が適応障害である事実。

 

 

今後は、そんな自分とうまく向き合い、もっと沢山のお客様のために「僕はこの仕事を続けていきたい」です。

 

この仕事は、今までお世話になった迷惑をかけてきた人達に対する感謝と恩返し、そして贖罪なのです。