今朝方5時ごろまで新宿歌舞伎町にて前原雄大を囲み、数人で慰労会を開いていたので惰眠からやっと今、目覚めたところです。
結果はご覧のとおり、
優勝 堀内プロ
準優勝 前原プロ
です。
前原雄大・・・4連覇、5度目の十段位
・・・ならず。
稽古期間後半、調整の段階から麻雀の調子が悪いことは聞いていましたが、
本番でもその調子が上がることはありませんでした。
今回の十段戦は本人も不調を感じ取っていたので、せめてもの励みのため、両日初戦から観戦に行きましたが終始、「前原雄大らしさ」に欠ける試合でした。
「我慢」の局面で丁寧にまわし打つ姿は何度もありましたがなにしろ、
アガリの回数が少ない!
連荘もしない!
親番での大ブレイクもなし!
高度な手牌・ヤマ読みと場況・状態判断から予測される、
アガりへの最短距離を図った(手牌だけを見ると“愚形な”)リーチから、いつもであれば次はジャンプアップされて2600オール、4000オール、6000オールとなる前原さんの手が、
1000オールの次も、・・・1000は1100オール。
それでも最終戦の前の11回戦目オーラス。
3年前の最終戦オーラスを彷彿させる「THIS IS MAEHARA」リーチがあったのが救いでした。
トータルポイントトップの堀内プロがラス目で22,900点。
前原さんが3着目で30,000点ジャスト。
吉田選手と瀬戸熊プロも3万点を超え。
なので、このまま終えれば堀内プロの一人沈みとなり、
127.1pと64.5pの差が縮まり、残す最終戦の1半荘で捲くり返せる現実的な数字が見えてきます。
3年前は、
この形で四をツモって優勝を決めました。
ところが今回は、ツモるどころか「リーチ」と発声した同巡に吉田選手にもテンパイ(四五六七八234456西西)が入り、前原→吉田へ2000点の放銃でラスト。
先手を取れれば、どんな形でもリーチをかけて相手を後退させる。
仕掛けられる手牌をもらえば仕掛けてみるが、逆に、
他家のリーチや仕掛けが入った場合は徹底してベタオリ。
要は、勝負をしない・勝負に持ち込まない・勝負に踏み込まない、逃げの麻雀の堀内プロ。
魅力には欠けるが、数字での結果が求められるメンバー業に携っていた人間の麻雀、と言えばわかりやすいですかね。
通常であれば「大負けしないけど、勝てない」麻雀がタイトル戦の決勝の舞台で「数字を残した」十段戦でした。