大人になって
何を手に入れたのだろう
家族・お金・自由
どれも掌にあるようで
指のあいだからこぼれていく
**家族**
奥が隣にいるだけで孤独は姿を消す
けれど
もしあなたが先にいなくなったら
その空白を
僕はどう埋めればいいのだろう
できることなら
あなたより先に
眠りにつきたい
**お金**
ある ようで ない
数えれば不安が増える
数字では心は救われない
**自由**
欲しいものはもう多くない
だから
食べたいものを食べ
行きたいところへ行き
欲しいものを買う
それだけの余白はある
けれど
それが本当の自由かと問われると
胸の奥がかすかに痛む
お金と交換した時間の重さが
ふと背中を引っぱるから
笑いながら
どこか怒っていて
自信がないまま
今日が過ぎていく
手に入れたはずのものが
どれも影のように揺れている
映画「パーフェクトデイズ」
役所広司さんが演じたあの人の
静かで揺らがない呼吸に
僕は憧れた
隣の芝生と知りながら
それでも羨ましかった
今もその気持ちは変わらない
自由は
誰かがくれるものじゃない
自分の心が決めるもの
そう思うたび、僕はまだ
本当の大人になれていない気がする
▼未だ・・旅の途中


そんじゃ
またきんしゃい
またきんしゃい


