他の子とは違う?もしかしてHSC / HSP? | キャリアウーマンやめました★高齢ママのセカンドライフ

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HSC(Highly Sensitive Child)とか HSP(Highly Sensitive Person)という言葉が
巷に広がって久しい。人口の20%に存在するという、敏感気質。
感受性が高く、環境刺激に鋭敏に反応するという。

 

 

自分や娘が HSC ではないかと気づいたきっかけについて書いてみたい。
自分や子供がもしかしてHSCかな?と思っている方に参考になればと思う。

これまで、自分の感覚が人よりも 鋭いかも?なんて思ってもみなかった。

確かに目がいいとか耳がいいとか小さい頃から言われてきたけど。

まさか自分の嗅覚が人より鋭いなんて思ったこともなかった。
だって比較しようがないから。
これは普通で、皆同じように感じると思っていた。

でもある時、よく買っていた冷凍ほうれん草がなくて、
某社の冷凍ほうれん草おひたしを買った。
でもね、使おうとしたら、なんか薬品の匂いがするんだ。
これはひどいと思って、カスタマーセンターに連絡をした。

何度嗅いでも、明らかにプールの消毒薬のような薬品臭いにおいがする。
先方が、そのパッケージを送ってくださいというので、先方に送った。
後日、その会社から連絡が来た。

丁重に謝るかと思いきや、
「送られてきたものをチェックしましたが、そんな匂いはしません」
というのだ。

あんなに明確に薬品くさかったのに!?一体どういうこと?

確かにすごく薬品臭かったのだと言っても
「他の人にも確認しましたが、そんな匂いは一切しません」
と。しかも、難癖つけられ不満であるかのような言い方をされた。
かなり納得がいかない。

一体どういうこと!?
それとも郵送の途中に、揮発してしまったんだろうか。

すると、電話先の主は、こう言った。
「確かに、製造過程で消毒のために、次亜塩素酸ナトリウムをかけますが、
それはちゃんと洗い流してますし、匂いは残りません」
と。

あ、それかも。

次亜塩素酸ナトリウムといえば、うちにもあるけどプールの毒薬と同じにおい。
そう、きっとそれに違いない。

で、先方は、新しいものを送りますから。
と言って、後日同じ商品の新しいパッケージを送ってきた。

でもね、やっぱり、また同じように薬品臭かったんだ。
娘にも確認したけど、やっぱり 薬品臭いという。
でも旦那は
「うーんそうかなー?よくわかんない」
と言う。

そういえば、旦那は鼻炎もちだし、きっと鼻が悪いんだな。
旦那にはわからないけど、私と娘にはわかる、そういう匂いがたくさんあった。

例えば、うちは高台にあるんだけど、遠くの方(多分2キロぐらい先)で
煙がが上がると、私と娘は家の中にいてもすぐわかる。
それで家中の窓を閉め、外気が入ってこないように、換気扇も急いで止めるんだ。
だけど旦那にはそれがわからない。

また親戚で集まった時、例えばカビ臭いにおいや異臭がしても、
実家の親兄弟は誰一人 気づかない。
こんなに激臭がしてるのに!なんで平気な顔してられるの!?
って感じだった。

だけど、この冷凍ほうれん草事件以来、もしかして自分の方が
他の平均的な人より鼻が効くのではないだろうか!?と思い始めた。
だいたい匂いをどう感じるかなんて、普段人と共有することはないし
どのくらい匂いを感じ取れるかなんて、比較する機会もないわけだけど。

 

思い返せば、いろいろな匂いに関して、わかってもらえないことは多々あった。
うーん、この人たちは、特別鼻が悪いのね。
ずっとそう思っていた。

でも少なくとも、娘はこの匂いをわかってくれる。
これまで誰にもわかってもらえなかった匂いも
娘だったらわかってくれる。
なんだか、分かり合える貴重な仲間ができた気がした。

それ以来、娘とはしょっちゅう匂いネタで盛り上がるようになった。
タオルのにおいとか、テーブル拭いた後のにおいとか。

その頃、発達心理学などの本が面白くて、読み漁っていた。
HSC を提唱したエイレン・アーロン博士の本を読んで読んだ時、
まさに娘ではないかと、ひどく共感した。

 


そして、あれあれ、これって私もか!?と思えることが多々。
これまで他の人に理解されなかった、匂いや音など、もしかして
自分の方が人より五感が敏感だからなのか?
だとすると、すべて説明がつく。

ちなみに私は昔から、耳がいいとか目がいいとか言われてきた。
最近は健康診断では、1.5までしか測ってくれないけど、
今も眼科で測れば、2.0以上はくっきり遠くまで見える。

英語の子音含め、特に高周波の音はくっきりよく聞こえるし
他の人が気付かない音にも気付くことがあった。
 
それにしても、チェック項目に、服のタグがかゆいとかいう項目があるけど
痒くない人なんて世の中にいるのか!?
というのも驚きだった。
痒いの当たり前でしょ、と思ってたし
服のタグなんて全部切り取るのが普通だったから。

妹に聞いてみたら、タグを気にしたことはないらしい。
ウン十年目にして、目からうろこ。
娘も、ちくちくには敏感だし、靴下の履き心地にもうるさい。

ちなみにネット上には、日本人なら誰でも当てはまるだろー
みたいなカスタマイズされたHSC、HSPチェックリストもどきが存在するけど
そういうのではなくて、元祖のエイレン・アーロン博士が提唱する内容を
チェックするべきだと思う。

娘は他の子とは感覚が違うなと思うことは、よくあった。
例えば自然の中に隠された人工物に何個気付くことができるかという
野外ゲームをした時のこと。

ある地点からある地点まで 25m ぐらい1回だけ歩いて
自然物の中に人工物がいくつ 隠されていたか当てるゲームなんだけど
他の人は4個とか5個とか。中には2個ぐらいしか気付かない人がいる中で
娘は18個、ほぼ全て瞬時に見つけることができたのだ。

みんなが無邪気にはしゃぐような場面で楽しめなかったり
遊園地 なんかに行くと固まってしまったり具合が悪くなってしまったり
帰りたいとか言い出したり。

他の子と比べると、何でこんなことできないの、と思ったりすることもあるけど
その反面、他の同級生ができないようなことができてしまったり
年齢の割に、すごくロジカルな思考したり
他の人が気づかないことに気づいたり
考えつかないようなことを考えついたりする。

でも、この本を読んで納得した。
HSCちゃんは「普通」を求めてはいけなくて
その子の個性が最大限に生かされるように
親も気をつけていかないといけないんだな。

何でそうなのって思っちゃうことも多いけど
よく考えたら自分の幼少の頃もそうで
それが歯がゆかったりもして。
でも、そんな自分もなんとか社会でやってこれたことを考えると
まぁ、なんとかなるのだろうと思って気楽に構えないとね。