Israeli Jets Bomb Sites in Yemen Linked to Iran-Backed Houthis
(NYT, 2024/7/20, https://tinyurl.com/29fe8txp)


イエメンのテルアビブへのホーシー派(イエメンの武装組織フーシ)による長距離型ドローン攻撃に対する報復として、イスラエルの戦闘機がイェーメンを爆撃した。なお、イエメンはイスラエルから1,000マイル(1600Km)遠方にある。 イスラエルが公然とイエメンを攻撃するのは今回初めて。空爆での攻撃は紅海沿岸のホデイダ港周辺の発電所やガス・石油貯蔵所。イスラエルによると、イエメンは過去数か月間に200発以上のミサイルとドローンをイスラエルに向けて発射しているという。それへの攻撃として、イランからの武器が運ばれてくるホデイダ港を中心に空爆をしたという。ホデイダ港はまた北西部イエメンへの食糧やオイルなど供給拠点でもある。この空爆で80名が負傷。ホーシー派はなにがあろうともイスラエルへの攻撃は中止しないという。ホーシー派による長距離型ドローン攻撃ではイスラエルの死者は1名、負傷者数名。
イスラエルは現在ガザの南部ではハマスと、北部ではレバノンのヒズボラ(神の党)と闘っている。
両グループともイランの後援を受けていると言われている。 「土曜日の対応は、第三戦線での本格的な戦争を誘発しないように調整されたものだったようだ」というのがNYTの見解。このイスラエルのイエメン攻撃に対して米国は、「「我々はイスラエルの自衛権を完全に認識し、承認する」と声明した。この攻撃は、イエメンで進行中の人道危機を悪化させる可能性がある。この攻撃で燃料不足が起きる可能性があり、病院などのディーゼル発電機にも影響が出る。イスラエルの攻撃は朝6時に始まった。燃料の燃焼により港湾地域一帯で大規模な火災が発生した。フーシ派がイスラエルへの攻撃を続けるのを防ぐ唯一の方法は、ガザでの戦争を終わらせるための停戦協定を結ぶこと。 イスラエルによるガザでのハマスに対する軍事作戦が続く限り、戦いは続く。 The only way to prevent the Houthis from continuing to fire at Israel would be a cease-fire deal to end the war in Gaza

イエメンーイスラエルの紛争が中東戦争に発展しないことを祈るしかない。

<<単語帳>>
menace:おびやかす
incite:誘発する
commence:開始する
barrage:一斉射撃
comprehensive truce:包括的停戦
Gordian Knot:難問、Gordian Knot
Gordian knot:ゴルディアスの結び目: 難問,難題,解決至難なこと、古代アナトリアのフリギア王国に由来する有名な故事成語。この結び目は、フリギアの王ゴルディアスが結んだ非常に複雑な結び目で、誰も解くことができないとされていた。伝説によれば、「この結び目を解く者がアジアの王になる」という予言があった。数百年後、マケドニアのアレクサンドロス大王がこの結び目に挑戦したが、解くことができず、最終的に剣で一刀両断にして解決した。このエピソードから、「ゴルディアスの結び目を断ち切る」という表現は、難題を大胆かつ斬新な方法で解決することの比喩として使われるようになった。(Copilot)