この結婚はどうせ
うまくいかない
【47話】
レビュー考察
初めての罪悪感


※このブログはネタバレありなので、閲覧ご注意ください。


このブログについて説明↓


司令部の宴会で、テラスで2人きりになり、イネスに禁じられていた『唇へのキス』をしてしまうカッセル。2人の関係がだんだんと変化していきます。



【47話】

かなりディープな唇へのキスでしたが、そんなことより、血が出ているカッセルの手の方が気になって真剣になるイネス。



原作によると、カッセルの手は、もちろん節々はしっかりしているけれど、手の甲は傷一つなく綺麗で、ピアノを引いても似合うような長い指なのだそう。



イネスは、そんな女性が好む手の魅力にも気づいていたから、それが傷ついたことを惜しがりますが、カッセルは自分の手なんて無頓着です。



軍人ですから、身体に傷がつくことには慣れているでしょうし、顔はともかく、そこまで手に美意識は持っていないのでしょう。



カッセルの頭は、イネスでいっぱいで、そんな手のケガの心配さえも、他の男と比べる道具にしてしまいます。



ホセでも同じように心配するのか?と問いかけながらも、答えさえも聞かず、『私は死んでもそんなこと耐えられない』と。



原作によると、カッセルは提督の隣に捕まっている間、最初からずっとイネスの一挙一投足をストーカーのように見ていました。



①ずっと誰かを探していた様子(本当はカッセルを探していたんだけど、カッセルは自分ではなく別の男だと思い込んでいる)



②二人組の中尉達の会話に熱い視線を向けている様子(カッセルの悪口を言ってたから怒って聞いてただけなんだけど)



③ベルビク中尉が来ると、嬉しそうに挨拶して、イネスから親しげに近寄って行った様子(二人組の中尉の悪口を上司に報告させるために利用しただけなんだけど)



④数十人の男達に囲まれて、手にキスを受けながら、1人1人に愛想よく笑っていた様子(本当はドン引きして愛想笑いして、なんとかやり過ごしただけなんだけど。カッセル的には、手袋に唇をつけながら、イネスの裸を想像している男達の群れに見える)



⑤見知らぬ男にエスコートされて、しかも2人でテラスに入り、出てこない様子(カッセル的にはテラス=情事だから、気が気じゃなく、マリアとの会話を打ち切ってテラスに乗り込んできたのでしょう。テラスに連れ込む男の下心は100も承知だから、それにイネスが気がついているのかどうか?気がついていても、いなくてもマズイ)



⑥テラスで他の男のコートを肩にかけ、親しげに話していて、カッセルが来ても、悪びれずに、相手を気遣い庇い続ける様子(しかも相手の下心に気付いていないかもしれない、無防備で隙のあるイネス。相手の要望を流されるまに受け入れ、もしかしたら、ホセがカッセルのように、強引にキスしてきたら、そのまま流れで受け入れてしまいそうな危うい想像をするカッセル)



そんな数々のイネスの奔放なような、無自覚に色気を振りまき、男達の標的になっている態度(だと思っている)に怒り、嫉妬し、お仕置き的なイジワルと欲望のままに、イネスの嫌がる唇への激しいキスをしてしまったようです。 



そして、真剣に傷の心配してくれるイネスの顔に驚き、怒りよりも、哀しみのような表情を見せます。



私を愛さなくても

好きにならなくても

私が君を想うように想ってくれなくても…


他の奴らより少しだけ上であれば

少しだけでも私を特別に思ってくれれば…



『気にかけるのは私だけにしてくれ。イネス』と哀しげな目で懇願するカッセル。



なんて健気な男でしょう〜



イネスが自分に関心が無いこと、愛されていないことに内心寂しく傷ついていますが、一対一なら耐えられるし、イネスに愛を強要するつもりも無いんです。


イネスの心の自由が大事だから。


そして、自分は過去の数々の前科もあるから、言える立場でも無いし、黙って耐えてるんです。


2人の時には、イネスが存在する喜びだけで、その辛ささえも忘れてしまう。


けれど、自分には無い関心を、他の男に向けるなら話は別で、いつも内心はギリギリで耐えているからこそ『死んでも耐えられない』なんて限界の言葉を吐いてしまうのでしょう。



まあ、半分以上はカッセルの嫉妬による妄想だけど、『愛してほしい』とは言えない彼の切実さなのだと思います。



イネスは、そんな言葉に驚きながら『…そんなの当たり前でしょ』と声を絞り出しますが、胸の中には声に出せない、もっともっと熱い思いが込み上げてきます。



『初めて話した男なんかとあなたが同じわけないじゃない』と心で叫びつつも、それを言葉には出来ず、想いを込めて、思わずカッセルの頬を優しく撫でます。



互いに言わない、言えない思いが胸を焦がします。



イネスの優しい態度に、カッセルは驚き『いじわるでキスをしたのにすんなり許してくれた』と。



原作によると、実際には、唇スレスレの口元まで、いつも顔中にキスをされているし、人前ではイネスが拒まないことを知っていて人に見せるために、口にキスすることもあったし、イネス的には口のキスを意識的に避けている感は、ほとんど感じていなかったようです。



だからイネスが、自分が約束させたことも覚えていなくてもしょうがないというか、ふだん顔中にいつもキスしまくっておいて、ヌケヌケと『初めて許してくれた』と言うのも、なんか納得いかない感もあったようです。



けれど、そんな約束を覚えていて、気にしているとは思ってもいなかったようで。



世間で言う『罪悪感』と言うような、カッセルに対して初めて抱いた見知らぬ感情に、戸惑うイネス。



イネスは前世でのエミリアーノや子供に対しての別の意味での罪悪感は感じまくりだと思いますが、今世でカッセルを利用することには罪悪感を抱いたことはありませんでした。



それは、カッセルも結婚を望んでいない遊び人だと思い込んでいたので、お互い様のwin-winの関係だと思っていたからです。



けれど今になって、カッセルの心がイネスに大きく傾いているのを感じ、その素朴で誠実な想いに、今までに抱いたことのない、男女間の罪悪感、相応に相手に愛を返してあげられないこと、そして純粋な彼を利用することへの罪悪感を感じてしまったのでしょう。



けれど、それに気付いても『遠くに逃げたくない』自分に戸惑います。



離婚計画の成功を願うなら、遠くに逃げて距離を置くべきなのに。



『私に出会ったことがかわいそう』と、キスを返すイネス。



この辺、本当に心象風景や言葉、夜のテラス、イネスの長い髪や細いウエスト、ドレスの開いた背中とかに色気と哀愁が漂っていて、なんて素敵なんだろうと思いますね。


よくこんな大人な作品描けるな〜って思う50代の私 笑


前半の一つの名シーンだと思いますね。



ちなみに、この場面、2人の身長差が素敵に際立ちますが、190のカッセルと、170のイネスはこんな感じなんでしょうけど、もっと低い女だと相当な身長差になりますよね。



リアルに考えてたら、ちょうど野球の大谷翔平選手が190ちょっとくらいだそうで、体型的にもカッセルに近いかもしれなくて、真美子夫人が180センチだそう。


イネスはその10センチ下だから…なんて、すごいリアルに想像してみました、笑


最近、街で見かける背の高い外国人男性を、カッセルの身長を想像する物差しのようにジロジロみてしまう私(笑)




原作では、帰りの馬車で、イネスがカッセルの膝の上で、嫉妬のセクハラを受けるのですが、その場面はカットされています。


馬車の中でカッセルは、手袋にキスしていた他の男達に対抗して、『自分なら手袋とストッキングだけ残して裸にして、テーブルに乗せる』と言い、その後の寝室でそれを実行したようです。



それは嫉妬や欲情もあるけれど、イネスをイジメて、なんとか『あなたがかわいそう』の真意を言わせたかったようですが、結局、欲望に負けたカッセルはイネスに勝てませんでした。


漫画では、その辺は省略され、事後のベッドの場面に続きます。



小説の方が情報量は多くて楽しいんだけど、場面のカットの仕方、セリフや情報の取捨選択が上手くて、漫画の方がより詩的でロマンチックな切ない仕上がりになっていて、漫画としての魅せ方が上手いな〜と思いますね。



『あなたがもったいないわ』と、イネスは罪悪感で、枕に顔を埋めたまま、カッセルの顔を見ることさえもできません。


原作では、イネスはこのセリフの前に、もっと具体的に過去のことを匂わせています。


『初夜から推測しているだろうけれど』

『私は、男とはあなたしか知らない無邪気な女性ではなかった』と。


カッセルは初夜で、肉体的な行為に慣れている素振りなのに、身体的には『処女』だった、不思議なイネスを知っています。


過去を匂わせるイネスの言葉は、その初夜からの疑惑を解き明かすヒントのように思われ、カッセルは、イネスを大切にしているからこそ最後までは抱かなかったであろう『誰か』、最後まではいかなくても、イネスの心に消えない想いを残した『誰か』を妄想します。


それは、イネスにとって価値のない『数多の男と最後まで寝た』と言う方が、よほど平気な程に、怖い妄想でした。



ネタバレになりますが、のちの56話のラウルとの会話で、『過去に男がいたとイネスが言った』という主旨のことをカッセルが言う場面が出てきて『え?そんなこと言ってたっけ?』と思いましたが、漫画ではカットされてるけど、この時イネスは原作通り、もう少し具体的に過去を匂わせることを言ったのだと思われます。



翌日、突然、職場から戻ってきたカッセル。


そして、『その男』について、イネスに尋ねます。


『私を結婚相手として選んだのは…それ以前からいる男のせいなのか?』と。


イネスは、なんとか、『6歳だったから』という理由で逃れます。



いくつか質問されただけなのに、かつて皇太子が『男』と聞くだけで、暴行のように抱かれたおぞましい記憶がよみがえり、いとこではあるものの、まったく似てない、そんなことをするわけもないカッセルへの安心感と、信頼感を感じている自分に気付きます。


そして、そんな善良なカッセルへの目を合わせられない程の罪悪感。



しかしカッセルの仮定の質問は続きます。


カッセル、めちゃくちゃ鋭いです。


すでにエミリアーノの人物像の影が見えているかのような。


前世の記憶も無いはずなのに、潜在意識とか、深いところで何かを感じているのかもしれません。


そして『君に何か計画があるとしたら?』なんて…


めちゃくちゃ、ドキドキしますよね。


カッセルは、本当にイネスのことをずっと見てきて、イネスが自覚していないところまで、人間として、彼女を相当、見抜いているのでしょうね。


これが、愛じゃなくて、何だというのでしょう?



…ということで、今日はここまで。


次回またお会いしましょう。




※2/3最新ニュース※

↓前回シェアしたアニメイトでのグッズ通販ですが、私もいくつか予約しましたが、1月で予約が〆切られ、現在はほぼ在庫無し。3月発売なので、その頃には、在庫が増えるのか?予約分で終了なのか?わかりません。



こちらは、制作会社DCCのインスタで、こちらでも韓国版のグッズなど販売しています。今回のテラスのキスシーンのアクスタ(日本未発売)も発売されます。プロフィール欄のリンクから買うことも可能なようです↓


※1/22の休載ニュース再掲します↓

ポルトガル語版の121話配信を見ると、作画担当のCheong-gwa先生が、前々から体調不良だったようで、いよいよ手術することになり、しばらく休載するとのことです。


復帰時期は未定だそうです。日本では121話は2月でしょうか。

長い休載になりそうですが、無理をして作品のレベルを下げたくないという、作品への真摯な愛からのご決断なので、体調のご回復を信じて復帰を待ちたいと思います。


ファンの皆様も、漫画をじっくり読み返したりして、ゆっくり待ちましょうね。


私もロスを埋めるお手伝いのため、レビュー記事更新、頑張りますので、暇つぶしにでもお読みくださいね。


番外編で作画についての記事を書くかもしれません。


最近は忙しくて更新頻度が遅れてますが、せっかく毎回素晴らしい作品を描いてくださっているので、1話1話を大切にレビュー考察していきたいと思います。


休載中に、少しでも連載に追いつければいいなと思っています。

では。



作品を読むなら↓


LINE漫画完全版がおすすめ

https://manga.line.me/product/periodic?id=Z0003741


シーズン2までのハイライト↓おすすめ


めちゃコミさんの動画↓

なんと声優さんが声を当てて漫画を読んでくれます。カッセルの声がイメージどおり✨初期の復習にもいいかも。