ホモダイン検波法について説明せよ


 ホモダイン検波とは高周波信号と同じ周波数の局部
発振信号をミックスして,直接 低周波信号を取り出す
受信方式。回路構成がシンプルでIFフィルタを必要とし
ない。ダイレクト・コンバージョン方式ともいう。

応用例を示す
①光ホモダイン検波
 光搬送波の周波数と光局部発振器の信号波の周波数が
等しい時の二光波間の干渉を利用して光情報を得る位相
変調方式による光検波。

・ホモダイン・ヘテロダイン検波
信号光に局部発振光(局発光)を加えて、
信号光の情報を検出するもので、
信号光と局発光の周波数が同じ場合をホモダイン検波、
違う場合をヘテロダイン検波という。


スーパーヘテロダイン方式 (super-heterodyne system)
[対]→ホモヘテロダイン方式 (homodyne system)

 受信信号と局部発振器の信号をミックスして両方の信号
の周波数差を,中間周波数に変換し,それを増幅したあとに
復調する受信方式。現在,もっともよく使われている。

 高周波と中間周波の二つの周波数を使って信号を増幅するため,
ストレート方式に比べて安定に動作する。
 スーパーヘテロダイン検波ともいう。
ヘテロダインとは周波数を変換することを意味し,
スーパーヘテロダインの名称は,
可聴周波数より高い中間周波数(super sonic)へ変換することにちなむ。
 受信信号をいったん中間周波信号に変換することによって,
広い動作周波数範囲を要する回路を最小限に抑え,
安定動作と選択特性の改善を図った受信方式。
現在の無線受信機の標準方式。


中間周波増幅回路 (IF amplifier)
 スーパーへテロダイン方式の受信機において,
中間周波信号を増幅する回路。
周波数選択特性を確保するため,一般に狭帯域であり,
高利得に設計される。
 また復調回路入力レベルを一定に保つため,
AGC回路が組み込まれる.


AGC (Automatic Gain Control)
 入力信号レベルが変化しても,出力信号レベルが一定になるよう,
増幅器の利得を可変制御する回路。
 無線通信では非常に弱い信号から強力な信号までを受信するが,
強力な信号でも歪まないように,出力音量を一定にする必要がある。
そこで信号入力から出力までの途中に利得を制御するAGC回路を入れる.