この結婚はどうせ
うまくいかない
【テーマ考察
カッセルを囲む
政治勢力図②

 

※このブログはネタバレありなので、閲覧ご注意ください。

 

このブログについて説明↓

 

 

 

前回記事①↓に続き、カッセルを囲む政治勢力について考察します。


 

​皇帝とグランデの勢力比較

絶対王権を目指し、グランデ(大貴族)から権力を奪おうとする皇帝に、グランデ達は抵抗しています。

 

『皇帝』と言うと、強大な権力を持つイメージを持ちますが、当時の勢力図を見ると皇室の勢力基盤が、グランデ達よりも、圧倒的に弱く、不安定だったことがわかるでしょう。

 

 

 

◉皇帝側

・皇宮警備や皇族の守護をする皇室(近衛)騎士団

・官僚

・海軍

・海外貿易の収入(海軍が港を管理)


これだけです。

しかも、みんな公務員ですし、グランデの子息も多いですから、皇帝に対しての忠誠がどれほどか、グランデとの有事の際に、どれほどの味方が残るかわかりません。


海軍は優秀ですが、海域に配置され、国内の陸戦を想定していないため、いざ内戦となっても、対応できません。

また、皇帝直属とは言え、カルデロン提督以来のエスカランテ家の威光も脅威です。


主な収入源の海外貿易も海軍の力なしでは、ままなりません。


実質的な軍事力のない皇帝は、『皇室反逆罪』など法律・懲罰を強化して、皇室を守るしかありません。


 

◉グランデ側

・広大な領地

・王とも言える絶対的自治権

・郷土愛あふれる多くの領民

多くの税収

強大な私設騎士団

・忠誠心あふれる代々の家臣

・領主を頂点とした、臣民一体型のピラミッド型組織


グランデの領地には、皇帝でも許可なく入ることのできないような絶対的自治権があり、家臣・領民・騎士団が一体となった代々の忠誠心あふれる団結力がありました。


それが5公爵家を中心に17家門あるわけですから、有力なグランデ同士が同盟を組めば、皇室を倒すことも可能なのです。


有力なエスカランテとヴァレスティナが組めば、それに従う下位グランデ・貴族の一大勢力ができることになります。



もちろんグランデの廷臣化が進み、皇帝側につくものも増えているため、有力グランデといえども簡単に戦争を起こせる状況ではありませんが、その実力が逆転構造になっていることは事実なのです。




​カッセルの立位置

そして、カッセルは、この対立構造の中で、皇帝側とグランデ側の両方に基盤を持つ立場です。


海軍将校として皇帝直属の部下でもあり、また有力グランデのトップでもあります。

しかも、軍事の名門エスカランテ家ですから、私設騎士団も最強でしょう。


◉カッセルのスペック

・最高の外見

・性的魅力(なぜか有名 笑)

高潔・誠実な人柄

・武力(銃・剣・体格も強い)

・実務能力(実は賢い)

・家柄(公爵家、跡取り)

・血筋(皇后の甥)

・名誉(英雄の孫、多数の勲章)

・大衆の人気(帝国一の人気)

・騎士道精神(代々、国の盾として活躍)

・軍事力(家の騎士団+海軍)

・財力(家+海軍)

・ヴァレスティナ家の後見(権力・財力・兵力で援助)



​危うい皇太子の立場

皇后の一人息子である皇太子オスカルですが、その立場も、実は盤石なものではありません。


競争相手の兄弟もいないため安定して見えますが、何かの失態があったり、グランデとの関係が悪化すれば、グランデ達が同盟を組んで、強大な軍事力を背景に、皇帝の私生児(異母兄弟)や傍系皇族などを担ぎ上げ廃嫡される可能性もあるのです。


皇后が、有力なヴァレスティナを敵に回さず、味方につけようと必死だったのは、そういう事態を恐れていて、エスカランテの勢力だけでは皇太子を守りきれないからです。


そして、ヴァレスティナの婿となり、帝国一の最強スペックとなったカッセルは、存在そのものが、皇太子を守るための『最強の盾』なのです。



そして、エスカランテが外戚としての力を求めて、皇太子に肩入れし、即位を早めようとすれば、必然的に皇帝の生命を脅かすことにもなります。



皇帝や他のグランデ達が、このカッセルの強大な力に気づかないわけはありませんし、皇太子自身も表立ってはカッセルとの不仲を見せることはできません。


様々な思惑と駆け引きが、水面下で行われるのは必然のことなのです。



​皇室も倒せるカッセル

カッセルの最強スペックは、今は『皇太子の盾』として機能していますが、実は条件が揃えば、皇室を倒すことも可能なのです。


①グランデの支持(皇室への反発・利害の一致)

②民衆の支持(人気ある)

③教会の支持(国防への貢献、騎士道精神・多額の寄付)

④海軍の支持(実力・実績・英雄の孫)


これらが揃えば、本人の意志はともかくとしても、グランデ連合軍の旗頭として祀りあげられる可能性もあります。


武力に優れ、人気のあるカッセルが軍を指揮すれば、どれだけ士気が上がり、民衆が熱狂するでしょうか。


輝く軍神のごとき、その姿を想像するだけで、皇帝は夜も眠れないことでしょう。


いずれ爵位を継ぎ、また提督になり、陸軍(騎士団)・海軍を掌握する未来は確実なわけですから、かつて頭の上がらなかった義父カルデロン以上の目の上のたんこぶになるのは間違いありません。


元々ある、絶大な個人的人気と、エスカランテ・皇后の力、そして、ヴァレスティナの力が加わったのですから。



エスカランテ及びカッセルが、ヴァレスティナや海軍を使って何かを狙っていると疑われてもおかしくない立場なのです。



​カッセルを囲む『檻』

どれだけ最強スペックを持っていても、カッセル自身に野心はなく、政治にも興味がありません。


彼の願いは『イネスと幸せな家庭を築き末永く平和に暮らすこと』です。


しかし、そのゴールを目指して生きようとしても、この政治勢力図の中に、彼の最強スペックを投入してしまえば、何度リセットしてもゲームクリアできない無理ゲーになってしまいます。



彼の素朴な願いなど知らないし、信じられない皇帝や貴族勢力は、何かと彼を放っておいてはくれず、利用しようとするか、警戒するか、あるいは亡き者にしようとするのか。


そこに皇太子オスカルの個人的な恨みや、策略が絡んできます。



神はカッセルに、輝くばかりの数々のギフトを与えましたが、それは逆に言うと、不自然なほど『与えられ過ぎている』とも言えるのです。



それらは、本当は、神(原作者)が、カッセルに与えた、輝く恩恵の形をした、彼を取り囲む包囲網、『黄金の檻』だったのです。



どんなに努力しても、リセットしても、なかなか、この『檻』からは出ることはできません。



この『檻』から彼が解放され、イネスと幸せになる方法は、唯一、『神』の『祝福』だけなのかもしれません…。




以上、カッセルを取り囲む政治勢力について、私なりに歴史を参考に考察してみました。

何かの理解に繋がれば幸いです。



それでは、今日はここまで。

次回またお会いしましょう。

 

 

 

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なんと声優さんが声を当てて漫画を読んでくれます。カッセルの声がイメージどおり✨初期の復習にもいいかも。