憲法語言論 皇位継承式典 政教分離に注目    2019年1月19日

「神器承継への陪席、女性皇族は認めず 皇位継承、式典の概要決定」(18日朝日)
 新天皇の象徴就任式典に神器継承儀式は日本国憲法の政教分離の原則に反しないか。天皇の位を皇位というのは認めるとして、神道形式の皇位継承は、国民の信教の自由を侵害する。無宗教での皇位継承でないと。ぜひ避けてほしいという声をあげておきます。以下元記事の全文です。

神器承継への陪席、女性皇族は認めず 皇位継承、式典の概要決定
天皇陛下の退位に伴い、4月30日から5月1日にかけて行う皇位継承儀式の概要が正式に決まった。新天皇が神器などを引き継ぐ儀式では、皇位継承権のない女性皇族の陪席を認めない方針も、議論のないまま「前例踏襲」となった。
 憲政史上初の天皇退位に伴う「退位礼正殿(せいでん)の儀」は4月30日夕方、皇太子さまの即位に伴う「剣璽(けんじ)等承継の儀」と「即位後朝見の儀」は5月1日午前、いずれも憲法の定める天皇の国事行為として執り行う。17日の式典委員会(委員長=安倍晋三首相)で決定した。
 雅子さまをはじめとする女性皇族に「剣璽等承継の儀」への陪席を認めない方針は、昨年3月の式典準備委員会で、事務局が既定のものとして説明し、異論も出なかったという。
 政府が議論を避けたのは女性・女系天皇の是非論に飛び火するのを避けるためだ。一般の参列者については性別で区別せず、5月1日に今のまま閣僚らに女性がいれば女性初の参列となるが、「皇位継承権とは関係がない女性閣僚らの出席は問題ない」(政府関係者)ということに過ぎない。
 退位の儀式では、皇位のしるしとされる三種の神器のうち、剣と璽(じ)(まが玉)を会場に置くことも決めた。三種の神器は神話上、皇室の祖である天照大神から授かったと伝えられるもので、政教分離の観点から憲法との整合性を問う声が根強くある。
 これに対し横畠裕介・内閣法制局長官は委員会で、皇室経済法が「皇位とともに伝わるべき由緒ある物」の継承を定めていることを踏まえ、「剣璽等承継の儀と同様、剣璽などを安置することにも憲法上の問題はない」と強調したという。(二階堂友紀、田嶋慶彦)

 ■退位と即位関連の式典の流れ
 <4月30日午後5時>
 【退位礼正殿の儀】
・首相が国民代表の辞を述べる
・天皇陛下が最後の「おことば」を述べる
 <5月1日午前0時>
・新天皇が即位、改元
 <10時半>
 【剣璽等承継の儀】
・皇位のしるしとされる神器などを引き継ぐ
 <11時10分>
 【即位後朝見の儀】
・新天皇が最初の「おことば」を述べる
・首相が国民代表の辞を述べる

https://digital.asahi.com/articles/DA3S13853405.html?rm=150&fbclid=IwAR1TiE_QxfHC-5CUtMGsI5Kod_pCG3WXOmZrx1KJOCHC2SYKPvRc-Yx-IaE